VBAサンプル集
画像のトリミング(PictureFormat,Crop)

ExcelマクロVBAの実用サンプル、エクセルVBA集と解説
公開日:2016-12-27 最終更新日:2018-08-30

画像のトリミング(PictureFormat,Crop)

エクセルで画像をトリミングするマクロになります、


画像の一部を四角に切り取るVBAコードの解説です。

図形で切り取る等は、自動記録のコードをほぼそのまま使えるはずですので、

ここでは、基本的かつ汎用的な、一部を四角に切り取るVBAコードについて、

サンプルコードを掲載して解説します。


画像の一部を四角にトリミング

Sub TrimPicture()
  Const OffTop As Double = 100 '上の切り取り
  Const OffLeft As Double = 150 '左の切り取り
  Const OffBottom As Double = 400 '下の切り取り
  Const OffRight As Double = 600 '右の切り取り
  Dim ws As Worksheet
  Dim sp1 As Shape
  Set ws = ActiveSheet
  Set sp1 = ws.Shapes(1)
  With sp1
    .PictureFormat.CropTop = OffTop
    .PictureFormat.CropLeft = OffLeft
    .PictureFormat.CropBottom = OffBottom
    .PictureFormat.CropRight = OffRight
  End With
End Sub

VBA マクロ 参考画像

VBAコードは見た通りですので、特に解説は必用ないと思います。

気を付けて頂きたいのは、画像自体は元の画像がそのまま残っているという事です。
従って、次のサンプルコードで元に戻すことが出来ます

ファイルサイズが問題にならないのなら、
このトリミングのVBA実行したままでも問題はありません。


トリミングされた画像をもとに戻す

Sub UndoPicture()
  Dim ws As Worksheet
  Dim sp1 As Shape
  Set ws = ActiveSheet
  Set sp1 = ws.Shapes(1)
  With sp1.PictureFormat
    .CropLeft = 0
    .CropRight = 0
    .CropTop = 0
    .CropBottom = 0
  End With
End Sub

トリミング位置を全て0に戻すことで、
トリミング前に戻すことが出来ます。


画像の一部を四角にトリミングし、貼り付けし直す

Sub TrimPictureAndPaste()
  Const OffTop As Double = 56
  Const OffLeft As Double = 133
  Const OffBottm As Double = 464
  Const OffRight As Double = 569
  Dim ws As Worksheet
  Dim sp1 As Shape
  Dim sp2 As Shape
  Set ws = ActiveSheet
  Set sp1 = ws.Shapes(1)
  With sp1
    .PictureFormat.CropTop = OffTop
    .PictureFormat.CropLeft = OffLeft
    .PictureFormat.CropBottom = OffBottm
    .PictureFormat.CropRight = OffRight
    .Copy
    ws.PasteSpecial Format:="図 (JPEG)", Link:=False, DisplayAsIcon:=False
    Set sp2 = ws.Shapes(ws.Shapes.Count)
    sp2.Top = .Top
    sp2.Left = .Left
    .Delete
  End With
End Sub

最初に紹介したコード、TrimPictureを実行後に、
トリミング後の画像をコピーし、
元の画像位置に形式を選択して貼り付け
最後に、元の画像を削除しています。

画像を、形式を選択して貼り付けしていますので、
トリミング前に戻すことはできません。
画像サイズは小さくなりますので、
Excelファイルが気になる場合に有効です。


マクロで画像をトリミングする事が必要になることは滅多ににないとは思います。
しかし、例えば、
画面キャプチャをマクロで取った場合に、不要な範囲を取り除きたいといった場合には、
今回のVBAコードが使えるはずです。




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