VBA練習問題解答
練習問題27(データ分割し別ブック保存)解答

Excelマクロ練習問題集、エクセルVBAの学習教材
公開日:2013年5月以前 最終更新日:2019-11-03

練習問題27(データ分割し別ブック保存)解答

マクロVBA練習問題27の解答ページです。

マクロVBA練習問題

アクティブブックのアクティブシートのA列に担当、B列に支店が入っています。
支店ごとのブックを作成して下さい。
作成したブックの保存先は、アクティブブックと同一フォルダとして下さい。

※以下のデータの場合
ブックは「支店A.」「支店B」「支店C」の3つが作成されます。
「支店A」には、
担当者3、担当者7、担当者10、担当者12、担当者14、担当者17
これらがA列に入った状態になります。
※Excelのファイルバージョンは
2007以降ならxlsx、2003以前ならxlsで作成して下さい。

練習問題用のExcelファイル
 A      B
担当 支店
担当者1 支店B
担当者2 支店C
担当者3 支店A
担当者4 支店B
担当者5 支店C
担当者6 支店C
担当者7 支店A
担当者8 支店B
担当者9 支店C
担当者10 支店A
担当者11 支店B
担当者12 支店A
担当者13 支店B
担当者14 支店A
担当者15 支店B
担当者16 支店C
担当者17 支店A
担当者18 支店B
担当者19 支店C
担当者20 支店C

※上記表の全体を選択し、コピー(Ctrl+C)の後、エクセルのシートのA1セルに貼り付け(Ctrl+V)してください。

では、お考えください。
すぐに解答を見ずに、必ず自力で書けるとこまででも良いので書きましょう。

シンキングタイム

シンキングタイム開始


シンキングタイム終了

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ExcelマクロVBA入門
VBA入門シリーズは、マクロVBAを実務で自在に使いこなし業務を効率化・自動化できるようになることを目的としています。始めはより詳しく丁寧に解説しつつ少しずつ難易度を上げることで無理なく学習を進められるようにしています。「マクロ」と「VBA」の違い マクロはエクセルの操作を自動化する機能であり、

書くべきマクロVBAが分からない時は、
ここでじっくり勉強してから再チャレンジしてください。

マクロVBA練習問題解答

では、解答のマクロVBAコードです。
※.Valueは適宜省略しています。

Sub 練習問題27()
  Dim i As Long
  Dim j As Long
  Dim oldName As String
  Dim wb As Workbook
  Dim ws1 As Worksheet
  Dim ws2 As Worksheet
  Application.DisplayAlerts = False
  Set ws1 = ActiveSheet
  With ws1
    .Range("A1").Sort Key1:=.Range("B1"), Order1:=xlAscending, Header:=xlYes
    oldName = ""
    For i = 2 To .Cells(.Rows.Count, 1).End(xlUp).Row
      If oldName <> .Cells(i, 2) Then
        If oldName <> "" Then
          Call SaveBook(wb, oldName)
        End If
        Set wb = Workbooks.Add
        For j = wb.Worksheets.Count To 2 Step -1
          wb.Worksheets(j).Delete
        Next
        Set ws2 = wb.Worksheets(1)
        ws2.Range("A1") = "担当"
        j = 2
        oldName = .Cells(i, 2)
      End If
      ws2.Cells(j, 1) = .Cells(i, 1)
      j = j + 1
    Next
  End With
  If oldName <> "" Then
    Call SaveBook(wb, oldName)
  End If
  Application.DisplayAlerts = True
End Sub

Sub SaveBook(ByVal wb As Workbook, ByVal strName As String)
  Dim strFile As String
  Dim strExt As String
  If CInt(Application.Version) < 12 Then
    strExt = ".xls"
  Else
    strExt = ".xlsx"
  End If
  strFile = ThisWorkbook.Path & "\" & strName & strExt
  If Dir(strFile) <> "" Then
    Kill strFile
  End If
  wb.SaveAs strFile
  wb.Close
End Sub

書き方は、人によりかなり違いが出る問題だと思います。

まず支店でSORTしています。
SORTせずにやろうとすると大変な事になってしまいます。
もし、元のシートを変更したくないのであれば、
元のシートをコピーしてからSORTする等で対処した方が良いでしょう。

If oldName <> "" Then
これで、最初の2行目の時、つまり最初の時の制御をしていますが、
ここは、
If Not wb Is Nothing Then
これでも良いですね。
ただオブジェクトを判定するよりString変数を判定した方が解り易いかと思います。

そして、For~Nextの下で、最期のブック出力を忘れないようにして下さい。
このバグは、実務でも結構発生してしまうバグになります。

Subプロシージャー、
SaveBook
このあたりの使い方は是非マスターして欲しいところです。
Subプロシージャー化しないと、無駄にVBAコードが長くなってしまいます。

バージョン判定は、特定バージョンでしか使わないのであれば特に必要はないと思います。

この問題と同様の処理は、実務では頻出します。
私は、幾度となく依頼されて書いているコードです。



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