VBA技術解説
ブックのいろいろな開き方(GetObject,参照設定,アドイン)

ExcelマクロVBAの問題点と解決策、VBAの技術的解説
最終更新日:2020-08-30

ブックのいろいろな開き方(GetObject,参照設定,アドイン)


VBAで他ブックを開くいろいろな方法について、サンプルVBAで説明・紹介します。


以下の5通りのVBAを紹介します。

以下のサンプルVBAの実行確認

サンプルVBAで開くExcelファイルは以下に置きました。
"D:\sample.xlsm"
標準モジュールに以下のプロシージャーを作成しています。

Sub test()
 MsgBox "test"
End Sub

このExcelブックを開いて、Application.Runでプロシージャー「test」を実行しています。
第127回.他のブックのマクロを実行(Runメソッド)|VBA入門
他のブック中にあるプロシージャー(Sub,Function)を実行する場合は、Application.Runメソッドを使います。別々に作成されたマクロVBAの入ったブックを連携させる時には必須になります。Application.Runメソッド マクロの実行または関数の呼び出しを行います。


普通に開く

Sub 普通に開く()
  Dim wb As Workbook
  Set wb = Workbooks.Open("D:\sample.xlsm")
  
  'プロシージャー「test」を実行
  Application.Run wb.Name & "!test"
  
  '開いたブックを閉じる
  wb.Close savechanges:=False
End Sub

これは最も普通の開き方です。
上記VBAで使っているメソッドの詳細については以下を参照してください。
第63回.ブックを開く(Open)|VBA入門
他のブックを開く方法です、しかし、これが結構いろいろあるのです。Excelで開くことが出来るファイルはCSV等のテキストファイルもありますが、ここではエクセルファイル限定で説明します。テキストファイルやCSVについては、別の記事を参考にして下さい。
第64回.ブックを閉じる・保存(Close,Save,SaveAs)|VBA入門
ワークブックを閉じる場合や保存する場合のVBAの説明です。閉じる時に保存するか保存しないかを指定できます、また、ブックを保存するにも、上書きなのか別ファイルにするのか等によってVBAの記述がそれぞれ違ってきます。ブックを閉じる ブックを閉じるには、WorkbookのCloseメソッドを使用します。

別のインスタンスで開く

Sub 別インスタンスで開く()
  Dim xlApp As Object
  Set xlApp = New Excel.Application
  Dim wb As Workbook
  Set wb = xlApp.Workbooks.Open("D:\sample.xlsm")
  
  'インスタンス間での操作には制限があります。
  'プロシージャー「test」を実行
  xlApp.Run wb.Name & "!test"
  
  '開いたブックを閉じる
  wb.Close savechanges:=False
  '別インスタンスのExcelを終了
  xlApp.Quit
  'オブジェクト変数を解放
  Set xlApp = Nothing
End Sub

Dim xlApp As Object
Set xlApp = New Excel.Application
これは、
Dim xlApp As New Excel.Application
このように1行で書いても構いません。

詳しく見れば若干の挙動の違いはありますが、
上記VBAのように、プロシージャー変数としての宣言であれば、他で使用することもないので問題ありません。

別インスタンス間では、行える操作に制限があります。
例えば、RangeのCopyメソッドやWorksheetのCopyメソッドをインスタンス間で使用することはできません。

GetObjectで開く

Sub GetObjectで開く()
  Dim wb As Workbook
  Set wb = GetObject("D:\sample.xlsm")
  Windows(wb.Name).Visible = True '必要に応じて
  
  'プロシージャー「test」を実行
  Application.Run wb.Name & "!test"
  
  '開いたブックを閉じる
  wb.Close savechanges:=False
End Sub

GetObject関数の構文
GetObject([ pathname ], [ class ])

GetObjectの詳細については以下を参照してください。
GetObject関数|VBA関数
ActiveXコンポーネントから提供されたオブジェクトの参照を返します。ファイルパス(フルパスと名前)からオブジェクトの参照を作成したり、既に起動中のオブジェクトを取得する際に使用します。GetObject関数の構文 GetObject([pathname],[class]) pathname 省略可能。

Excelの複数のインスタンスが実行されている場合、GetObjectは最初に起動されるインスタンスに接続されます。
したがって、別のインスタンスを指定してGetObjectを実行することはできません。

参照設定で開く

Sub 参照設定で開く()
  '普通のブックでは参照設定された後にエラーが出るので
  On Error Resume Next
  
  'VBA プロジェクト オブジェクト モデルへのアクセスを信頼する
  ThisWorkbook.VBProject.References.AddFromFile "D:\sample.xlsm"
  Dim wb As Workbook
  Set wb = Workbooks(Workbooks.Count)
  
  'プロシージャー「test」を実行
  Application.Run wb.Name & "!test"
  
  '開いたブックを閉じる
  wb.Close savechanges:=False
End Sub

VBEの参照設定への追加をVBAで行っています。

VBA マクロ ブックのいろいろな開き方 GetObject 参照設定 アドイン

参照設定は、通常は外部ライブラリ(外部のオブジェクト)を使用する場合に使用しますが、
同じExcelファイルを参照設定して使う事も出来ます。

ただし、これを使うには、
「VBA プロジェクト オブジェクト モデルへのアクセスを信頼する」
これを有効にしておく必要があります。
設定場所は、
「Excelのオプション」→「トラスト センター」→「トラスト センターの設定」→「マクロの設定」
※「トラスト センター」は旧バージョンでは「セキャリティ センター」になります。

VBA マクロ ブックのいろいろな開き方 GetObject 参照設定 アドイン


アドインで開く

Sub アドインで開く()
  AddIns.Add "D:\sample.xlsm"
  AddIns("sample").Installed = True
  Dim wb As Workbook
  Set wb = Workbooks(Workbooks.Count)
  
  'プロシージャー「test」を実行
  Application.Run wb.Name & "!test"
  
  '開いたブックを閉じる
  wb.Close savechanges:=False
  'アドインを無効にします。
  AddIns("sample").Installed = False
End Sub

VBAでアドインに追加・有効化しています。
アドインとして使うのは、必ずしもxlamである必要はありません。
xlsmでもアドインとして登録することができます。

アドインについての詳細は以下を参照してください。
Excelアドインの作成と登録について
Excelアドインの作成方法と登録方法についての手順と注意点、そして対応するマクロVBAコードとVBSについて紹介します。具体的にどんなアドインを作成するかではなく、一般的なアドインの作成と登録についての概要の解説とVBAコードのサンプルになります。



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