ユーザーフォーム入門
テキストボックス(TextBox)の追加

Excelマクロのユーザーフォームの基礎、エクセルVBAの入門解説
公開日:2013年5月以前 最終更新日:2023-09-28

第6回.テキストボックス(TextBox)の追加


ユーザーフォーム入門として基礎から解説します。
フュームにユーザーが自由に入力できるテキストボックスを配置します。


テキストボックスの追加

前回は、ラベルだけ追加しました。

VBA マクロ ユーザーフォーム

今回は、ラベルに対応するテキストボックスを追加しましょう。

VBA マクロ ユーザーフォーム

VBA マクロ ユーザーフォーム

オブジェクト名は、プリフィックスにtxtを付けて名前はラベルと合わせます。

txtコード
txt漢字名称
txtカナ名称


このようにします。
これで、プリフィックスを除けば、ラベルと対応するテキストボックスが直ぐに分かるようになります。
ラベルはVBAで操作しないことも多いので、名前を変更しない場合もありますが、
このように対応テキストボックスと名称を一致させておくと、VBAを書くときに大変楽になります。

テキストボックスの主要なプロパティ

さて、テキストボックスの場合は、さまざまなプロパティを設定しておく必要があります。
プロパティの数も多いので、必要に応じて都度紹介するようにします。

ここでは、初期設定として、以下を設定します。
Height:高さ
Width:幅
MaxLength:入力できる最大文字数を設定、半角全角の区別はありません。
TabIndex:タブ オーダーにおけるオブジェクトの位置を設定
IMEMode:コントロールがフォーカスを取得したときの日本語入力システム (IME) の既定の実行時モードを設定

とりあえず、これくらいを設定しておけば良いでしょう。

Height、Widthについて

Fontにより必要な高さ幅が変わります。
最適な大きさを決めるには、テキストボックスに文字を入れておくと確認しやすくなります。

テキストボックスに値を表示するには、
Textプロパティまたは、Valueプロパティに値を入れます。
テキストボックスでは、TextプロパティValueプロパティは同じものになります。
表示されたテキストボックスを見て、適切な高さ・幅を指定して下さい。

MaxLengthについて

最大文字数ですので、適宜指定して下さい。

AutoTabプロパティを"True"にすることで、
最大文字数に達すると自動で(タブオーダーの)次のコントロールに移動するようにできます。

TabIndexについて

タブキーを押した場合の進む順序です。
0から順次指定していきます。
数値で順番に指定すれば良く、抜け番があっても構いません。

タブ順を指定する専用のダイアログ画面を使うと分かりやすいでしょう。
メニューの「表示」→「タブオーダー」
または、
フォームの何もない部分で右クリックして「タブオーダー」

マクロ VBA サンプル画像

VBA マクロ ユーザーフォーム

VBA マクロ ユーザーフォーム

画面の使い方は見たままですね、選択して上下させて順番を指定してください。

IMEModeについて

全角入力項目なのか、半角固定入力なのかを指定しておくことで、使いやすいフォームになります。

VBA マクロ ユーザーフォーム

コードを、fmIMEModeDisable、全角入力を不可に設定して、
漢字名称を、fmIMEModeHiragana、全角ひらがなモード
カナ名称を、fmIMEModeKatakana、全角カタカナモード

このように設定しておきましょう。

定数 説明
fmIMEModeNoControl IME を制御しません (既定値)。
fmIMEModeOn IME をオンにします。
fmIMEModeOff IME はオフの状態です。英語モード。
fmIMEModeDisable IME をオフにします。ユーザーはキーボードで IME をオンにできません。
fmIMEModeHiragana 全角ひらがなモードで IME をオンにします。
fmIMEModeKatakana 全角カタカナ モードで IME をオンにします。
fmIMEModeKatakanaHalf 半角カタカナ モードで IME をオンにします。
fmIMEModeAlphaFull 全角英数字モードで IME をオンにします。
fmIMEModeAlpha 半角英数字モードで IME をオンにします。
fmIMEModeHangulFull 全角ハングル モードで IME をオンにします。
fmIMEModeHangul 半角ハングル モードで IME をオンにします。

フォームを表示して確認

完成したら、
frmSample.Showを実行して、表示を確認しておきましょう。

VBA マクロ ユーザーフォーム


今回はここまでです。
次回は、このテキストボックスに入力した値をセルに出力します。
ではまた次回お会いしましょう。




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