第20回.ジャンプのセル選択
割と便利で、使っている人は使っている、使っていない人は使っていない。(←当たり前)
「ジャンプ」の「セル選択」をやってみましょう。
まずは、新規シートのバラバラな位置に数値を入れて下さい。
では、マクロの記録です。
1.マクロの記録
2.ジャンプ・・・ショートカットは、Ctrl+G
3.セル選択
4.定数、数値のみチェック
5.「OK」
6.記録終了
作成れたマクロは・・・
Sub Macro1()
'
' Macro1 Macro
'
'
Selection.SpecialCells(xlCellTypeConstants, 1).Select
End Sub
たったこれだけです。
これだけで、バラバラな位置のセルが選択されます。
ちょ~~~便利ですね。
Selection.SpecialCells(xlCellTypeConstants, 1).Select
この
Selection
は、どこのセルでも構いませんが、セルである必要があります。
つまり、
Range("A1").SpecialCells(xlCellTypeConstants, 1).Select
のように指定して下さい。
このRangeはどのセルでも、動作結果は同じです。
ただし、複数セルを選択した場合は、そのセル範囲のみ対象となります。
まあ、これは手作業でやった場合と同じです。
つまり、
Range("A1:B10").SpecialCells(xlCellTypeConstants, 1).Select
と指定すると、
A1~B10の範囲のみ対象となります。
問題は、
SpecialCells(xlCellTypeConstants, 1).
ですね。
SpecialCells
は、()内の引数に指定された条件を満たしている全てのセルを返します。
そして、そのセルを、Selectしています。
書式は
SpecialCells(Type, Value)
Type
xlCellTypeAllFormatConditions : 表示形式が設定されているセル
xlCellTypeAllValidation : 条件の設定が含まれているセル
xlCellTypeBlanks : 空の文字列
xlCellTypeComments : コメントが含まれているセル
xlCellTypeConstants : 定数が含まれているセル
xlCellTypeFormulas : 数式が含まれているセル
xlCellTypeLastCell : 使われたセル範囲内の最後のセル
xlCellTypeSameFormatConditions : 同じ表示形式が設定されているセル
xlCellTypeSameValidation : 同じ条件の設定が含まれているセル
xlCellTypeVisible : すべての可視セル
xlCellTypeConstantsとxlCellTypeFormulas
の場合は、
下のValueを指定します。
Value
xlErrors : 16 : エラー値
xlLogical : 4 : 論理値
xlNumbers : 1 :
数値
xlTextValues : 2 : 文字
複数指定する場合は、この数値を足し算した値を指定します。
つまり、数値と文字なら、
3 または、xlNumbers + xlTextValues
と指定します。
このSpecialCellsは応用範囲の広いので、ぜひ覚えて下さい。
Typeを色々変えて、どのようになるかを確認して下さい。
これを覚えるだけで、ずっとマクロの応用範囲が広がります。
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