Python入門
Pythonの統合開発環境をインストール

Pythonの初心者向け入門解説、人気のプログラミング言語Python
公開日:2020-09-06 最終更新日:2020-09-06

第1回.Pythonの統合開発環境をインストール


Pythonはプログラミング言語です。
プログラミングする上で、その開発環境の作成は避けて通れません。


PythonにはどのようなIDE(統合開発環境)があるか簡単に紹介した後、
本シリーズ使用する、Visual Studio Communityのインストールの説明をします。
続けて、Visual Studio CommunityでインストールされるPythonとは別バージョンのインストールもやっておきます。

目次

PythonのIDE(統合開発環境)について

IDLE(Pythonに付属)
Pythonに標準で付属している統合開発環境です。
軽量かつシンプルなので初心者向きとも言えますが、どうしても機能は劣ります。

チェコの企業であるジェットブレインズによって開発されたPythonの統合開発環境(IDE)です。
有償版と無償版があります。

Microsoftが開発したソースコードエディタです。
デバッグ、シンタックスハイライト、コード補完 、スニペット、コードリファクタリング等がサポートされています。
カスタマイズ性が高く、プログラミング言語ごとに環境設定を変更できます。
Python開発に必要なツールをインストールすることで、Pythonの統合開発環境として使えます。

Webアプリケーションとクラウド サービスだけでなく、Windows、Android、iOS 向けのモダン アプリケーションを作成するためのフル機能を装備した、拡張可能な無料のIDEです。
有償版のMicrosoft Visual Studioが、学生, オープンソース貢献者, 個人に無料で開放されたものです。

最新版は、Visual Studio 2019になります。
2019の対応プログラミング言語は以下の通り。

C++
C#
Visual Basic.
F#
Python.
Node.js.
HTML/JavaScript.
TypeScript.

Pythonが標準で対応されています。

以上のIDEはほんの一部です。
むしろVisual StudioはPythonとしてはマイナーな部類に属するかもしれません。

このシリーズ「Python入門」で使用するIDEとしては、
基本はVisual Studio Community(2019)を使い、必要に応じて標準付属のIDLEについても追記します。
ただし回が進めばほとんどコード解説のみになります。
したがって、ご使用になるIDEはどれでもお好きなものを使っていただいて構いません。

このシリーズで紹介する具体的な操作は、Windows10(64bit)になります。
他の環境については、適宜読み替えて参考にしてください。


Visual Studio Community(2019)のインストール

Visual Studio Community

Python 開発環境 インストール

Python 開発環境 インストール

exeを実行してください。
UAC(ユーザー アカウント制御)では「はい」を応答してください。

Python 開発環境 インストール

「続行」してください。

Python 開発環境 インストール

Python 開発環境 インストール

Python 開発環境 インストール

「Python 開発」をクリックで選択してください。

Python 開発環境 インストール

選択すると、右側にインストールされる個別のコンポーネントが表示されます。

エクセル Excel サンプル画像

必要に応じて追加選択して構いません。
「インストール」してください。

Python 開発環境 インストール

ここはPC環境によりますが少し時間(数分)がかかります。

Python 開発環境 インストール

「サイイン」するかアカウントを新規作成してください。

Python 開発環境 インストール

この上の画面は閉じて結構です。

Python 開発環境 インストール

この画面が出たら「コードなしで続行」してください。

Python 開発環境 インストール


Visual StudioでPythonのコードを書いて動かしてみましょう

新しいプロジェクトを作成します。

Python 開発環境 インストール

Python 開発環境 インストール

「Python アプリケーション」を選択して「次へ」

Python 開発環境 インストール

・プロジェクト名
・ソリューション名
これらはお好きな名前で構いません。
大規模なシステムを作るわけではないので同じで良いです。
筆者は「Python001」にしました。
場所は適宜指定してください。
・ソリューションとプロジェクトを同じディレクトリに配置する
これもチェックしても構いませんが、そのままで良いでしょう。

指定出来たら「作成」してください。
指定のフォルダにソリューション名のフォルダが作成されます。

Python 開発環境 インストール

コードを書く場所が表示されました。
では、ちゃんと動くか確認してみましょう。

print("これからパイソンをやっていきます。")

このように入力してください。

Python 開発環境 インストール

入力したら実行してみましょう。

Python 開発環境 インストール

※開始のショートカットはF5です。

別ウィンドウが開かれます。

Python 開発環境 インストール

ちゃんと表示されたでしょうか。
適当なキーを押して閉じてください。
この状態で、ソリューションを作成したフォルダを見てみましょう。

Python 開発環境 インストール

ソリューションの下にプロジェクトがあり、その下にファイルが入っています。
拡張子「.py」がPythonのスクリプトファイル(プログラムファイル)です。
メモ帳等のテキストエディタで開くと、

Python 開発環境 インストール

先ほど書いたものが入っています。

次回からVisual Studioを起動するときは、

エクセル Excel サンプル画像

「Python001.sln」これがソリューションになりますので、
次回からは、この拡張子.slnのファイルをダブルクリックで開くことができます。

Pythonのバージョンについて

Pythonにはいくつものバージョンが存在します。

大きく2系、3系とありますが、古い2系についてはこのシリーズでは触れません。
扱うのは3系になります。
3系にもバージョンがいくつもあります。

Python 開発環境 インストール

では、インストールされたのはどのバージョンか確認してみましょう。
Visual Studioで、
メニュー「表示」→「その他のウィンドウ」→「Python環境」

Python 開発環境 インストール
Python 開発環境 インストール

画面の右上に、

Python 開発環境 インストール

「3.7」がインストールされたようです。
古くても不便もないし良いのですが、せっかくなので、最新の3.8を入れてみましょう。

※「Python環境」は「×」で消してしまっても、いつでも表示できます。
ソリューションエクスプローラーも同様です。

Python3.8のインストール

https://www.python.org/
こちらが公式なのですが、英語サイトの上、情報が多くて迷子になりやすいので、日本語サイトを案内します。

https://www.python.jp/

右サイドから、

Python 開発環境 インストール

ダウンロード「3.8.5」

Python 開発環境 インストール

ビット数は適宜選択するとして、
一番上の「Python-3.8.5-amd64.exe5」こちらをダウンロードしてください。

ダウンロード出来たらexeを実行します。

Python 開発環境 インストール

「Add Python 3.8 to PATH」これにチェックを付けてください。
特にカスタマイズする必要もないので、「Install Now」でインストールします。

Python 開発環境 インストール

Python 開発環境 インストール

Python 開発環境 インストール


Visual Studio をもう一度見てみましょう。

Python 開発環境 インストール

「Python 3.8」が増えています。
ですが、このような警告文も出てきました。

Python 開発環境 インストール

本シリーズで、この問題に直面することは無いと思いますので、どちらを使ってもらっても構いません。
このメッセージは消してしまって構いません。

「Python 3.8」をクリック選択すると、

Python 開発環境 インストール

このように、「これを新しいプロジェクトに対する既定の環境にする」と表示が変わります。
これをクリックすることで既定のPythonバージョンを変更できます。


IDLE(Python付属の統合開発環境)を使ってみましょう

Python 開発環境 インストール

「IDLE(Python 3.8 64-bit)」を起動してください。
(bit数は環境に応じて)

Python 開発環境 インストール

Visual Studioで作成した拡張子が「.py」のスクリプトファイルを開きましょう。

Python 開発環境 インストール

Python 開発環境 インストール

では実行してみましょう。

Python 開発環境 インストール

ショートカットはF5です。

Python 開発環境 インストール

コマンドブロンプトで実行してみましょう

今度は、Pythonのスクリプトファイル(拡張子.py)を直接実行してみましょう。

コマンドブロンプトで実行してみましょう。
コマンドブロンプト(DOS窓)でPythonのスクリプトファイル(拡張子.py)のフルパスを入力してEnter

Python 開発環境 インストール

「Python」を選択して「OK」
1度目は一瞬画面が出て消えてしまって何も起こらないかもしれません。
(これは最初の1回目だけです。)
再度、Pythonのスクリプトファイル(拡張子.py)のフルパスを入力してEnterしてください。

Python 開発環境 インストール


Power Shellで実行してみましょう

Python 開発環境 インストール

「py -0」
これでインストールされているPythonのバージョンが確認できます。

「python.pyファイルのフルバス」
これでPythonを実行できます。

上記画面では、どちらも正しく出力されているのが確認できます。




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