Google Apps Script入門
第8回.最終行を取得して繰り返す

Google Apps Script(GAS)の入門解説です
最終更新日:2016-10-10

第8回.最終行を取得して繰り返す

データは常に増減します、決まった行数しか処理できないのではこまります、


実際に入っているデータの最終行をいかに取得するかを解説します。


前回に続いて、以下の表で、
金額 = 単価 × 数量
の計算を、データ行数が増減しても対応できるようにスクリプトを書き直します。

Apps Script 画像

前回は、2行目~11行目までを繰り返し処理するように書きました。

ただし、お終いの行数の11が固定でした。

この11を固定数値ではなく、データの入っている行数に自動的になるようにします。


前回のスクリプト


function mySample4() {
  var sheet = SpreadsheetApp.getActiveSheet()
  var tannka,suuryou
  for (var i=2; i<=11; i++) {
    tannka = sheet.getRange(i, 2).getValue()
    suuryou = sheet.getRange(i, 3).getValue()
    sheet.getRange(i, 4).setValue(tannka * suuryou) 
  }
}


上のスクリプトの11という固定数値部分を書き換えます。

完成スクリプト
function mySample5() {
  var sheet = SpreadsheetApp.getActiveSheet()
  var tannka,suuryou,lastRow
  lastRow = sheet.getLastRow()
  for (var i=2; i<=lastRow; i++) {
    tannka = sheet.getRange(i, 2).getValue()
    suuryou = sheet.getRange(i, 3).getValue()
    sheet.getRange(i, 4).setValue(tannka * suuryou) 
  }
}


解説

変数、lastRowを宣言し、ここに最終行を入れて、forの条件に使っています。
その最終行取得のメソッドが、
sheet.getLastRow()
になります。
getLastRowは、データのある最終行を返してくれます。

i<=sheet.getLastRow()
としても構いません
ここではその後に使っていませんが、
最終行の数値は、その後に使う事を想定して、変数に入れておくと良いでしょう。

getLastRowと似たメソッドに、
getMaxRows
があります。
これは、シートの全行数で、データの有無に関係なく全行数を返します。



指定列の最終行
データは連続入力されていることを前提とするなら、
function mySample6() {
  var sheet = SpreadsheetApp.getActiveSheet()
  var tannka,suuryou,lastRow
  lastRow = sheet.getLastRow()
  for (var i=2; i<=lastRow; i++) {
    if (sheet.getRange(i, 2).getValue() == "") break
    tannka = sheet.getRange(i, 2).getValue()
    suuryou = sheet.getRange(i, 3).getValue()
    sheet.getRange(i, 4).setValue(tannka * suuryou) 
  }
}

上記では、B列の最終行まで処理します。
ifで、B列が空であれば、forを抜けています。
ifについては、次々回くらいに説明します。


Excelでは、最終行取得の定番として、
Excelワークシートにおける表の最終行の取得はVBAの必須技術になりますエクセルVBAにおける最終行取得の必要性 エクセルは表計算ソフトですつまり縦横の表を扱いますデータは横に項目があり縦に項目に対するデータが入っている事が一般的です。しかしそのデータ行数は決まった行数ではない事が普通です。
Cells(Rows.Count, 1).End(xlUp).Row
このように書きます。
これは、シートの一番下からCtrl+↑で突き当たった行数を取得します。
これと同じことが出来ないのか、と考えたいところですが、これに相当するスクリプトはありません。
もし、Excelと同じことをやるとすれば、
function mySample7() {
  var sheet = SpreadsheetApp.getActiveSheet()
  var tannka,suuryou,lastRow
  lastRow = getLastRow(sheet,1)
  for (var i=2; i<=lastRow; i++) {
    tannka = sheet.getRange(i, 2).getValue()
    suuryou = sheet.getRange(i, 3).getValue()
    sheet.getRange(i, 4).setValue(tannka * suuryou) 
  }
}
function getLastRow(sheet,col){
  var lastRow = 1
  for (var i=sheet.getLastRow(); i>1; i--) {
    if(sheet.getRange(i, col).getValue() != "") {
      lastRow = i
   break;
  }
 }
  return lastRow
}

このようなスクリプトを作成する必要があります。
上記のスクリプトについては、まだ早いので、解説は省略します。


スプレッドシートは基本は表で出来ています。
そのデータ処理においては、最終行の取得が必須になります。
キーとなる列を設定する等の工夫をして、
なるべく標準の方法で、最終行を取得できるように表を作成することが肝要です。




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