VBA関数
VarType関数

Excelマクロで必須のVBA関数を入門・初級・初心者向けに詳細解説
公開日:2013年5月以前 最終更新日:2021-08-24

VarType関数


VarType関数は、引数に指定された変数の内部処理形式を表す整数型(Integer)の値を返します。


VarType関数

VarType(varname)

varname
必ず指定します。
引数 varname には、ユーザー定義型の変数を除く、任意のバリアント型 (Variant) の変数を指定します。

戻り値
次のいずれかの定数または定数の合計が返されます。

定数 内容
vbEmpty 0 Empty 値 (未初期化)
vbNull 1 Null 値 (無効な値)
vbInteger 2 整数型 (Integer)
vbLong 3 長整数型 (Long)
vbSingle 4 単精度浮動小数点数型 (Single)
vbDouble 5 倍精度浮動小数点数型 (Double)
vbCurrency 6 通貨型 (Currency)
vbDate 7 日付型 (Date)
vbString 8 文字列型 (String)
vbObject 9 オブジェクト
vbError 10 エラー値
vbBoolean 11 ブール型 (Boolean)
vbVariant 12 バリアント型 (Variant) (バリアント型配列にのみ使用)
vbDataObject 13 非OLE オートメーション オブジェクト
vbDecimal 14 10 進数型
vbByte 17 バイト型 (Byte)
vbLongLong 20 LongLong 型の整数 (64 ビット プラットフォーム上でのみ有効)
vbUserDefinedType 36 ユーザー定義型を含むバリアント型
vbArray 8192 配列

定数 vbArray の値 (8192) を単独では返しません。
この値は常にデータ型を表す他の値と加算されて返され、指定した変数がそのデータ型の要素を持つ配列であることを示します。

定数 vbVariant は、常に定数 vbArray と加算されて返され、指定した変数がバリアント型の配列であることを示します。

オブジェクトが既定プロパティを持つとき、VarType (object) はその既定プロパティの型を返します。

VarType関数の使用例

Dim IntVar, StrVar, DateVar, MyCheck, MyAry(), sht As Worksheet
IntVar = 123
StrVar = "Hello"
DateVar = #6/11/2013#
MsgBox VarType(IntVar) ・・・ 2(vbInteger)
MsgBox VarType(DateVar) ・・・ 7(vbDate)
MsgBox VarType(StrVar) ・・・ 8(vbString)
MsgBox VarType(MyAry) ・・・ 8204(vbArray+vbVariant)
MsgBox VarType(sht) ・・・ 9(vbObject)
Range("A1") = 1
MsgBox VarType(Range("A1")) ・・・ 5(vbDouble)Rangeオブジェクトの規定プロパティValue


Office VBA リファレンス VarType関数


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