VBA技術解説
ExecuteExcel4Macroについて

ExcelマクロVBAの問題点と解決策、VBAの技術的解説
公開日:2013年5月以前 最終更新日:2020-09-28

ExecuteExcel4Macroについて


ExecuteExcel4Macroは、Excel4.0のマクロを実行します。
つまり、昔のマクロを使うということです。
VBAが使える前にあったものですが、最新バージョンのエクセルでも使用できます。


とはいえ、積極的に使うようなものでもないですし、
MSもVBAへの移行を勧めています。

しかし、とても便利な機能もありますので、
VBAで困った時の、手段の一つとしては、考えても良いかもしれません。
そこで、簡単に説明する事にしました。

他ブックのデータを、ブックを開かずに取得する

Range("A1") = ExecuteExcel4Macro("'C:\Excel\[test.xls]Sheet1'!R1C2")

上記を実行すると、「C:\Excel\test.xls」のシート「Sheet1」のA1セルの値を取得します。
ブックを開かないので、VBAで普通にブックを開いて取得する場合に比べると格段に速いです。
しかし、この場合は、1つづつのセルしか取得できません、複数セルを一括で取得できないです。
ですから、複数セルの取得が必要で、そのセル数が多い時は、逆にこれでは遅くなってしまう事もあり得ます。
また、関数を使う事も出来ます。

Range("A1") = ExecuteExcel4Macro("AVERAGE('C:\[test.xls]Sheet1'!R1C1:R10C1)")

このように関数を使えますので、使い方によっては、大変便利で、高速に動作します。

文字列としての計算式を計算する

Excel 4.0 マクロで使える関数についての、資料が今となっては入手困難ですが、
中には、極めて便利なものもあります。
Excel 4.0のコマンドにEVALUATEがあります。
実際に使うことはないと思いますが、参考として紹介しておきます。

Dim strCalc As String
strCalc = "(10+20)*2"
Range("A1") = ExecuteExcel4Macro("EVALUATE(" & strCalc & ")")

上記を実行すると、A1セルに「60」とし入ります。
EVALUATE関数は、文字列としての数式を計算してくれます。
この機能は、代替えがありませんので、
このような必要性に迫られたら、真っ先に検討に値すると思います。

ただしVBAでは、ApplicationのメソッドにEVALUATEがありますので、
上記は、以下のように書くことができます。

Dim strCalc As String
strCalc = "(10+20)*2"
Range("A1") = Evaluate(strCalc)

ExecuteExcel4Macroの使用例

以下は、本サイト内でExecuteExcel4Macroを使用したVBAサンプルを紹介しているページになります。

ブックを開かずにセル値を取得(ExecuteExcel4Macro,Excel.Application)
・ExecuteExcel4Macroで1個のセル値を取得 ・Excel.Applicationで1個のセル値を取得 ・ExecuteExcel4Macroで100個のセル値を取得 ・Excel.Applicationで100個のセル値を取得 ・Excel.Applicationで100個のセル値を取得2 ・ブックを開かずにセル値を取得

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ExecuteExcel4Macroの最後に

Excel4Macroは、とても便利なのですが、
既に詳しい解説資料もほとんどないですし、
いつサポートされなくなるか分かりませんので、なるべく使わない方が良いでしょう。
よほど、特殊な事情があり、Excel4Macroなら簡単に解決できそうな場合にのみ検討して下さい。



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