VBAサンプル集
配色を使用したカラー設定を固定カラーに変更

ExcelマクロVBAの実用サンプル、エクセルVBA集と解説
最終更新日:2020-04-04

配色を使用したカラー設定を固定カラーに変更


Excel2007以降なら配色を選択して作成した場合、作成したシートを他のブックに移すと色が変わってしまいます、
そこで、配色ではなくRGB値で色を再設定することで、元々の色をそのままにして、他のブックに移すことが出来るようにします。
以下は、この目的で色を再設定するマクロVBAになります。


配色を固定カラーに変更するVBA



Sub sample()
  Dim ws As Worksheet
  Dim rng As Range
  Dim gc As ChartObject
  Dim sc As Series
  Set ws = ActiveSheet
  'セルの塗りつぶしを再設定
  For Each rng In ws.UsedRange
    If rng.Interior.ColorIndex <> xlColorIndexNone Then
      rng.Interior.Color = rng.Interior.Color
    End If
  Next
  'グラフの色を再設定
  For Each gc In ws.ChartObjects 'グラフのコレクション
    For Each sc In gc.Chart.SeriesCollection '系列のコレクション
      With sc
        Select Case sc.ChartType
          Case XlChartType.xlColumnClustered '棒グラフ
            If .Interior.ColorIndex <> xlColorIndexNone Then
              .Interior.Color = .Interior.Color
            End If
            If .Border.ColorIndex <> xlColorIndexNone And _
              .Border.ColorIndex <> xlColorIndexAutomatic Then
              .Border.Color = .Border.Color
            End If
          Case XlChartType.xlLine '折れ線グラフ
            If .Interior.ColorIndex <> xlColorIndexNone Then
              .Interior.Color = .Interior.Color
            End If
            If .Border.ColorIndex <> xlColorIndexNone Then
              .Border.Color = .Border.Color
            End If
          Case XlChartType.xlLineMarkers 'マーカー付き折れ線グラフ
            If .Interior.ColorIndex <> xlColorIndexNone Then
              .Interior.Color = .Interior.Color
            End If
            If .Border.ColorIndex <> xlColorIndexNone Then
              .Border.Color = .Border.Color
            End If
            If .MarkerForegroundColor >= 0 Then
              If .MarkerForegroundColorIndex <> xlColorIndexNone Then
                .MarkerForegroundColor = .MarkerForegroundColor
              End If
            Else
              .MarkerForegroundColor = .Border.Color
            End If
            If .MarkerBackgroundColor >= 0 Then
              If .MarkerBackgroundColorIndex <> xlColorIndexNone Then
                .MarkerBackgroundColor = .MarkerBackgroundColor
              End If
            Else
              .MarkerBackgroundColor = .Border.Color
            End If
        End Select
      End With
    Next
  Next
End Sub



配色を固定カラーに変更するVBAの解説

上記のマクロVBAでは、セルの塗りつぶしと、グラフについて対応しています。
他に、オートシェイプ等々もありますが、考え方は同じになります。

また、グラフについては、

・棒グラフ
・折れ線グラフ
・マーカー付き折れ線グラフ

この3種類について対応しています。
同じコードで設定できるグラフも多いのですが、基本的にグラフ毎にクセがありますので、どのプロパティを変更するかが変わります。
特に自動設定となるプロパティが問題です。
上記のマクロなら、
マーカー付き折れ線グラフのMarkerForegroundColorやMarkerBackgroundColorになります。
この場合は、値に-1が入っている場合があり、その場合はBorder.Colorと同じになります。
探せばどこかに資料があるかもしれませんが、実際にVBAをステップ実行してカラー値を確認した方が早いと思います。

上記マクロでは配色のみ対応していますが、テーマにより見た目が変わります。
テーマによる変更に対応するVBAについては詳細は確認していませんが、これよりはるかに複雑な処理が必要になる事は間違いありません。

このように色については、その後の扱いがとても面倒なものになります。

従って、シートを他ブックへコピーや移動する可能性があるなら、テーマや配色は極力使用しない事をお勧めします。
標準のOfficeで使うか、その他の色で直接に色を設定するようにしましょう。
もし、テーマや配色を使用する場合は、
シートを使いまわし他のブックに移さないようにするか、色については変化しても構わないような色使いをするようにしてください。



同じテーマ「マクロVBAサンプル集」の記事

エクセルのアイコン取得(FaceID)
素数を求めるマクロ
入力規則のリスト入力の妥当性判定
配色を使用したカラー設定を固定カラーに変更
指定セルに名前定義されているか判定する
Excel2003(xls)を2007以降(xlsx,xlsm)に変換する(HasVBProject)
ハイパーリンクからファイルのフルパスを取得する
ボタンに表示されているテキストを取得(Application.Caller)
Excelの表をPowerPointへ図として貼り付け
VBAで表やグラフをPowerPointへ貼り付ける
フォルダ(サブフォルダも全て)削除する、Optionでファイルのみ削除


新着記事NEW ・・・新着記事一覧を見る

新旧マスタの差異比較|Power Query(M言語)入門(2023-02-28)
有効な最新単価の取得|Power Query(M言語)入門(2023-02-26)
有効な最新単価の取得|Power Query(M言語)入門(2023-02-21)
グルーブ内の最小・最大|Power Query(M言語)入門(2023-02-17)
2つのテーブルのマージ|Power Query(M言語)入門(2023-02-15)
「売上」が数値の行のみ取り込む|Power Query(M言語)入門(2023-02-13)
A列のヘッダー名を変更する|Power Query(M言語)入門(2023-02-11)
CSVのA列が日付の行だけを取り込む|Power Query(M言語)入門(2023-02-10)
列数不定のCSVの取り込み|Power Query(M言語)入門(2023-02-09)
別ブックの最終シートの取り込み|Power Query(M言語)入門(2023-02-08)


アクセスランキング ・・・ ランキング一覧を見る

1.最終行の取得(End,Rows.Count)|VBA入門
2.RangeとCellsの使い方|VBA入門
3.変数宣言のDimとデータ型|VBA入門
4.繰り返し処理(For Next)|VBA入門
5.セルのコピー&値の貼り付け(PasteSpecial)|VBA入門
6.マクロって何?VBAって何?|VBA入門
7.並べ替え(Sort)|VBA入門
8.Excelショートカットキー一覧|Excelリファレンス
9.エクセルVBAでのシート指定方法|VBA技術解説
10.Range以外の指定方法(Cells,Rows,Columns)|VBA入門




このサイトがお役に立ちましたら「シェア」「Bookmark」をお願いいたします。


記述には細心の注意をしたつもりですが、
間違いやご指摘がありましたら、「お問い合わせ」からお知らせいただけると幸いです。
掲載のVBAコードは動作を保証するものではなく、あくまでVBA学習のサンプルとして掲載しています。
掲載のVBAコードは自己責任でご使用ください。万一データ破損等の損害が発生しても責任は負いません。



このサイトがお役に立ちましたら「シェア」「Bookmark」をお願いいたします。
本文下部へ