VBA練習問題解答
練習問題30(マトリックス→リスト形式)解答

Excelマクロ練習問題集、エクセルVBAの学習教材
最終更新日:2019-11-03

練習問題30(マトリックス→リスト形式)解答

マクロVBA練習問題30の解答ページです。


マクロVBA練習問題

売上と仕入の、支店別年度別のマトリックス表があります。
これをリスト形式(データベース形式)のデータに変換してください。
以下の表をみて下さい。
縦横の項目の交点に数値が入っていて、ピボットテーブルのようなマトリックス表になっています。
これを1行1件のデータに変換してください。
いわゆる、「リスト形式」「データベース形式」に変換するという事です。

A支店 B支店 C支店
売上 仕入 仕入比 売上 仕入 仕入比 売上 仕入 仕入比
2017年 実績 1419 752 53.0% 2167 1235 57.0% 1828 1169 63.9%
予算 1079 517 47.9% 1160 730 62.9% 1653 909 55.0%
2018年 売上 1328 717 54.0% 1666 949 57.0% 1932 1120 58.0%
仕入 1305 835 64.0% 2705 1406 52.0% 1538 922 59.9%
2019年 売上 1097 658 60.0% 2093 1318 63.0% 1518 819 54.0%
仕入 1385 803 58.0% 2599 1273 49.0% 2247 1325 59.0%
※上記表の全体を選択し、コピー(Ctrl+C)の後、エクセルのシートのA1セルに貼り付け(Ctrl+V)してください。

練習問題用のExcelファイル
このような表はエクセルを使っている現場では良く見かけます。
画面で見たり、印刷するには良いのですが、
このデータを他で使おうとした時に不便を感じたことはあるのではないでしょうか。
そこで、関数等で扱いやすいように以下のようなリスト形式(データベース形式)に変換します。

支店 年度 科目 区分 金額
A支店 2017年 売上 実績 1419
A支店 2017年 仕入 実績 752
B支店 2017年 売上 実績 2167
B支店 2017年 仕入 実績 1235
C支店 2017年 売上 実績 1828
C支店 2017年 仕入 実績 1169
A支店 2017年 売上 予算 1079
A支店 2017年 仕入 予算 517
B支店 2017年 売上 予算 1160
B支店 2017年 仕入 予算 730
C支店 2017年 売上 予算 1653
C支店 2017年 仕入 予算 909
A支店 2018年 売上 売上 1328
A支店 2018年 仕入 売上 717
B支店 2018年 売上 売上 1666
B支店 2018年 仕入 売上 949
C支店 2018年 売上 売上 1932
C支店 2018年 仕入 売上 1120
A支店 2018年 売上 仕入 1305
A支店 2018年 仕入 仕入 835
B支店 2018年 売上 仕入 2705
B支店 2018年 仕入 仕入 1406
C支店 2018年 売上 仕入 1538
C支店 2018年 仕入 仕入 922
A支店 2019年 売上 売上 1097
A支店 2019年 仕入 売上 658
B支店 2019年 売上 売上 2093
B支店 2019年 仕入 売上 1318
C支店 2019年 売上 売上 1518
C支店 2019年 仕入 売上 819
A支店 2019年 売上 仕入 1385
A支店 2019年 仕入 仕入 803
B支店 2019年 売上 仕入 2599
B支店 2019年 仕入 仕入 1273
C支店 2019年 売上 仕入 2247
C支店 2019年 仕入 仕入 1325

新規シート「練習30_解答」を挿入し、A1セルか上記表を作成してください。
出力する科目は、「売上」「仕入」だけにして、「仕入比」は不要です。


では、お考えください。
すぐに解答を見ずに、必ず自力で書けるとこまででも良いので書きましょう。

シンキングタイム

シンキングタイム開始


シンキングタイム終了

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ExcelマクロVBA入門
VBA入門シリーズでは、マクロVBAを実務で自在に使いこなし業務を効率化・自動化できるようになることを目的として、始めはより詳しく丁寧に解説しつつ少しずつ難易度を上げることで無理なく学習を進められるようにしています。マクロとはエクセルの操作を自動化する機能で、中身はVBA言語で記述されます。

書くべきマクロVBAが分からない時は、
ここでじっくり勉強してから再チャレンジしてください。

マクロVBA練習問題解答

では解答のマクロVBAコードです。
※.Valueは適宜省略しています。

Sub 練習問題30()
  Dim ws1 As Worksheet
  Set ws1 = Worksheets("練習30")
  Dim ws2 As Worksheet
  Set ws2 = getSheet("練習30_解答")
  With ws2
    .Cells.Clear
    .Range("A1") = "支店"
    .Range("B1") = "年度"
    .Range("C1") = "科目" '売上/仕入
    .Range("D1") = "区分" '実績予算
    .Range("E1") = "金額"
    .Select
  End With
  
  Dim iRow As Long, iCol As Long '入力シートの行列
  Dim rMax As Long, cMax As Long '入力シートの最大行列
  rMax = ws1.Cells(ws1.Rows.Count, 2).End(xlUp).Row
  cMax = ws1.Cells(2, ws1.Columns.Count).End(xlToLeft).Column
  Dim i As Long '出力シートの行
  i = 2
  For iRow = 3 To rMax
    For iCol = 3 To cMax
      'Ifでも良いが、拡張性を考えてSelect Caseにしています
      Select Case ws1.Cells(2, iCol).Value
        Case "売上", "仕入"
          ws2.Cells(i, 1).Value = ws1.Cells(1, iCol).MergeArea.Item(1)
          ws2.Cells(i, 2).Value = ws1.Cells(iRow, 1).MergeArea.Item(1)
          ws2.Cells(i, 3).Value = ws1.Cells(2, iCol).Value
          ws2.Cells(i, 4).Value = ws1.Cells(iRow, 2).Value
          ws2.Cells(i, 5).Value = ws1.Cells(iRow, iCol).Value
          i = i + 1
      End Select
    Next
  Next
End Sub

'シート名が無ければ挿入、あればそれを返す
Function getSheet(ByVal argName As String) As Worksheet
  Dim ws As Worksheet
  For Each ws In Worksheets
    If LCase(StrConv(ws.Name, vbNarrow)) = LCase(StrConv(argName, vbNarrow)) Then
      '存在した場合は削除してExit Forでも良い
      Set getSheet = ws
      Exit Function
    End If
  Next
  'シート挿入して名前変更
  Set getSheet = Worksheets.Add
  getSheet.Name = argName
End Function

上記VBAの解説は不要でしょう。
マクロVBA内の洋書にはコメントを入れていますので、じっくり読み解いてみてください。

練習問題をこの30問まで順に進めてきた方であれば、このVBAを読むことは難しくないでしょう。
難しい技術は何も使っていません。
マクロVBAをある程度覚えたら、後はVBAをどこまでスムーズに書けるようになるかが問題です。
これを習得するには、繰り返し練習以外には方法がありません。
いくら書籍やWEBページを読んでも、実際にVBAをスラスラ書けるようにはならないと思います。
実際に手を動かして、マクロVBAを書く練習をしてください。



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