第13回.罫線を引く
前回までで、文字、数値を入れ、色も塗りました。
この辺で、罫線の引き方をやりましょう。
100マス計算の罫線を、一度全て消してください。
ではマクロの記録です。
1.マクロの記録
2.A1~K11を選択
3.罫線の格子(外側、内側を細線)
4.記録終了
作成されたマクロは、
Sub Macro6()
'
' Macro6 Macro
'
'
Range("A1:K11").Select
Selection.Borders(xlDiagonalDown).LineStyle
= xlNone
Selection.Borders(xlDiagonalUp).LineStyle = xlNone
With
Selection.Borders(xlEdgeLeft)
.LineStyle =
xlContinuous
.ColorIndex = 0
.TintAndShade = 0
.Weight =
xlThin
End With
With Selection.Borders(xlEdgeTop)
.LineStyle =
xlContinuous
.ColorIndex = 0
.TintAndShade = 0
.Weight =
xlThin
End With
With Selection.Borders(xlEdgeBottom)
.LineStyle
= xlContinuous
.ColorIndex = 0
.TintAndShade = 0
.Weight =
xlThin
End With
With Selection.Borders(xlEdgeRight)
.LineStyle
= xlContinuous
.ColorIndex = 0
.TintAndShade = 0
.Weight =
xlThin
End With
With
Selection.Borders(xlInsideVertical)
.LineStyle =
xlContinuous
.ColorIndex = 0
.TintAndShade = 0
.Weight =
xlThin
End With
With
Selection.Borders(xlInsideHorizontal)
.LineStyle =
xlContinuous
.ColorIndex = 0
.TintAndShade = 0
.Weight =
xlThin
End With
Range("A1").Select
End
Sub
驚くほどの長さですね、少し笑えます。
Borders
これで罫線を指定します。
()内の引数で、罫線の位置を指定し、
.LineStyle等で線の種類、太さ、色等を指定します。
Selection.Borders(xlDiagonalDown).LineStyle = xlNone
Selection.Borders(xlDiagonalUp).LineStyle =
xlNone
.LineStyle
は、線の種類です。
実践、点線等になります。
xlNone
は、罫線を引かない指定なので、不要です。
.LineStyle = xlContinuous
実践、点線等になります。
xlContinuous
は実践になります。
指定できる種類は後述します。
.ColorIndex = 0
セルに色を塗る時と同じ指定です。
今回は、不要です。
.TintAndShade = 0
罫線の色指定で、2003までに無い色使いの場合になります。
今回は、不要です。
.Weight = xlThin
xlThin
は、細線になります。
指定できる種類は後述します。
そして、
Selection
を
Range("A1:K11")
で置き換えて、整理すると、
以下になります。
Sub Macro6()
With Range("A1:K11")
With
.Borders(xlEdgeLeft)
.LineStyle = xlContinuous
.Weight =
xlThin
End With
With .Borders(xlEdgeTop)
.LineStyle =
xlContinuous
.Weight = xlThin
End With
With
.Borders(xlEdgeBottom)
.LineStyle = xlContinuous
.Weight =
xlThin
End With
With .Borders(xlEdgeRight)
.LineStyle =
xlContinuous
.Weight = xlThin
End With
With
.Borders(xlInsideVertical)
.LineStyle = xlContinuous
.Weight =
xlThin
End With
With
.Borders(xlInsideHorizontal)
.LineStyle = xlContinuous
.Weight
= xlThin
End With
End With
End Sub
Withが二重になっています。
With Range("A1:K11")
With
.Borders(xlEdgeLeft)
下のWithは、
つまり、
Range("A1:K11").Borders(xlEdgeLeft)
ということになります。
実は、
.Weight
は、省略時が、
xlThin
なので、不要なのです。
そこで、さらに整理すると、
Sub Macro6()
With
Range("A1:K11")
.Borders(xlDiagonalDown).LineStyle =
xlNone
.Borders(xlDiagonalUp).LineStyle =
xlNone
.Borders(xlEdgeLeft).LineStyle =
xlContinuous
.Borders(xlEdgeTop).LineStyle =
xlContinuous
.Borders(xlEdgeBottom).LineStyle =
xlContinuous
.Borders(xlEdgeRight).LineStyle =
xlContinuous
.Borders(xlInsideVertical).LineStyle =
xlContinuous
.Borders(xlInsideHorizontal).LineStyle =
xlContinuous
End With
End Sub
このようになります。
大分すっきりしましたね。
でも、実はもっと簡単に指定できるのです。
Sub Macro9()
Range("A1:K11").Borders.LineStyle =
xlContinuous
End Sub
これだけで格子の罫線が引けてしまうんです。
最初のマクロの記録が、なんだかなーってなりますよね。
Borders
に、引数を指定しないと、外側・内側の指定になるのです。
しかし、これは、格子で細線だからなんですよ。
いろいろな罫線を引くには、それなりに指定が必要ですので、
当初のマクロと同等の指定が必要になります。
しかし、最もよく使う、細線の格子が、この1行でできるのはありがだいです。
罫線の種類
xlContinuous : 実線
xlDash : 破線
xlDashDot : 一点鎖線
xlDashDotDot
: 二点鎖線
xlDot : 点線
xlDouble : 二重線
xlSlantDashDot :
斜め斜線
xlLineStyleNone : 無し・・・xlNoneでもよい。
線の太さ
xlHairline : 極細
xlThin : 細
xlMedium : 中
xlThick :
太
罫線の種類と、太さを組み合わせて指定します。
全ての組み合わせが有効な訳ではありません。
セルの書式設定の罫線で指定できる組み合わせになります。
同じテーマ「マクロの記録でVBA」の記事
第10回.計算結果を入れる
第11回.イミディエイトで値の確認
第12回.セルに色を塗る
第13回.罫線を引く
第14回.行列を入れ替えて貼り付け
第15回.いろいろな消去
第16回.行の挿入・削除
第17回.並べ替え
第18回.オートフィルタ
第19回.オートフィルタ2
第20回.ジャンプのセル選択
新着記事NEW ・・・新着記事一覧を見る
TRIMRANGE関数(セル範囲をトリム:端の空白セルを除外)|エクセル入門(2024-08-30)
正規表現関数(REGEXTEST,REGEXREPLACE,REGEXEXTRACT)|エクセル入門(2024-07-02)
エクセルが起動しない、Excelが立ち上がらない|エクセル雑感(2024-04-11)
ブール型(Boolean)のis変数・フラグについて|VBA技術解説(2024-04-05)
テキストの内容によって図形を削除する|VBA技術解説(2024-04-02)
ExcelマクロVBA入門目次|エクセルの神髄(2024-03-20)
VBA10大躓きポイント(初心者が躓きやすいポイント)|VBA技術解説(2024-03-05)
テンキーのスクリーンキーボード作成|ユーザーフォーム入門(2024-02-26)
無効な前方参照か、コンパイルされていない種類への参照です。|エクセル雑感(2024-02-17)
初級脱出10問パック|VBA練習問題(2024-01-24)
アクセスランキング ・・・ ランキング一覧を見る
1.最終行の取得(End,Rows.Count)|VBA入門
2.セルのコピー&値の貼り付け(PasteSpecial)|VBA入門
3.変数宣言のDimとデータ型|VBA入門
4.繰り返し処理(For Next)|VBA入門
5.RangeとCellsの使い方|VBA入門
6.ブックを閉じる・保存(Close,Save,SaveAs)|VBA入門
7.セルのクリア(Clear,ClearContents)|VBA入門
8.メッセージボックス(MsgBox関数)|VBA入門
9.条件分岐(Select Case)|VBA入門
10.マクロとは?VBAとは?VBAでできること|VBA入門
- ホーム
- マクロVBA入門編
- マクロの記録でVBA
- 罫線を引く
このサイトがお役に立ちましたら「シェア」「Bookmark」をお願いいたします。
記述には細心の注意をしたつもりですが、
間違いやご指摘がありましたら、「お問い合わせ」からお知らせいただけると幸いです。
掲載のVBAコードは動作を保証するものではなく、あくまでVBA学習のサンプルとして掲載しています。
掲載のVBAコードは自己責任でご使用ください。万一データ破損等の損害が発生しても責任は負いません。