第16回.アクティブコントロールに色を付ける
ユーザーフォーム入門として基礎から解説します。
フォーム内のどこにカーソルがあるか分かりづらい場合があります。
対応するラベルのフォントを変更したりして、アクティブなコントロールを解り易くします。
フォームモジュール
色を設定する共通Subプロシージャーの作成です。
Private lastControl As Control
Private lastColor As Long
'・・・他の記述は省略します
Private Sub setColor(ctl As Control)
If Not lastControl Is Nothing Then
lastControl.BackColor = lastColor
End If
lastColor = ctl.BackColor
Set lastControl = ctl
ctl.BackColor = RGB(255, 153, 204)
End Sub
続いて、各コントロールのEnterイベントです。
各コントロールのEnterイベントで呼び出すプロシージャーの作成です。
Private Sub txtコード_Enter()
Call setColor(Me.txtコード)
End Sub
Private Sub txt漢字名称_Enter()
Call setColor(Me.txt漢字名称)
End Sub
Private Sub txtカナ名称_Enter()
Call setColor(Me.txtカナ名称)
End Sub
Private Sub cmb区分_Enter()
Call setColor(Me.cmb区分)
End Sub
Private Sub lst都道府県_Enter()
Call setColor(Me.lst都道府県)
End Sub
Private Sub opt企業_Enter()
Call setColor(Me.opt企業)
End Sub
Private Sub opt個人_Enter()
Call setColor(Me.opt個人)
End Sub
Private Sub chk休止_Enter()
Call setColor(Me.chk休止)
End Sub
Private Sub btnOk_Enter()
Call setColor(Me.btnOk)
End Sub
Private Sub btnCancel_Enter()
Call setColor(Me.btnCancel)
End Sub
以上で完成です。
EnterイベントとExitイベントをセットで使う方法
上記以外に、EnterイベントとExitイベントを使う方法もあります。
Enterイベントで色を変える、同時に、前コントロールの色を戻します。
色の戻しを、Exitイベントでやっています。
Private Sub txtコード_Enter()
txtコード.BackColor = RGB(255, 153, 204)
End Sub
Private Sub txtコード_Exit(ByVal Cancel As MSForms.ReturnBoolean)
txtコード.BackColor = vbWhite
End Sub
全てのコントロールが対象ではなく、一部のコントロールでのみ色を変える場合は、
後のExitイベントを使った方が制御しやすいかもしれません。
対応するラベルのフォントを太字にする
Tagプロパティに対応するラベル名を入れておく等の方法もありますが、
今回は、命名方法を以下にしてあります。
テキストボックス:txt〇〇〇
コンボボックス:cmb〇〇〇
リストボックス:lst〇〇〇
先頭のプリフィックスを変更すれば、対応するラベル名にすることが出来ます。
Private Sub setColor(ByRef ctl As Control)
If Not lastControl Is Nothing Then
lastControl.BackColor = lastColor
Call setLabel(lastControl, False)
End If
Set lastControl = ctl
lastColor = ctl.BackColor
ctl.BackColor = RGB(255, 153, 204)
Call setLabel(ctl, True)
End Sub
Private Sub setLabel(ByVal ctl As Control, ByVal blnBold As Boolean)
On Error Resume Next
Controls("lbl" & Mid(ctl.Name, 4)).Font.Bold = blnBold
End Sub
チェックボックスやオプションボタン等は、通常ラベルを付けませんし、
他のコントロールでも、必ずラベルを付けるとは限りませんので、
対応するラベルが無い時の対応として、
On Error Resume Next
これを入れてあります。
工夫次第で、よりユーザーにやさしいフォームを作成する事が可能です。
いろいろ工夫しながら挑戦してみて下さい。
同じテーマ「ユーザーフォーム入門」の記事
第13回.チェックボックス(CheckBox)の追加
第14回.オプションボタン(OptionButton)の追加
第15回.ここまでの整理と全VBA
第16回.アクティブコントロールに色を付ける
第17回.Enterキーで次のコントロールに移動する
第18回.2段階のコンボボックス
第19回.数値専用のテキストボックス
第20回.テキストボックスの各種イベント
第21回.ユーザーフォームの各種イベント
第22回.コントロールの動的作成
第23回.イベントプロシージャーの共通化
新着記事NEW ・・・新着記事一覧を見る
列全体を指定する時のRangeとColumnsの違い|ツイッター出題回答 (2023-09-24)
シートのActiveXチェックボックスの指定方法|ツイッター出題回答 (2023-09-24)
ByRef引数の型が一致しません。|ツイッター出題回答 (2023-09-22)
シートコピー後のアクティブシートは何か|ツイッター出題回答 (2023-09-19)
Excel関数の引数を省略した場合について|ツイッター出題回答 (2023-09-14)
セル個数を返すRange.CountLargeプロパティとは|VBA技術解説(2023-09-08)
記号を繰り返してグラフ作成(10単位で折り返す)|ツイッター出題回答 (2023-08-28)
シートを削除:不定数のシート名に対応|VBAサンプル集(2023-08-24)
ランクによりボイントを付ける(同順位はポイントを分割)|ツイッター出題回答 (2023-08-22)
OneDrive使用時のThisWorkbook.Pathの扱い方|VBA技術解説(2023-07-26)
アクセスランキング ・・・ ランキング一覧を見る
1.最終行の取得(End,Rows.Count)|VBA入門
2.RangeとCellsの使い方|VBA入門
3.繰り返し処理(For Next)|VBA入門
4.変数宣言のDimとデータ型|VBA入門
5.セルのコピー&値の貼り付け(PasteSpecial)|VBA入門
6.マクロとは?VBAとは?VBAでできること|VBA入門
7.ブックを閉じる・保存(Close,Save,SaveAs)|VBA入門
8.並べ替え(Sort)|VBA入門
9.Range以外の指定方法(Cells,Rows,Columns)|VBA入門
10.条件分岐(IF)|VBA入門
- ホーム
- マクロVBA応用編
- ユーザーフォーム入門
- アクティブコントロールに色を付ける
このサイトがお役に立ちましたら「シェア」「Bookmark」をお願いいたします。
記述には細心の注意をしたつもりですが、
間違いやご指摘がありましたら、「お問い合わせ」からお知らせいただけると幸いです。
掲載のVBAコードは動作を保証するものではなく、あくまでVBA学習のサンプルとして掲載しています。
掲載のVBAコードは自己責任でご使用ください。万一データ破損等の損害が発生しても責任は負いません。