VBA100本ノック 62本目:独自のZLOOKUP関数を作成
VLOOKUP関数の機能を変更した独自のZLOOKUP関数を作成する問題です。
ツイートでの見やすさを考慮して、ブック・シート指定等を適宜省略しています。
出題
出題ツイートへのリンク
#VBA100本ノック 62本目
VLOOKUPは条件合致の先頭が取得されます。
この取得順番を指定できる関数を作成します。
ZLOOKUP(検索値,範囲,列番号,順番)
順番→0:先頭,-1:最後,>=1:その順番
※当該順がない場合は空白""を返す
※検索値がない場合は#N/Aを返す
※完全一致のみ対応、検索値は単一セル値限定
VLOOKUPは条件合致の先頭が取得されます。
この取得順番を指定できる関数を作成します。
ZLOOKUP(検索値,範囲,列番号,順番)
順番→0:先頭,-1:最後,>=1:その順番
※当該順がない場合は空白""を返す
※検索値がない場合は#N/Aを返す
※完全一致のみ対応、検索値は単一セル値限定
VBA作成タイム
この下に頂いた回答へのリンクと解説を掲載しています。
途中まででも良いので、できるだけ自分でVBAを書いてみましょう。
他の人の回答および解説を見て、書いたVBAを見直してみましょう。
頂いた回答
解説
引数チェックは仕様として困る範囲で行っています。
ユーザー定義関数では、実行時エラーは#VALUE!を返してくれるのでデータ型に頼りました。
範囲を列指定した場合の対処としてFindメソッドで最終行を取得しています。
配列で処理しましたが直接セルを参照しても良いでしょう。
検索値が無い場合の速度対策としては先頭でMatch関数なりで確認したほうが良いのですが、あえてシート関数は使わずに作成してみました。
ユーザー定義関数は処理速度が遅くなりがちですが、便利ですし使えるようになっておくと良いと思います。
補足はありません。
ユーザー定義関数では、実行時エラーは#VALUE!を返してくれるのでデータ型に頼りました。
範囲を列指定した場合の対処としてFindメソッドで最終行を取得しています。
配列で処理しましたが直接セルを参照しても良いでしょう。
Function ZLOOKUP(ByVal 検索値, ByVal 範囲 As Range, ByVal 列番号 As Long, ByVal 順番 As Long)
ZLOOKUP = CVErr(xlErrNA)
If 列番号 > 範囲.Columns.Count Then Exit Function
If 順番 < -1 Then Exit Function
Dim i As Long, lastrow As Long
Dim s As Long, e As Long, p As Long
lastrow = 範囲.Columns(1).Find(What:="*", LookIn:=xlFormulas, SearchOrder:=xlByRows, SearchDirection:=xlPrevious).Row
lastrow = lastrow - 範囲.Row + 1
s = 1: e = lastrow: p = 1
If 順番 = -1 Then s = lastrow: e = 1: p = -1
Dim ary, cnt As Long
ary = 範囲.Resize(lastrow).Value
If Not IsArray(ary) Then ary = 範囲.Resize(lastrow, 2).Value
For i = s To e Step p
If ary(i, 1) = 検索値 Then
ZLOOKUP = ary(i, 列番号)
If 順番 <= 1 Then Exit Function
cnt = cnt + 1
If cnt = 順番 Then Exit Function
End If
Next
If Not IsError(ZLOOKUP) Then ZLOOKUP = ""
End Function
ユーザー定義関数は処理速度が遅くなりがちですが、便利ですし使えるようになっておくと良いと思います。
補足はありません。
補足
補足はありません。
サイト内関連ページ
第106回.Functionプロシージャー
プログラム(マクロVBA)内で特定の処理を実行し値を返すプロシージャーです。これはつまり、Functionプロシージャーで独自の関数をつくれるということです。Subプロシージャーとの違いは、値を返すか返さないかの違いです。
第107回.プロシージャーの引数・引数の構文 ・引数の使用例 ・引数について
ユーザー定義関数の作り方・簡単な例でユーザー定義関数を作ってみましょう ・この関数の使い方 ・ユーザー定義関数の実践使用例
スピルに対応したXSPLITユーザー定義関数(文字区切り)・区切り位置ウィザード ・ワークシートの関数で文字区切りする場合 ・ユーザー定義関数のVBAコード ・XSPLIT関数の使用例 ・ユーザー定義関数の実践使用例
同じテーマ「VBA100本ノック」の記事
・出題 ・頂いた回答 ・解説 ・補足 ・サイト内関連ページ
60本目:「株式会社」の表記ゆれ置換・出題 ・頂いた回答 ・解説 ・補足 ・サイト内関連ページ
61本目:「ふりがな」の取得と設定・出題 ・頂いた回答 ・解説 ・補足 ・サイト内関連ページ
62本目:独自のZLOOKUP関数を作成63本目:複数シートの連結
・出題 ・頂いた回答 ・解説 ・補足 ・サイト内関連ページ
64本目:リンクされた図(カメラ機能)・出題 ・頂いた回答 ・解説 ・補足 ・サイト内関連ページ
65本目:固定長テキスト出力・出題 ・頂いた回答 ・解説 ・補足 ・サイト内関連ページ
66本目:全サブフォルダからファイルを探す・出題 ・頂いた回答 ・解説 ・補足 ・サイト内関連ページ
67本目:ComboBoxとListBox・出題 ・頂いた回答 ・解説 ・補足 ・サイト内関連ページ
68本目:全テキストボックスの転記・出題 ・頂いた回答 ・解説 ・補足 ・サイト内関連ページ
69本目:ダブルクリックでセル結合を解除・出題 ・頂いた回答 ・解説 ・補足 ・サイト内関連ページ
新着記事NEW ・・・新着記事一覧を見る
ブール型(Boolean)のis変数・フラグについて|VBA技術解説(2024-04-05)
テキストの内容によって図形を削除する|VBA技術解説(2024-04-02)
ExcelマクロVBA入門目次|エクセルの神髄(2024-03-20)
VBA10大躓きポイント(初心者が躓きやすいポイント)|VBA技術解説(2024-03-05)
テンキーのスクリーンキーボード作成|ユーザーフォーム入門(2024-02-26)
無効な前方参照か、コンパイルされていない種類への参照です。|エクセル雑感(2024-02-17)
初級脱出10問パック|VBA練習問題(2024-01-24)
累計を求める数式あれこれ|エクセル関数応用(2024-01-22)
複数の文字列を検索して置換するSUBSTITUTE|エクセル入門(2024-01-03)
いくつかの数式の計算中にリソース不足になりました。|エクセル雑感(2023-12-28)
アクセスランキング ・・・ ランキング一覧を見る
1.最終行の取得(End,Rows.Count)|VBA入門
2.セルのコピー&値の貼り付け(PasteSpecial)|VBA入門
3.RangeとCellsの使い方|VBA入門
4.ひらがな⇔カタカナの変換|エクセル基本操作
5.繰り返し処理(For Next)|VBA入門
6.変数宣言のDimとデータ型|VBA入門
7.ブックを閉じる・保存(Close,Save,SaveAs)|VBA入門
8.並べ替え(Sort)|VBA入門
9.セルのクリア(Clear,ClearContents)|VBA入門
10.Findメソッド(Find,FindNext,FindPrevious)|VBA入門
- ホーム
- マクロVBA入門編
- VBA100本ノック
- 62本目:独自のZLOOKUP関数を作成
このサイトがお役に立ちましたら「シェア」「Bookmark」をお願いいたします。
記述には細心の注意をしたつもりですが、
間違いやご指摘がありましたら、「お問い合わせ」からお知らせいただけると幸いです。
掲載のVBAコードは動作を保証するものではなく、あくまでVBA学習のサンプルとして掲載しています。
掲載のVBAコードは自己責任でご使用ください。万一データ破損等の損害が発生しても責任は負いません。