ExecuteExcel4Macroについて
ExecuteExcel4Macroは、Excel4.0のマクロを実行します。
つまり、昔のマクロを使うということです。
VBAが使える前にあったものですが、最新バージョンのエクセルでも使用できます。
MSもVBAへの移行を勧めています。
VBAで困った時の、手段の一つとしては、考えても良いかもしれません。
そこで、簡単に説明する事にしました。
他ブックのデータを、ブックを開かずに取得する
Range("A1") = ExecuteExcel4Macro("'C:\Excel\[test.xls]Sheet1'!R1C2")
上記を実行すると、「C:\Excel\test.xls」のシート「Sheet1」のA1セルの値を取得します。
ブックを開かないので、VBAで普通にブックを開いて取得する場合に比べると格段に速いです。
しかし、この場合は、1つづつのセルしか取得できません、複数セルを一括で取得できないです。
ですから、複数セルの取得が必要で、そのセル数が多い時は、逆にこれでは遅くなってしまう事もあり得ます。
また、関数を使う事も出来ます。
Range("A1") = ExecuteExcel4Macro("AVERAGE('C:\[test.xls]Sheet1'!R1C1:R10C1)")
このように関数を使えますので、使い方によっては、大変便利で、高速に動作します。
文字列としての計算式を計算する
Excel 4.0のコマンドにEVALUATEがあります。
実際に使うことはないと思いますが、参考として紹介しておきます。
Dim strCalc As String
strCalc = "(10+20)*2"
Range("A1") = ExecuteExcel4Macro("EVALUATE(" &
strCalc & ")")
上記を実行すると、A1セルに「60」とし入ります。
EVALUATE関数は、文字列としての数式を計算してくれます。
この機能は、代替えがありませんので、
このような必要性に迫られたら、真っ先に検討に値すると思います。
上記は、以下のように書くことができます。
Dim strCalc As String
strCalc = "(10+20)*2"
Range("A1") = Evaluate(strCalc)
ExecuteExcel4Macroの使用例
Excelファイルを開かずにシート名を取得|VBAサンプル集
リボンを非表示、2003以前ならメニューを非表示
ExecuteExcel4Macroの最後に
既に詳しい解説資料もほとんどないですし、
いつサポートされなくなるか分かりませんので、なるべく使わない方が良いでしょう。
よほど、特殊な事情があり、Excel4Macroなら簡単に解決できそうな場合にのみ検討して下さい。
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