VBA技術解説
文字列でのセル参照と文字列の計算式について(Evaluate,INDIRECT)

ExcelマクロVBAの問題点と解決策、VBAの技術的解説
最終更新日:2013-09-05

文字列でのセル参照と文字列の計算式について(Evaluate,INDIRECT)


セルまたはセル範囲を表す文字列からセル参照する場合と、文字列としての計算式から計算する場合です。


"Sheet1"
A1に、"Sheet2"
B1に、"A1"

"Sheet2"
A1に、"(2+3)*2"

このように入っている場合に、
"Sheet1"のC1に、"Sheet2"のA1の内容つまり"(2+3)*2"を表示する場合です。

まず最初に思い浮かぶのが、
ワークシート関数のINDIRECT関数です。
INDIRECT関数は、指定される文字列への参照を返します。参照文字列によって指定されるセルに入力されている文字列を介して、間接的なセルの指定を行います。参照文字列で指定されるセル参照を返しますが、セル参照はすぐに計算され、結果としてセルの内容が表示されます。

C1に、"=INDIRECT(A1&"!"&B1)"

このようにする事になります。

では、マクロVBAではどうするかですが、

まず、WorksheetFunctionには、INDIRECTはありません。
VBA関数以外に、Excelワークシート関数をマクロVBAで使うことが出来ます、ワークシート関数は、VBA関数よりはるかに多くの関数があるので、ぜひ活用したいところです。。ワークシート関数を使う事で、VBAコードを非常に簡潔に記述することが出来る場合が多いものです。

INDIRECT関数と、ほぼ同様機能として、

Application.Evaluateメソッド(Application.は省略可能)があります。

Application.Evaluate(Name)

使用する名前を、オブジェクトまたは値に変換します。


Name : Excelの名前付け規則に従って、対象オブジェクトの名前を指定します。

この説明はヘルプです、全く理解できない日本語です。(笑


つまり、この場合は、

Range("C1") = Evaluate(Range("A1") & "!" & Range("B1"))

これで、C1に、"(2+3)*2" と表示されます。

しかし、ちょっと待ってください。

Range("A1") & "!" & Range("B1")

これは、"SHeet2!A1"ということですよね。

これは、セル参照の文字列なのだから、

普通に、Rangeで良いはずです。

つまり、

Range("C1") = Range(Range("A1") & "!" & Range("B1"))

結果は同じになります。

これは至極当然ですし、通常はこのように書く事になります。


では、"SHeet2!A1" このセル値の、"(2+3)*2" この計算結果を取得したい場合にどうするか。

ワークシート関数なら・・・

出来ませんよね、そんな事・・・

いや、まあ、出来ないこともないのですが・・・

名前定義を作成します。
名前はなんでも良いので、仮に、"文字列計算"とします。
参照範囲に、"=EVALUATE(INDIRECT(Sheet1!$A$1&"!"&Sheet1!$B$1))"
マクロ VBA サンプル画像


これができたら、
C1セルに、"=文字列計算"
これで、答えの10がC3セルに表示されます。

このように出来ないこともないのですが、


ちょっとこれは、反則級の使い方ではないかと個人的には思います。

では、マクロVBAならどうするかですが、

Range("C1") = Evaluate(Range(Range("A1") & "!" & Range("B1")).Value)

これで、答えの10がC3セルに表示されます。

順に解説すると、

Range("A1") & "!" & Range("B1")"SHeet2!A1"

Range("SHeet2!A1")
"(2+3)*2"

Evaluate("(2+3)*2")10

となります。

まさに、このような文字列としての計算式を計算するには、他の代替え方法はありません。

Evaluateを使うしかないのです。

めったに必要に迫られることはないと思いますが、

他の方法が存在しない限り、知っておかなければならない必須メソッドになります。

多少余談なりますが、

Evaluateの省略形として、[]があります。

つまり、

[A1]

このような書き方も存在しますが、これはあくまで固定文字を引数にしている為、

応用範囲も限定されますし、かなり古い記述でもあり、使用しないほうが良いでしょう。

Evaluateは、文字列としての計算式を計算する場合だけの使用が望ましいです。



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