ユーザーフォーム入門
第10回.標準モジュールとフォーム間のデータ受け渡しⅡ

Excelマクロのユーザーフォームの基礎、エクセルVBAの入門解説
最終更新日:2019-12-15

第10回.標準モジュールとフォーム間のデータ受け渡しⅡ


ユーザーフォーム入門として基礎から解説します。


1.シートのセルを使う
2.標準モジュールのグローバル変数を使う
3.標準モジュールからフォームのコントロールを操作する
4.Subプロシージャーの引数を使う
5.Functionプロシージャーの戻り値を使う。

前回、2.3.を解説しました。
では、いよいよ4.5.を解説しましょう。
ここが、本題です。

Subプロシージャーの引数を使う

まずは、フォームモジュールに以下を作成します。



Option Explicit
Private ActiveRow As Long
Public Sub doModal(ByVal argRow As Long)
  ActiveRow = argRow
  With Worksheets("顧客マスタ")
    Me.txtコード.Text = .Cells(ActiveRow, 1)
    Me.txt漢字名称.Text = .Cells(ActiveRow, 2)
    Me.txtカナ名称.Text = .Cells(ActiveRow, 3)
  End With
  Me.Show
End Sub

プロシージャー名のdoModalModalは、
フォーム表示(モーダル)方法の名称よりとっています。
モーダル・モードレスについては、以下で解説しています。
第2回.フォームのプロパティ
ユーザーフォーム入門として基礎から解説します。フォームのプロパティの主要なものについて説明します。フュームの全プロパティ プロパティはたくさんありますね。これ全部理解するのは大変です。いずれは、全て理解するに越したことはないですが、とりあえず、以下に掲載している必要最低限のプロパティだけは把握しておきましょう。
そして、
標準モジュールでは、

Sub FormShow()
  Call frmSample.doModal(ActiveCell.Row)
End Sub

要点としては、

doModalの引数で値を受け取り、処理後に自身を表示(Me.Show)している所です。

Functionプロシージャーの戻り値を使う

「OK」ボタンを押されたか「閉じる」ボタンを押されたか、
これらを標準モジュールで判断してみましょう。

フォームモジュールを以下に変更します。



Option Explicit

Private ActiveRow As Long
Private blnOk As Boolean

Public Function doModal(ByVal argRow As Long) As Boolean
  ActiveRow = argRow
  With Worksheets("顧客マスタ")
    Me.txtコード.Text = .Cells(ActiveRow, 1)
    Me.txt漢字名称.Text = .Cells(ActiveRow, 2)
    Me.txtカナ名称.Text = .Cells(ActiveRow, 3)
  End With
  blnOk = False
  Me.Show
  doModal = blnOk
End Function

Private Sub btnOk_Click()
  Dim lastRow As Long
  With Worksheets("顧客マスタ")
    lastRow = .Cells(.Rows.Count, 1).End(xlUp).Row + 1
    .Cells(lastRow, 1) = Me.txtコード.Text
    .Cells(lastRow, 2) = Me.txt漢字名称.Text
    .Cells(lastRow, 3) = Me.txtカナ名称.Text
  End With
  blnOk = True
  Unload Me
End Sub

Private Sub btnCancel_Click()
  blnOk = False
  Unload Me
End Sub

そして、標準モジュールで、

Sub FormShow()
  If frmSample.doModal(ActiveCell.Row) = True Then
    MsgBox "「OK」が押されました。"
  Else
    MsgBox "「閉じる」が押されました。"
  End If
End Sub

最初のSubだったdoModalFunctionに変更しただけですね、
これに伴い、ボタンの判断をする為に、
Private blnOk As Boolean
この変数を使うようにしました。

ただ、ちょっと気を付けてもらいたいのは、
Unload Me
この後でフォームのコントロールを参照するのは、本当は問題があります。
上記では問題なく動きますが、やはり、あまり良くありません。
そこで、
Unload Me
この代わりに、
Me.Hide
(Hideはフォームを非表示にしてShowの次のステートメントに進みます)として、
標準モジュールに戻ってから、Unloadした方が良いでしょう。

出来上がりとしては、

Option Explicit

Private ActiveRow As Long
Private blnOk As Boolean

Public Function doModal(ByVal argRow As Long) As Boolean
  ActiveRow = argRow
  With Worksheets("顧客マスタ")
    Me.txtコード.Text = .Cells(ActiveRow, 1)
    Me.txt漢字名称.Text = .Cells(ActiveRow, 2)
    Me.txtカナ名称.Text = .Cells(ActiveRow, 3)
  End With
  blnOk = False
  Me.Show
  doModal = blnOk
End Function

Private Sub btnOk_Click()
  Dim lastRow As Long
  With Worksheets("顧客マスタ")
    lastRow = .Cells(.Rows.Count, 1).End(xlUp).Row + 1
    .Cells(lastRow, 1) = Me.txtコード.Text
    .Cells(lastRow, 2) = Me.txt漢字名称.Text
    .Cells(lastRow, 3) = Me.txtカナ名称.Text
  End With
  blnOk = True
  Me.Hide
End Sub

Private Sub btnCancel_Click()
  blnOk = False
  Me.Hide
End Sub

Sub FormShow()
  If frmSample.doModal(ActiveCell.Row) = True Then
    MsgBox "「OK」が押されました。"
  Else
    MsgBox "「閉じる」が押されました。"
  End If
  Unload frmSample
End Sub

標準モジュールとフォーム間のデータ受け渡しについて

前回と今回で、4通りの方法を紹介しました。
どれが良いと言う事もありませんし、
実現したい処理に応じて、これらの方法を組み合わせることも必要になれます。

お勧めとしては、4.5.の方法になりますが、
最も簡単で最も確実なのは、2.になります。
ただし、
プログラムの品質を考えた時、グローバル変数を多用するのは避けたいところですので、
どの方法で実装するかについては良く検討してください。



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第12回.リストボックス(ListBox)の追加
第13回.チェックボックス(CheckBox)の追加
第14回.オプションボタン(OptionButton)の追加
第15回.ここまでの整理と全VBA
第16回.アクティブコントロールに色を付ける
第17回.Enterキーで次のコントロールに移動する


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