VBA練習問題
VBA100本ノック 61本目:「ふりがな」の取得と設定

VBAを100本の練習問題で鍛えます
最終更新日:2021-01-13

VBA100本ノック 61本目:「ふりがな」の取得と設定


「ふりがな」の取得と「ふりがな」を設定する問題です。


ツイッター連動企画です。
ツイートでの見やすさを考慮して、ブック・シート指定等を適宜省略しています。

VBAテスト用のサンプルデータは、VBA100本ノックの目次ページ よりダウンロードできます。
マクロVBA情報を中心に、エクセル関数・基本操作までサンプルとともに解説。初心者向けの基本から上級者向けの高度な内容までVBAサンプルコードを掲載解説しています。


出題

出題ツイートへのリンク

#VBA100本ノック 61本目
A列の名称には「ふりがな」が正しく入っていません。
「マスタ」シートのA列には「ふりがな」が正しく設定されているので、ここから「ふりがな」を取得しA列に「ふりがな」を設定してください。
マスタなしは赤文字にしてください。(既定の文字色は自動)
※シートは任意

マクロ VBA 100本ノック

マクロ VBA 100本ノック


頂いた回答

解説

「マスタ」の行を特定するにはシート関数のMatchを使うのが簡単だと思います。
ただし、存在しない場合のエラー対策が必要です。
「ふりがな」の設定は、簡単な方法としてRangeのPhoneticオブジェクトのTextで設定してみます。
この場合は、「カナ」や「かな」にも「ふりがな」が設定されます。

Sub VBA100_61_01()
  Dim ws As Worksheet, mst As Range
  Set ws = Worksheets("data")
  Set mst = Worksheets("マスタ").Columns(1)
  
  Application.ScreenUpdating = False
  On Error Resume Next
  ws.Columns(1).Font.Color = False
  
  Dim i As Long, ix As Long
  For i = 2 To ws.Cells(ws.Rows.Count, 1).End(xlUp).Row
    ws.Cells(i, 1).Phonetic.Visible = True
    ix = 0
    ix = WorksheetFunction.Match(ws.Cells(i, 1), mst, 0)
    If ix = 0 Then
      ws.Cells(i, 1).Font.Color = vbRed
    Else
      ws.Cells(i, 1).Phonetic.Text = mst.Cells(ix).Phonetic.Text
    End If
  Next
End Sub

マクロ VBA 100本ノック


「マスタ」と全く同じように「ふりがな」を設定するには、Phoneticsオブジェクトを操作します。
または、「2本目:セルのコピー」で解説したようにPasteSpecialのxlPasteValuesでコピーする方法もあります。
セルのコピーに関する問題です。セルの値と書式をコピーします。ツイッター連動企画です。ツイート文字数制限があるので、ブック指定等省略可能な記述は省略しています。VBAテスト用のサンプルデータはご自身でご用意ください。
これらについては記事補足に掲載しました。


補足

Phoneticsオブジェクト
「ふりがな」は、RangeオブジェクトのPhoneticsオブジェクトに入っています。

Office VBA Reference の Phonetics object
ここでは、「Phoneticオブジェクトのコレクション」との説明になっていますが、少々正確ではないようです。
Phoneticsコレクションに入っているのはPhoneticsオブジェクトになっています。

「RangeオブジェクトのPhoneticプロパティは、Microsoft Excel の以前のバージョンとの互換性を提供します。」
という事のようです。

「ふりがな」は、いくつかに分割されています。
IMEで変換単位にオブジェクトが分かれています。

IMEでの入力単位の「ふりがな」がPhoneticsオブジェクトに入っていて、そのコレクションもPhoneticsになります。
「ニホン」 → Phonetics(1) ・・・ Phoneticsオブジェクト
「カブシキガイシャ」 → Phonetics(2) ・・・ Phoneticsオブジェクト
Phonetics(1)とPhonetics(2)が入っているコレクションもPhoneticsです。

Sub VBA100_61_02()
  Dim rngMst As Range
  Set rngMst = Worksheets("マスタ").Columns(1)
  
  Dim rngIn As Range
  Set rngIn = Worksheets("data").Range("A1").CurrentRegion.Resize(, 1)
  Set rngIn = Intersect(rngIn, rngIn.Offset(1))
  rngIn.Font.ColorIndex = xlAutomatic
  rngIn.Phonetic.Visible = True
  
  Application.ScreenUpdating = False
  On Error Resume Next
  
  Dim rng As Range, ph As Phonetics, ix As Long
  For Each rng In rngIn
    Err.Clear
    ix = WorksheetFunction.Match(rng, rngMst, 0)
    If Err Then
      rng.Font.Color = vbRed
    Else
      rng.Phonetics.Delete
      For Each ph In rngMst.Cells(ix).Phonetics
        rng.Phonetics.Add ph.Start, ph.Length, ph.Text
      Next
    End If
  Next
End Sub


PasteSpecialのxlPasteValues
2本目:セルのコピー」ここで解説したようにPasteSpecialのxlPasteValuesでコピーすると「ふりがな」もコピーされます。
セルのコピーに関する問題です。セルの値と書式をコピーします。ツイッター連動企画です。ツイート文字数制限があるので、ブック指定等省略可能な記述は省略しています。VBAテスト用のサンプルデータはご自身でご用意ください。

Sub VBA100_61_03()
  Dim ws As Worksheet, mst As Range
  Set ws = Worksheets("data")
  Set mst = Worksheets("マスタ").Columns(1)
  
  Application.ScreenUpdating = False
  On Error Resume Next
  ws.Columns(1).Font.Color = False
  
  Dim i As Long, ix As Long
  For i = 2 To ws.Cells(ws.Rows.Count, 1).End(xlUp).Row
    ix = 0
    ix = WorksheetFunction.Match(ws.Cells(i, 1), mst, 0)
    If ix = 0 Then
      ws.Cells(i, 1).Font.Color = vbRed
    Else
      mst.Cells(ix).Copy
      ws.Cells(i, 1).PasteSpecial Paste:=xlPasteValues
    End If
  Next
  
  Application.CutCopyMode = False
End Sub


サイト内関連ページ

今回の出題を考えた時、実はこれらについては解説ページが無い事に気づきました。
かろうじて関連として以下のページがあるだけでした。

第104回.GetPhoneticメソッドとSetPhoneticメソッド(フリガナ)|VBA入門
GetPhoneticメソッドは、指定した文字列の日本語の「ふりがな」を取得します。SetPhoneticメソッドは、セルに日本語の「ふりがな」を設定します。マクロVBAにおいて、「ふりがな」を扱う時はこれらのメソッドを使います。
ユーザー定義関数でフリガナを取得する(GetPhonetic)|VBAサンプル
ワークシート関数の、「PHONETIC」では、他のソフト等からコピペした漢字は取得できません。そこで、VBAでユーザー定義関数を作成し、読みを取得できるようにします。A列はメモ帳よりコピペしました。B列に、ユーザー定義関数を指定して、振り仮名を取得しています。
PHONETIC関数(文字列からふりがなを抽出)|エクセル入門
文字列から「ふりがな」を抽出します。セルに「ふりがな」が無い場合(他のソフトから文字列をコピペ等)は、セルの値がそのまま表示されます。PHONETIC関数の書式 PHONETIC(範囲) 範囲 ふりがなの文字列を含む1つまたは複数のセル参照を指定します。




同じテーマ「VBA100本ノック」の記事

58本目:番号リストを簡潔にした文字列で返す
59本目:12ヶ月分のシートを四半期で分割
60本目:「株式会社」の表記ゆれ置換
61本目:「ふりがな」の取得と設定
62本目:独自のZLOOKUP関数を作成
63本目:複数シートの連結
64本目:リンクされた図(カメラ機能)
65本目:固定長テキスト出力
66本目:全サブフォルダからファイルを探す
67本目:ComboBoxとListBox
68本目:全テキストボックスの転記


新着記事NEW ・・・新着記事一覧を見る

VBA100本ノック 68本目:全テキストボックスの転記|VBA練習問題(1月16日)
VBA100本ノック 67本目:ComboBoxとListBox|VBA練習問題(1月15日)
VBA100本ノック 66本目:全サブフォルダからファイルを探す|VBA練習問題(1月13日)
VBA100本ノック 65本目:固定長テキスト出力|VBA練習問題(1月12日)
VBA100本ノック 64本目:リンクされた図(カメラ機能)|VBA練習問題(1月11日)
VBA100本ノック 63本目:複数シートの連結|VBA練習問題(1月9日)
VBA100本ノック 62本目:独自のZLOOKUP関数を作成|VBA練習問題(1月8日)
VBA100本ノック 61本目:「ふりがな」の取得と設定|VBA練習問題(1月6日)
VBA100本ノック 60本目:「株式会社」の表記ゆれ置換|VBA練習問題(1月5日)
VBA100本ノック 59本目:12ヶ月分のシートを四半期で分割|VBA練習問題(1月4日)


アクセスランキング ・・・ ランキング一覧を見る

1.最終行の取得(End,Rows.Count)|VBA入門
2.RangeとCellsの使い方|VBA入門
3.変数宣言のDimとデータ型|VBA入門
4.マクロって何?VBAって何?|VBA入門
5.セルのコピー&値の貼り付け(PasteSpecial)|VBA入門
6.繰り返し処理(For Next)|VBA入門
7.Range以外の指定方法(Cells,Rows,Columns)|VBA入門
8.セルに文字を入れるとは(Range,Value)|VBA入門
9.とにかく書いてみよう(Sub,End Sub)|VBA入門
10.繰り返し処理(Do Loop)|VBA入門




このサイトがお役に立ちましたら「シェア」「Bookmark」をお願いいたします。


記述には細心の注意をしたつもりですが、
間違いやご指摘がありましたら、「お問い合わせ」からお知らせいただけると幸いです。
掲載のVBAコードは動作を保証するものではなく、あくまでVBA学習のサンプルとして掲載しています。
掲載のVBAコードは自己責任でご使用ください。万一データ破損等の損害が発生しても責任は負いません。



このサイトがお役に立ちましたら「シェア」「Bookmark」をお願いいたします。
本文下部へ