VBA技術解説
.Net FrameworkのSystem.Collectionsを利用

ExcelマクロVBAの問題点と解決策、VBAの技術的解説
公開日:2022-06-29 最終更新日:2022-06-29

.Net FrameworkのSystem.Collectionsを利用


.Net FrameworkのSystem.Collections内のクラスを利用します。
ArrayList
SortedList
Hashtable
これらを使ってみます。


ArrayListに関してはブログ等で多く書かれています。
SortedListについても、数は少ないですが書かれている記事はあります。
Hashtableは探したのですが見当たりませんでした。

目的としてはHashtableを使ってみようとしたことから始まったのですが、結果として期待するだけの動作が確認できませんでした。
せっかくなので、何を確認して、何が動いて、何が動かなかったのかを記録しておきます。


ArrayList

ArrayListは多くのブログで書かれています。
以下のVBAで動作再確認しました。

Sub fw_ArrayList()
  Dim alist As Object, i As Long, v As Variant
  
  Set alist = CreateObject("System.Collections.ArrayList")
  
  '5つの乱数をArrayListに追加
  For i = 1 To 5
    alist.Add Int(Rnd() * 100)
  Next
  
  Debug.Print "ArrayListをそのまま出力"
  For i = 0 To alist.Count - 1
    Debug.Print alist(i)
  Next i
  
  Debug.Print "ArrayListを並べ替えた後に出力"
  alist.Sort
  For i = 0 To alist.Count - 1
    Debug.Print alist(i)
  Next i
End Sub

Excel VBA .Net Framework System.Collections


SortedList

SortedListもArrayListよりは少ないかもしれませんが書かれているブログはあります。
以下のVBAで動作再確認しました。

Sub fw_SortedList()
  Dim slist As Object, i As Long, r As Long
  
  Set slist = CreateObject("System.Collections.SortedList")
  
  Debug.Print "SortedListに5つの乱数と順番を追加"
  For i = 1 To 5
    r = Int(Rnd() * 100)
    If slist.Contains(r) = False Then
      slist.Add r, i
      Debug.Print r, i
    End If
  Next
  
  Debug.Print "SortedListを全件出力"
  Dim vKey
  For i = 0 To slist.Count - 1
    vKey = slist.getkey(i)
    Debug.Print vKey, slist.Item(vKey)
  Next
End Sub

Excel VBA .Net Framework System.Collections


Hashtable

Hashtableについて書かれているブログは見当たりませんでした。
軽く検索しただけなので、海外サイトまで含めてしっかり検索すればあるかもしれませんが・・・
以下のVBAで動作確認しました。

Sub fw_Hashtable()
  Dim hash As Object
  
  Set hash = CreateObject("System.Collections.Hashtable")
  
  'Hashtableにキーと値を3セット追加"
  hash.Add "1", "a"
  hash.Add "2", "b"
  hash.Add "3", "c"
  Debug.Print "Hashtableのキーの存在確認"
  Debug.Print hash.ContainsKey("1")
  Debug.Print hash.ContainsKey("4")
  Debug.Print "Hashtableの値の存在確認"
  Debug.Print hash.ContainsValue("b")
  Debug.Print hash.ContainsValue("d")
  
  Debug.Print "Hashtableの件数確認"
  Debug.Print hash.Keys.Count
  
  Dim v
  For Each v In hash.Keys
    Debug.Print v
  Next
End Sub

Excel VBA .Net Framework System.Collections

ContainsKey
ContainsValue
これらは正しく機能しているようです。

Keys.Count
これも正しく出力できました。
しかし、その下で、、、

Excel VBA .Net Framework System.Collections

Keys
これがFor Eachで使えません。
代わりとなる記述を探したのですが、見つかりませんでした。

以下は、参考までにVB.NETです。
Excel VBA .Net Framework System.Collections

Hash.Keys(1)
これもダメなので、ループさせることができません。

Excel VBA .Net Framework System.Collections


Keysが使えないと、あまり意味はないのですが、
キーで値を取得することは出来ました。
Hash(キー)

Excel VBA .Net Framework System.Collections


良いところまでは動作しているのに、肝心のKeysが動かない・・・
非常に惜しいですよね・・・

VBAでは Dictionary が使えるので、それで大抵は用が足りると思います。
・Dictionaryを使って重複を除く ・Dictionaryの使い方その2 ・Dictionaryの使い方その3 ・Dictionaryの使い方サンプル ・サイト内のDictionary関連記事
ただしDictionaryにはContainsValueに相当するものはないので、Keysさえ動けば使い道がありそうかなと思ったのですが・・・
非常に残念な結果となりました。
考えてみれば、まともに使えないから解説ブログも見当たらないのは納得と言うところです。




同じテーマ「マクロVBA技術解説」の記事

VBAでのSQLの基礎(SQL:Structured Query Language)

・SQL文 ・SELECT文 ・SQLの学習について ・実践例
VBAで正規表現を利用する(RegExp)
・メタ文字 ・正規表現 ・正規表現RegExpの使い方 ・RegExpオブジェクト ・RegExpの使用例 ・RegExp関連のオブジェクト ・Execute(Matches,Match,SubMatches)の使用例 ・Replaceの使用例 ・先読み:肯定先読み、否定先読み ・正規表現の実践例
VBAでメール送信する(CDO:Microsoft Collaboration Data Objects)
・バインディング方法 ・CDOを使ったメール送信のサンプルVBA ・CDOのプロパティ ・CDOのメソッド ・CDO.Configuration.Fields.Item ・CDO.Fields.Item ・ConstantやEnumについて
VBAでのOutlook自動操作
・Outlookインスタンスの生成と、ログオン、全て送受信 ・Outlookを起動して指定フォルダーを表示 ・フォルダーの取得 ・メールの一覧を取得 ・メールを送信 ・メールを返信 ・最後に
ADO(ActiveX Data Objects)の使い方の要点
・データベースの種類 ・SQL(SQL:Structured Query Language) ・ADOを使う準備 ・ADOでのDB接続方法 ・ADODB.Recordsetの取得方法 ・ADODBのレコードセットの扱い方 ・ADODBのトランザクション処理 ・ADODB.Commandの使い方 ・VBA100本ノックでの実践例 ・最後に注意点等
特殊フォルダの取得(WScript.Shell,SpecialFolders)
・WScript.Shell ・SpecialFolders プロパティ ・WshShellのSpecialFoldersのマクロVBA使用例
参照設定、CreateObject、オブジェクト式の一覧
VBAでエクセル外のオブジェクトを使うときには、事前バインディングと遅延バインディング(実行時バインディング)の2通りがあります、この時それぞれ何を指定したらよいのか、指定する文字列が長いので結構探してしまうことが度々あります。そこで、自身の覚え書きとしての意味も含めて、参照設定、CreateObjectのclas…
VBAのスクレイピングを簡単楽にしてくれるSelenium
・SeleniumBasicのインストール ・VBEでの参照設定 ・WEBサイトを表示してみましょう ・Seleniumの基本的な使い方(株価情報を取得してみる) ・色々なパターンでのseleniumの使い方 ・色々組み合わせて目的の画面にたどり着きます ・elementをコレクションで取得する ・新規ページが開かれる場合 ・上手くいかない特殊な場合の対処方法 ・Seleniumの実践例例 ・最後に
VBA+SeleniumBasicで検索順位チェッカー作成
・シート構成 ・検索順位チェッカーのVBA全コード ・最後に
VBA+SeleniumBasicで検索順位チェッカー(改)
・シート構成 ・検索順位チェッカーのVBA全コード ・最後に
.Net FrameworkのSystem.Collectionsを利用


新着記事NEW ・・・新着記事一覧を見る

エクセルが起動しない、Excelが立ち上がらない|エクセル雑感(2024-04-11)
ブール型(Boolean)のis変数・フラグについて|VBA技術解説(2024-04-05)
テキストの内容によって図形を削除する|VBA技術解説(2024-04-02)
ExcelマクロVBA入門目次|エクセルの神髄(2024-03-20)
VBA10大躓きポイント(初心者が躓きやすいポイント)|VBA技術解説(2024-03-05)
テンキーのスクリーンキーボード作成|ユーザーフォーム入門(2024-02-26)
無効な前方参照か、コンパイルされていない種類への参照です。|エクセル雑感(2024-02-17)
初級脱出10問パック|VBA練習問題(2024-01-24)
累計を求める数式あれこれ|エクセル関数応用(2024-01-22)
複数の文字列を検索して置換するSUBSTITUTE|エクセル入門(2024-01-03)


アクセスランキング ・・・ ランキング一覧を見る

1.最終行の取得(End,Rows.Count)|VBA入門
2.ひらがな⇔カタカナの変換|エクセル基本操作
3.セルのコピー&値の貼り付け(PasteSpecial)|VBA入門
4.変数宣言のDimとデータ型|VBA入門
5.繰り返し処理(For Next)|VBA入門
6.RangeとCellsの使い方|VBA入門
7.ブックを閉じる・保存(Close,Save,SaveAs)|VBA入門
8.セルのクリア(Clear,ClearContents)|VBA入門
9.並べ替え(Sort)|VBA入門
10.メッセージボックス(MsgBox関数)|VBA入門




このサイトがお役に立ちましたら「シェア」「Bookmark」をお願いいたします。


記述には細心の注意をしたつもりですが、
間違いやご指摘がありましたら、「お問い合わせ」からお知らせいただけると幸いです。
掲載のVBAコードは動作を保証するものではなく、あくまでVBA学習のサンプルとして掲載しています。
掲載のVBAコードは自己責任でご使用ください。万一データ破損等の損害が発生しても責任は負いません。


このサイトがお役に立ちましたら「シェア」「Bookmark」をお願いいたします。
本文下部へ