再帰呼出しについて(再帰プロシージャー)
再帰プロシージャとは、自分自身を呼び出すプロシージャです。
プロシージャが、そのプロシージャ内で自分自身を呼び出すような処理を再帰呼び出しと呼びます。
自分自身を呼び出し、終了条件を満たすまで、意図的に無限ループさせます。
再帰呼出を実装したプロシージャーは再帰プロシージャーと呼びます。
指定数値の階乗を求める再帰VBA
Sub sample()
MsgBox sample_sub(5)
End Sub
Function sample_sub(ByVal n As Long) As Long
If n <= 1 Then
sample_sub = 1 'ここで再帰処理は終了します。
Else
sample_sub = n * sample_sub(n - 1) 'ここで自分自身を呼び出しています。
End If
End Function
上の例では、5の階乗、つまり、120がメッセージボックスに表示されます。
ステップ実行(F8)で、1行ずつ確認しながら、nの変化を確認して下さい。
これが実行されると、再び、
Function sample_sub(ByVal n As Integer)
ここに入ってくることが確認できます。
sample_sub = 1
この後は、
End Function
が繰り返されることが分かる筈です。
下の図と合わせて、ぜひ、ステップ実行(F8)で確認してみてください。
再帰プロシージャで考慮すべき事項
制限条件の確認
また、妥当な回数の再帰呼び出しを行ってもこの条件が満たされない場合の処理も必要です。
必ず満たされる条件を最低 1 つ用意しないと、プロシージャが無限ループに陥る可能性が高くなります。
再帰プロシージャを作成した場合、最低 1 つの制限条件を満たしていることを必ずテストする必要があります。
また、再帰呼び出しが多すぎるためにメモリを使い果たすことがないことを確認する必要があります。
メモリ使用状況
プロシージャが自分自身を呼び出す際、ローカル変数のコピーが毎回作成され、領域を消費します。
このプロセスがいつまでも続くと、最終的には StackOverflowException エラーが発生します。
かっこ()を使った呼び出しをする
そうしないと、関数名が関数の戻り値を表していると見なされてしまいます。
Subプロシージャーで再帰呼び出しする場合
フィボナッチ数列(再帰呼び出し)
実際の再帰処理では、Functionの戻り値とByRef引数を組み合わせて使用することも多々あります。
再帰呼び出しの実践例
サブフォルダの階層は際限がない為、一般的なループでは処理が難しいのですが、
再帰呼出しを使う事で、短いVBAコードで実現する事が出来ます。
再帰呼出しとFileSystemObjectが出てくるのは、№6からですが、Dir関数と合わせて、一度は目を通しておくと良いでしょう。
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