VBA練習問題
VBA100本ノック 16本目:無駄な改行を削除

VBAを100本の練習問題で鍛えます
最終更新日:2020-11-05

VBA100本ノック 16本目:無駄な改行を削除


文字列内の無駄な改行コードを削除する問題です。
エクセルのセル内改行はLFですが、無駄に多く入っている改行コードを削除します。


ツイッター連動企画です。
ツイートでの見やすさを考慮して、ブック・シート指定等を適宜省略しています。


出題

出題ツイートへのリンク

#VBA100本ノック 16本目
セル内改行はAlt+Enterですね。
引数の文字列から無駄な改行(LF)を削除して返すFunctionを作成してください。
※CRLFはLFに変換する。
■無駄な改行とは
・文字列の前後の改行
・2連続の改行
サンプル:改行(\n)
\n無駄な\n\n改行を\n\n\n削除\n\n

無駄な\n改行を\n削除

マクロ VBA 100本ノック


頂いた回答

解説

#VBA100本ノック 16本目 解答
文字列操作としては基本になります。
・Do...Loop(再帰含む)
・正規表現
・Split+Join(TEXTJOIN含む)
・1文字ずつ処理
・その他
大きくわけるとこのようになると思います。
まずは基本と言いますか、最も単純な方法のDo…Loopから。

Function VBA100_16_01(ByVal arg As String) As String
  arg = Replace(arg, vbCrLf, vbLf)
  
  Dim oLen As Long
  Do
    oLen = Len(arg)
    arg = Replace(arg, vbLf & vbLf, vbLf)
  Loop Until Len(arg) = oLen
  
  If Left(arg, 1) = vbLf Then arg = Mid(arg, 2)
  If Right(arg, 1) = vbLf Then arg = Left(arg, Len(arg) - 1)
  VBA100_16_01 = arg
End Function


文字列操作では必ず出てくる正規表現。
なかなか使いこなすのは大変ですが、使えるととても便利です。
すこしずつ慣れていければ良いと思います。
Split+Join、1文字ずつ処理、その他、これらのサンプルVBAは記事補足に掲載しました。

Function VBA100_16_02(ByVal arg As String) As String
  With CreateObject("VBScript.RegExp")
    .Global = True
    .Pattern = "^\n+|\n+$|\n+(?=\n)"
    VBA100_16_02 = .Replace(Replace(arg, vbCrLf, vbLf), "")
  End With
End Function


補足

Do...Loop(再帰含む)
Do...Loopの終了条件は、置換する文字が無くなるまでになります。
先のVBAでは、Len関数でReplace前後の文字列長に変化がなくなるまでにしています。
もっと単純に、置換対象の文字がなくなるまでという判定もできます。

  Do While InStr(arg, vbLf & vbLf) > 0
    arg = Replace(arg, vbLf & vbLf, vbLf)
  Loop

vbLf & vbLf
これが2回出てきてしまうので、この場合は事前に変数に入れておきたいところです。

終了条件が明確なDo...Loopなので、これは結構簡単に再帰に書き換えができます。
(ただし、この内容では効率があまりよろしくないです。)
再帰についてはいずれお題を出す予定です。

正規表現
パターンの書き方はいろいろありますので、先のパターンはあくまで1例です。
CRLFの置換は、VBAのReplace一発なので、これを使っています。

VBAで正規表現を利用する(RegExp)|VBA技術解説
正規表現は複雑なパターンマッチングとテキストの検索置換するためのツールです、VBAで正規表現を使う場合はRegExpオブジェクトを使用します、RegExpは、VBScriptに正規表現として用意されているオブジェクトです。目次 メタ文字 正規表現 正規表現RegExpの使い方 RegExpオブジェクト RegExpの使用例 RegExp関連のオブジェクト…

Split+Join(TEXTJOIN含む)
Split関数でLFで分割して配列化してから処理するものです。
この場合、LFLFとつづいている場合は、配列内に空の要素が出来てしまうので、これの対処が必要になります。

Function VBA100_16_04(ByVal arg As String) As String
  If arg = "" Then Exit Function
  Dim i As Long, v As Variant
  Dim ary() As String
  ReDim ary(1 To Len(arg))
  For Each v In Split(Replace(arg, vbCrLf, vbLf), vbLf)
    i = i + 1
    If v <> "" Then ary(i) = v & vbLf
  Next
  VBA100_16_04 = Join(ary, "")
  VBA100_16_04 = Left(VBA100_16_04, Len(VBA100_16_04) - 1)
End Function


Excel2016以降なら、シートのTEXTJOIN関数が使えます。
これなら、空の要素を無視してくれるので、とても簡単に済みます。

Function VBA100_16_05(ByVal arg As String) As String
  VBA100_16_05 = WorksheetFunction.TextJoin(vbLf, True, IIf(arg = "", "", Split(Replace(arg, vbCrLf, vbLf), vbLf)))
End Function

1文字ずつ処理
とにかく、自力で1文字ずつLFを処理していこうというものです。

Function VBA100_16_03(ByVal arg As String) As String
  arg = Replace(arg, vbCrLf, vbLf)
  
  Dim rtn As String
  Dim i As Long
  Dim flgLF As Boolean
  Dim flgOut As Boolean
  
  flgLF = False
  For i = 1 To Len(arg)
    flgOut = True
    Select Case True
      Case flgLF
        flgLF = False
      Case Mid(arg, i, 1) = vbLf
        flgOut = False
      Case Else
        flgLF = True
    End Select
    If flgOut Then rtn = rtn & Mid(arg, i, 1)
  Next
  
  If Right(rtn, 1) = vbLf Then rtn = Left(rtn, Len(rtn) - 1)
  VBA100_16_03 = rtn
End Function

この方法の場合は、細部の書き方は人により千差万別になると思います。
興味があれば読み解いてみてください。

その他
今回のようなお題としては単純な処理は、方法が多種多用に存在します。
私の想像の及ばない方法もあるかもしれません。
以下は、シートのTrim関数を使った、ちょっとトリッキーな方法になります。

Function VBA100_16_06(ByVal arg As String) As String
  arg = Replace(arg, vbCrLf, vbLf)
  arg = Replace(arg, " ", Chr(1))
  arg = Replace(arg, " ", Chr(2))
  
  arg = Replace(arg, vbLf, " ")
  arg = WorksheetFunction.Trim(arg)
  arg = Replace(arg, " ", vbLf)
  
  arg = Replace(arg, Chr(1), " ")
  arg = Replace(arg, Chr(2), " ")
  VBA100_16_06 = arg
End Function

Chr(1)とChr(2)を犠牲にして、半角空白と全角空白を一旦退避してしてから、
LFを空白置換して、Trimで前後の空白と間の無駄な空白を取り除いています。
その後で、空白をLFに戻して、Chr(1)とChr(2)に変更しておいた半角・全角空白を元に戻しています。

Chr(1)とChr(2)は、単に通常の入力では入らない文字コードなら何でも良いので、分かり易いコードを選んだという事です。

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