VBAサンプル集
VBAで表やグラフをPowerPointへ貼り付ける

ExcelマクロVBAの実用サンプル、エクセルVBA集と解説
最終更新日:2020-06-22

VBAで表やグラフをPowerPointへ貼り付ける


エクセルのグラフや表範囲をパワーポイントへ貼り付ける方法の解説です。
1つ2つの貼り付けを単発で行うのであれば手作業でも良いですが、
何十個も、そして、何回も貼り付けを行うのであればマクロVBAで自動化したいところです。


エクセル
VBA マクロ 表 グラフ PowerPoint 貼り付け

パワーポイント
VBA マクロ 表 グラフ PowerPoint 貼り付け

表やグラフをPowerPointへ貼り付けるVBA

Sub sample()
  Dim ppApp As New PowerPoint.Application
  Dim ppPt As Presentation
  Dim ppSlide As Slide
  Dim ppShape As PowerPoint.Shape
  'ppApp.Visible = True 'PowerPoint2007以前の場合は有効にしてください。
  Set ppPt = ppApp.Presentations.Open(ThisWorkbook.Path & "\sample.pptx")
  
  'スライド番号1を指定
  Set ppSlide = ppPt.Slides(1)
  
  Dim ws As Worksheet
  Set ws = ThisWorkbook.Worksheets("Sheet1")
  'セル範囲を画像で貼りつけ
  ws.Range("A1").CurrentRegion.Copy
  'PasteSpeciaでエラーが出るときは、ここに待ちを作ります。
  ppSlide.Shapes.PasteSpecial DataType:=ppPasteEnhancedMetafile, Link:=msoFalse
  Set ppShape = ppSlide.Shapes(ppSlide.Shapes.Count) '最後の図形
  ppShape.Top = Application.CentimetersToPoints(1) '上位置
  ppShape.Left = Application.CentimetersToPoints(1) '左位置
  ppShape.LockAspectRatio = msoTrue '縦横比を固定
  ppShape.Width = Application.CentimetersToPoints(10) '横幅
  
  'グラフを画像で貼りつけ
  ws.ChartObjects(1).Chart.CopyPicture xlScreen, xlPicture
  'PasteSpeciaでエラーが出るときは、ここに待ちを作ります。
  ppSlide.Shapes.Paste
  Set ppShape = ppSlide.Shapes(ppSlide.Shapes.Count) '最後の図形
  '上の図形の1cm下
  Dim nextLeft As Single
  nextLeft = ppSlide.Shapes(ppSlide.Shapes.Count - 1).Left + _
       ppSlide.Shapes(ppSlide.Shapes.Count - 1).Width + _
       Application.CentimetersToPoints(1)
  ppShape.Top = ppSlide.Shapes(ppSlide.Shapes.Count - 1).Top '上位置
  ppShape.Left = nextLeft '左位置
  ppShape.LockAspectRatio = msoTrue '縦横比を固定
  ppShape.Width = Application.CentimetersToPoints(10) '横幅
  Application.CutCopyMode = False
  
  'パワーポイント終了
  ppPt.Save
  ppApp.Quit
  Set ppSlide = Nothing
  Set ppPt = Nothing
  Set ppApp = Nothing
End Sub

PowerPointを使う準備と保存終了

  Dim ppApp As New PowerPoint.Application
  Dim ppPt As Presentation
  Dim ppSlide As Slide
  Dim ppShape As PowerPoint.Shape
  'ppApp.Visible = True 'PowerPoint2007以前の場合は有効にしてください。
  Set ppPt = ppApp.Presentations.Open(ThisWorkbook.Path & "\sample.pptx")
    
  'パワーポイント終了
  ppPt.Save
  ppApp.Quit
  Set ppSlide = Nothing
  Set ppPt = Nothing
  Set ppApp = Nothing

上のVBAでは参照設定をしています。
Microsoft PowerPoint xx.x ObjectLibrary
参照設定をしない場合は、

  Dim ppApp As Object
  Set ppApp = CreateObject("PowerPoint.Application")
  Dim ppPt As Object
  Dim ppSlide As Object
  Dim ppShape As Object

また、貼り付け時点の、
ppPasteEnhancedMetafile → 2
このように変更してください。

表(セル範囲)をPowerPointへ貼り付けるVBAの解説

  ws.Range("A1").CurrentRegion.Copy
  'PasteSpeciaでエラーが出るときは、ここに待ちを作ります。
  ppSlide.Shapes.PasteSpecial DataType:=ppPasteEnhancedMetafile, Link:=msoFalse
  Set ppShape = ppSlide.Shapes(ppSlide.Shapes.Count) '最後の図形
  ppShape.Top = Application.CentimetersToPoints(1) '上位置
  ppShape.Left = Application.CentimetersToPoints(1) '左位置
  ppShape.LockAspectRatio = msoTrue '縦横比を固定
  ppShape.Width = Application.CentimetersToPoints(10) '横幅

ppSlide.Shapes.Count
これは、そのスライドにあるShapesの数になるので、
ppSlide.Shapes(ppSlide.Shapes.Count)
これは、そのスライドの最後に貼り付けた図になります。

PasteSpecialのDataType

DataType PpPasteDataType クリップボードの内容をドキュメントに挿入するときの形式です。
既定値は、クリップボードの内容によって異なります。
クリップボードの内容が引数 DataType で指定したデータ型がサポートされていない場合、エラーが発生します。
DataTypeには以下が指定可能です。
ppPasteBitmap
ppPasteDefault
ppPasteEnhancedMetafile
ppPasteHTML
ppPasteGIF
ppPasteJPG
ppPasteMetafilePicture
ppPastePNG
ppPasteShape
DisplayAsIcon MsoTriState 埋め込みオブジェクトまたはリンクをアイコンで表示するには、MsoTrue?を設定します。
IconFileName 文字列型 (String) 引数 DisplayAsIcon が定数?msoTrue?に設定されている場合、この引数は表示するアイコンが保存されているファイルのパスとファイル名となります。
引数 DisplayAsIcon が定数?msoFalse?に設定されている場合、この引数は無視されます。
IconIndex 長整数型 (Long) DisplayAsIcon がmsoTrueに設定されている場合この引数は IconFilename で指定されるプログラム ファイルで使用するアイコンに対応する番号です。
たとえば、0 (ゼロ) は最初のアイコンに対応して 1、2 番目のアイコンに対応します。この引数を省略すると、最初の (既定の) アイコンが使用されます。
DisplayAsIcon がmsoFalseに設定されている場合、この引数は無視されます。IconIndex が有効な範囲外にある場合は、既定のアイコン (インデックス 0) が使用されます。
IconLabel 文字列型 (String) 引数 DisplayAsIcon が定数?msoTrue?に設定されている場合、この引数はアイコンの下に表示されるテキストとなります。
このラベルがない場合、クリップボードの内容に基づいてアイコン ラベルが作成されます。
引数 DisplayAsIcon が定数?msoFalse?に設定されている場合、この引数は無視されます。
Link MsoTriState クリップボード内容のソース ファイルへのリンクを作成するかどうかを指定します。クリップボードの内容がリンクをサポートしていない場合、エラーが発生します

Application.CentimetersToPoints

センチメートル単位の数値を、ポイント (1 ポイントは、0.35 mm) 単位に変換します。

Application.InchesToPoints
こちらは、インチ単位の数値をポイント単位に変換します。

ポイント: 印刷する文字のサイズ (高さ) を指定する基本単位。
1ポイントは、約0.0353cm (1/72インチ) です。

グラフをPowerPointへ貼り付けるVBAの解説

  ws.ChartObjects(1).Chart.CopyPicture xlScreen, xlPicture
  'PasteSpeciaでエラーが出るときは、ここに待ちを作ります。
  ppSlide.Shapes.Paste
  Set ppShape = ppSlide.Shapes(ppSlide.Shapes.Count) '最後の図形
  '上の図形の1cm右の位置へ移動
  Dim nextLeft As Single
  nextLeft = ppSlide.Shapes(ppSlide.Shapes.Count - 1).Left + _
       ppSlide.Shapes(ppSlide.Shapes.Count - 1).Width + _
       Application.CentimetersToPoints(1)
  ppShape.Top = ppSlide.Shapes(ppSlide.Shapes.Count - 1).Top '上位置
  ppShape.Left = nextLeft '左位置
  ppShape.LockAspectRatio = msoTrue '縦横比を固定
  ppShape.Width = Application.CentimetersToPoints(10) '横幅

先に貼り付けた表(セル範囲)の右横1cmに配置しています。

Chart.CopyPicture

オブジェクトをクリップボードへピクチャ (画像) としてコピーします。

Chart.CopyPicture(Appearance, Format)

名前 必須 / オプション データ型 説明
Appearance 省略可能 Variant 画像をコピーする方法を、ピクチャの外観を定数で指定します。
既定値はxlScreenです。
Format 省略可能 Variant 図の書式を指定するXlCopyPictureFormat定数を指定します。
既定値はxlPictureです。

貼り付け時のエラー対応

Excelの表が大きかったり情報が複雑な場合、PasteSpecialでエラーとなる場合があります。
また、繰り返し何回も貼り付ける場合にもエラーが出やすくなります。
エラーの発生理由は、Copyが非同期で行われているらしいことが原因です。

対策としては、Copyの直後に一定時間待ちを作ることです。
まず試してみるのは、
DoEvents
DoEvents関数は、発生したイベントがOSによって処理されるように、プログラムで占有していた制御をOSに渡します。DoEvents関数 DoEvents DoEvents関数は0を返します。DoEvents関数は、オペレーティングシステムに制御を渡します。
これで試してみて下さい、これで解決するならこれが一番良いでしょう。。

これでダメなら、
Application.Wait
これで1秒程度の待ちを作って下さい。

Application.Wait Now() + TimeSerial(0, 0, 1)

APIのSleepなら、ms単位で調整できます。
一般的にはAPIは、アプリケーションプログラミングインタフェースのことです、ソフトウェアコンポーネントが互いにやりとりするのに使用するインタフェースの仕様です。ここでは、Windows標準のWin32APIについて解説します。APIを使用するには、まず、Declareステートメントで宣言が必要となります。

既にパワーポイントを開いている場合

事前に手動でパワーポインを開いていて、そのパワーポイントをエクセルVBAで操作する場合は、
GetObject関数を使います。
ActiveXコンポーネントから提供されたオブジェクトの参照を返します。ファイルパス(フルパスと名前)からオブジェクトの参照を作成したり、既に起動中のオブジェクトを取得する際に使用します。GetObject関数の構文 GetObject([pathname],[class]) pathname 省略可能。

Sub sample()
  Dim ppApp As New PowerPoint.Application
  Dim ppPt As Presentation
  Dim ppSlide As Slide
  Dim ppShape As PowerPoint.Shape

  On Error Resume Next
  Set ppApp = GetObject(, "PowerPoint.Application")
  If Err.Number <> 0 Then
    MsgBox "パワーポイントが起動されていません。"
    Exit Sub
  End If
  On Error GoTo 0
  Set ppPt = ppApp.ActivePresentation

  '以下同様

GetObject(, "PowerPoint.Application")
これは、パワーポイントが起動していない場合は、エラーになりますので、
On Error Resume Nextを入れてErr判定しています。

VBA マクロ 表 グラフ PowerPoint 貼り付け

複数のプレゼンテーション ファイルを開いている場合は、
インデックス(数値)または名称で指定します。

Set ppPt = ppApp.Presentations(インデックス)

Set ppPt = ppApp.Presentations("sample.pptx")

PresentationsコレクションをFor Eachで順次取得出来ます。

For Each ppPt In ppApp.Presentations
  Debug.Print ppPt.Name
Next

名称の部分一致で処理を分ける場合もあると思います。

For Each ppPt In ppApp.Presentations
  If ppPt.Name Like "*○○*" Then
    '特定のプレゼンテーションだけ処理
  End If
Next



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