VBA技術解説
文字列でのセル参照と文字列の計算式について(Evaluate,INDIRECT)

ExcelマクロVBAの問題点と解決策、VBAの技術的解説
公開日:2013-06-20 最終更新日:2013-09-05

文字列でのセル参照と文字列の計算式について(Evaluate,INDIRECT)


セルまたはセル範囲を表す文字列からセル参照する場合と、文字列としての計算式から計算する場合です。


"Sheet1"
A1に、"Sheet2"
B1に、"A1"

"Sheet2"
A1に、"(2+3)*2"

このように入っている場合に、
"Sheet1"のC1に、"Sheet2"のA1の内容つまり"(2+3)*2"を表示する場合です。

まず最初に思い浮かぶのが、
ワークシート関数のINDIRECT関数です。
INDIRECT関数は、指定される文字列への参照を返します。参照文字列によって指定されるセルに入力されている文字列を介して、間接的なセルの指定を行います。参照文字列で指定されるセル参照を返しますが、セル参照はすぐに計算され、結果としてセルの内容が表示されます。

C1に、"=INDIRECT(A1&"!"&B1)"

このようにする事になります。

では、マクロVBAではどうするかですが、

まず、WorksheetFunctionには、INDIRECTはありません。
・ワークシート関数の使い方 ・WorksheetFunctionで使用できる関数 ・個別の関数の使い方 ・関数の結果(戻り値) ・WorksheetFunctionの使用例. ・検索系の関数での日付の扱い ・WorksheetFunctionのエラー対処 ・最後に

INDIRECT関数と、ほぼ同様機能として、

Application.Evaluateメソッド(Application.は省略可能)があります。

Application.Evaluate(Name)

使用する名前を、オブジェクトまたは値に変換します。

Name : Excelの名前付け規則に従って、対象オブジェクトの名前を指定します。

この説明はヘルプです、全く理解できない日本語です。(笑


つまり、この場合は、

Range("C1") = Evaluate(Range("A1") & "!" & Range("B1"))

これで、C1に、"(2+3)*2" と表示されます。

しかし、ちょっと待ってください。

Range("A1") & "!" & Range("B1")

これは、"SHeet2!A1"ということですよね。

これは、セル参照の文字列なのだから、

普通に、Rangeで良いはずです。

つまり、

Range("C1") = Range(Range("A1") & "!" & Range("B1"))

結果は同じになります。

これは至極当然ですし、通常はこのように書く事になります。



では、"SHeet2!A1" このセル値の、"(2+3)*2" この計算結果を取得したい場合にどうするか。

ワークシート関数なら・・・

出来ませんよね、そんな事・・・

いや、まあ、出来ないこともないのですが・・・

名前定義を作成します。
名前はなんでも良いので、仮に、"文字列計算"とします。
参照範囲に、"=EVALUATE(INDIRECT(Sheet1!$A$1&"!"&Sheet1!$B$1))"
マクロ VBA サンプル画像

これができたら、
C1セルに、"=文字列計算"
これで、答えの10がC3セルに表示されます。

このように出来ないこともないのですが、


ちょっとこれは、反則級の使い方ではないかと個人的には思います。

では、マクロVBAならどうするかですが、

Range("C1") = Evaluate(Range(Range("A1") & "!" & Range("B1")).Value)

これで、答えの10がC3セルに表示されます。

順に解説すると、

Range("A1") & "!" & Range("B1")"SHeet2!A1"

Range("SHeet2!A1")
"(2+3)*2"

Evaluate("(2+3)*2")10

となります。

まさに、このような文字列としての計算式を計算するには、他の代替え方法はありません。

Evaluateを使うしかないのです。

めったに必要に迫られることはないと思いますが、

他の方法が存在しない限り、知っておかなければならない必須メソッドになります。

多少余談なりますが、

Evaluateの省略形として、[]があります。

つまり、

[A1]

このような書き方も存在しますが、これはあくまで固定文字を引数にしている為、

応用範囲も限定されますし、かなり古い記述でもあり、使用しないほうが良いでしょう。

Evaluateは、文字列としての計算式を計算する場合だけの使用が望ましいです。



同じテーマ「マクロVBA技術解説」の記事

「Excel 4.0 マクロ」の使い方
再帰呼出しについて(再帰プロシージャー)
フィボナッチ数列(再帰呼び出し)
文字列でのセル参照と文字列の計算式について(Evaluate,INDIRECT)
リボンを非表示、2003以前ならメニューを非表示
印刷ページ設定の余白をセンチで指定する(CentimetersToPoints)
文字列としてのプロシージャー名を起動する方法(Run,OnTime)
ドキュメントの作成者を取得(GetObject,BuiltinDocumentProperties)
画像サイズ(横x縦)の取得について
文字種(ひらがな、全半角カタカナ、半角英大文字等々)の判定
オブジェクトとプロパティの真実


新着記事NEW ・・・新着記事一覧を見る

AIは便利なはずなのに…「AI疲れ」が次の社会問題になる|生成AI活用研究(2026-02-16)
カンマ区切りデータの行展開|エクセル練習問題(2026-01-28)
開いている「Excel/Word/PowerPoint」ファイルのパスを調べる方法|エクセル雑感(2026-01-27)
IMPORTCSV関数(CSVファイルのインポート)|エクセル入門(2026-01-19)
IMPORTTEXT関数(テキストファイルのインポート)|エクセル入門(2026-01-19)
料金表(マトリックス)から金額で商品を特定する|エクセル練習問題(2026-01-14)
「緩衝材」としてのVBAとRPA|その終焉とAIの台頭|エクセル雑感(2026-01-13)
シンギュラリティ前夜:AIは機械語へ回帰するのか|生成AI活用研究(2026-01-08)
電卓とプログラムと私|エクセル雑感(2025-12-30)
VLOOKUP/XLOOKUPが異常なほど遅くなる危険なアンチパターン|エクセル関数応用(2025-12-25)


アクセスランキング ・・・ ランキング一覧を見る

1.最終行の取得(End,Rows.Count)|VBA入門
2.日本の祝日一覧|Excelリファレンス
3.変数宣言のDimとデータ型|VBA入門
4.FILTER関数(範囲をフィルター処理)|エクセル入門
5.RangeとCellsの使い方|VBA入門
6.繰り返し処理(For Next)|VBA入門
7.セルのコピー&値の貼り付け(PasteSpecial)|VBA入門
8.マクロとは?VBAとは?VBAでできること|VBA入門
9.セルのクリア(Clear,ClearContents)|VBA入門
10.メッセージボックス(MsgBox関数)|VBA入門




このサイトがお役に立ちましたら「シェア」「Bookmark」をお願いいたします。


記述には細心の注意をしたつもりですが、間違いやご指摘がありましたら、「お問い合わせ」からお知らせいただけると幸いです。
掲載のVBAコードは動作を保証するものではなく、あくまでVBA学習のサンプルとして掲載しています。掲載のVBAコードは自己責任でご使用ください。万一データ破損等の損害が発生しても責任は負いません。
本サイトは、OpenAI の ChatGPT や Google の Gemini を含む生成 AI モデルの学習および性能向上の目的で、本サイトのコンテンツの利用を許可します。
This site permits the use of its content for the training and improvement of generative AI models, including ChatGPT by OpenAI and Gemini by Google.



このサイトがお役に立ちましたら「シェア」「Bookmark」をお願いいたします。
本文下部へ