Excelマクロの記録で覚えるVBA
第8回.計算式を入れる

Excelマクロの自動記録を使って、エクセルVBAの初心者向け入門解説
最終更新日:2013-02-18

第8回.計算式を入れる


前回までは、セルに文字を入れました。


エクセルは表計算ソフトですから、計算式を入れたいですよね。


今回からは、計算式を入れる方法、その値をコピーする方法等の説明になります。


では、以下のようなシートを作成して下さい。


Excel VBA 解説


いわゆる、100マス計算です。


数値は、手入力で良いでしょう。


自動で入れる場合は、どうするか分かりますか?


RAND関数で乱数を発生させて、その結果をRANK関数で1~10にします。


興味のある方はやってみてて下さい。



では、とりあえず、セルB2に回答となる計算式を入れてみましょう。


1.マクロの記録

2.B2を選択

3.=A2*B1

4.Enter

5.記録終了


できたマクロは、




Sub Macro1()
'
' Macro1 Macro
'

'
  Range("B2").Select
  ActiveCell.FormulaR1C1 = "=RC[-1]*R[-1]C"
  Range("B3").Select
End Sub


とにかく、消しこみして、みやすくしましょう。


Sub Macro1()

  Range("B2") = "=RC[-1]*R[-1]C"
End Sub


省略出来る所は、全て省略しました。


とにかく、問題は、


=RC[-1]*R[-1]C


ですよね。


Rは行を、Cは列を指します。


そして、[-1]は、


数式を入れるセルに対して、


Cの後ろなら、1列前、Rの後ろなら、1行上を指します。


1列後ろや、1行下なら、、[1]となります。


そして、何も指定しない場合は、数式を入れるセルと、同じ列や同じ行を指します。


つまり、B2に対して、


RC[-1]は、A2です。

R[-1]Cは、B1です。

R[-1]C[-1]なら、A1です。



この指定は分かりずらいですか、


シートに入力したままの数式でも入れる事が出来ます。


Range("B2") = "=A2*B1"


これでもOKです。


実行してみて下さい。


同じ結果になります。


ただし注意して欲しい事があります。


Range("B2").FormulaR1C1 = "=RC[-1]*R[-1]C"

これはOKですが、


Range("B2").FormulaR1C1 = "=A2*B1"

この指定はダメです。


この場合は、

Range("B2").Value = "=A2*B1"


と指定して下さい。


そうなんです、今まで、先延ばしにしてきた、


FormulaR1C1は、


R1C1形式の数式を入れるためのものなのです。


あっ、"=RC[-1]*R[-1]C"のような形式をR1C1形式と言います。


ただし、このFormulaR1C1は、数式以外でも入れる事が出来てしまい、


マクロの記録が、全てこのFormulaR1C1で記録しているだけなのです。



さて、本題です。


この100マス計算の答えの数式を、手でいれるとして、一発で入れられますか。


絶対参照と、相対参照を、ちゃんと理解しているかの問題ですね。


このシリーズはマクロなので、いきなりマクロの記録を行います。


1.マクロの記録

2.B2~K11をドラッグで選択

3.=$A2*B$1

4.Ctrl + Enter

5.記録終了


ポイントは、A列と1行を絶対参照、他を相対参照にするところですね。


できたマクロは、




Sub Macro2()
'
' Macro2 Macro
'

'
  Range("B2:K11").Select
  Selection.FormulaR1C1 = "=RC1*R1C"
  Range("F8").Select
End Sub


はい、恒例の消しこみをして、


Sub Macro2()

  Range("B2:K11").FormulaR1C1 = "=RC1*R1C"
End Sub


あえて、FormulaR1C1 を残しました。


つまり、R1C1形式で計算式を入れる時は、FormulaR1C1を指定することで分かり易くなります。


ですから、$A2*B$1と指定するのなら、


Range("B2:K11").Value = "=$A2*B$1"


のように、Valueを指定すると良いでしょう。



"=RC1*R1C"、"=$A2*B$1"


どちらを使用するかは、その時々になってしまいますが、


本来は、マクロの記録と同じく、R1C1形式が良いでしょう。


これは、RangeとCellsの関係と似ています。


つまり、Range("A2")と書くか、Cells(2, 1)と書くかの違いです。



上の例では、


複数セルに対し一括入力したので、自動で相対参照されましたが、


セルに1つずつ入れる場合は、


"=$A2*B$1"計算式ではダメな事は理解して頂けると思います。


しかし、


"=RC1*R1C"なら、どのセルに入れても、正しい計算式が入ります。



しかし、そもそも、マクロで計算式を入れるというのは、かなり限定的な使用方法になります。


計算式を入れるのなら、ワークシートに手入力で良い訳ですから。


むしろマクロでは、計算した結果をセルに入れる事の方が多いでしょう。



次回は、この計算式の入った100マスを、別シートにコピーしてみましょう。


前回までのコピーと同じなのでは・・・そう思いますか。


次回、実際にやってみましょう。


計算式をコピーするのか、計算された結果の数値をコピーするのか、


ここがポイントになります。





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第10回.計算結果を入れる
第11回.イミディエイトで値の確認
第12回.セルに色を塗る
第13回.罫線を引く
第14回.行列を入れ替えて貼り付け
第15回.いろいろな消去


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