VBAサンプル集
Excel2003(xls)を2007以降(xlsx,xlsm)に変換する(HasVBProject)

ExcelマクロVBAの実用サンプル、エクセルVBA集と解説
公開日:2014-12-03 最終更新日:2014-12-03

Excel2003(xls)を2007以降(xlsx,xlsm)に変換する(HasVBProject)


Excel2003形式(xls)のファイルを、一括でExcel2007以降形式(xlsx,xlsm)に変換するマクロVBAサンプルコードです。


サンプルコードでは、サブフォルダ「Excelファイル」にあるxlsを、
マクロ無しならxlsx、マクロ有りならxlsmにして保存しています。
また、同名のxlsxやxlsmが存在する場合は、日時付きのファイル名にしています。

Sub sample()
  Dim i As Long
  Dim strArray() As String
  Dim strFile As String
  Dim strPath As String
  Dim strBook As String
  strPath = ThisWorkbook.Path & "\Excelファイル\"
  strFile = Dir(strPath & "*.xls")
  i = 0
  Do While strFile <> ""
    If LCase(Right(strFile, 4)) = ".xls" Then
      ReDim Preserve strArray(i)
      strArray(i) = strFile
      i = i + 1
    End If
    strFile = Dir()
  Loop
  For i = 0 To UBound(strArray)
    With Workbooks.Open(strPath & strArray(i))
      strBook = Left(strArray(i), InStrRev(strArray(i), ".") - 1)
      If .HasVBProject Then
        If Dir(strPath & strBook & ".xlsm") = "" Then
          .SaveAs filename:=strPath & strBook & ".xlsm", _
              fileformat:=xlOpenXMLWorkbookMacroEnabled
        Else
          .SaveAs filename:=strPath & strBook & "_" & Format(Now(), "yyyymmddhhmmss") & ".xlsm", _
              fileformat:=xlOpenXMLWorkbookMacroEnabled
        End If
      Else
        If Dir(strPath & strBook & ".xlsx") = "" Then
          .SaveAs filename:=strPath & strBook & ".xlsx", _
              fileformat:=xlWorkbookDefault
        Else
          .SaveAs filename:=strPath & strBook & "_" & Format(Now(), "yyyymmddhhmmss") & ".xlsx", _
              fileformat:=xlWorkbookDefault
        End If
      End If
      .Close savechanges:=False
    End With
  Next
End Sub


マクロがあるか無いかの判定は、
.HasVBProject
これで行います。
ただし、これは2007以降のプロパティですので、2003以前では使用できません


If Dir(strPath & strBook & ".xlsm") = "" Then
If Dir(strPath & strBook & ".xlsx") = "" Then
これらで、ファイルの存在確認をして、既に同名ファイルがある場合は日時を付けて保存します。

Excel2003以前の形式ファイルを読み込んで、Excel2007以降の形式で保存する場合は、
fileformat:=
この指定を正しくする必要があります。
xlsxならfileformat:=xlWorkbookDefault
xlsmならfileformat:=xlOpenXMLWorkbookMacroEnabled
となります。

まだまだ2003形式が多く残っていますが、いずれは2007以降形式に変換した方が良いでしょう。
2007以降形式にした場合、何よりファイルサイズが小さくなるのが有難いですね。



同じテーマ「マクロVBAサンプル集」の記事

入力規則のリスト入力の妥当性判定

・入力規則に反するデータかの判定Function ・入力規則のリスト入力の妥当性を判定Function ・最後に
配色を使用したカラー設定を固定カラーに変更
Excel2007以降なら配色を選択して作成した場合、作成したシートを他のブックに移すと色が変わってしまいます、そこで、配色ではなくRGB値で色を再設定することで、元々の色をそのままにして、他のブックに移すことが出来るようにします。以下は、この目的で色を再設定するマクロVBAになります。
指定セルに名前定義されているか判定する
・指定セル範囲が何らかの名前定義に含まれているか ・指定セル範囲と同一範囲の名前定義があるか ・すでに設定されている名前定義を削除してから再設定 ・マクロVBAでの名前定義について
Excel2003(xls)を2007以降(xlsx,xlsm)に変換する(HasVBProject)
ハイパーリンクからファイルのフルパスを取得する
ハイパーリンクのリンク先ファイル情報を取得しようとすると、なかなか難しいことになります、ハイパーリンクからパスを取得すると相対パスとなり、簡単にはファイル情報を取得出来ません。以下のサンプルでは、ハイパーリンクの設定されているセルの右隣のセルに更新日時を出力しています。
ボタンに表示されているテキストを取得(Application.Caller)
メニューのシートを作成して、ボタンを配置、そしてボタンにより指定シートに移動する。よくありますが、ボタン一つずつに別々(移動先のシート毎に)のマクロを作成するのは面倒です、そこで、一つのマクロで済ませる方法の紹介です。Application.Caller Application.Callerは、VBAを呼び出した方…
Excelの表をPowerPointへ図として貼り付け
・Excelの表をPowerPointへ図として貼り付けるVBA ・Excelの表をPowerPointへ図として貼り付けるVBAの解説 ・グラフをPowerPointへ貼り付け ・既にパワーポイントを開いている場合
VBAで表やグラフをPowerPointへ貼り付ける
・表やグラフをPowerPointへ貼り付けるVBA ・PowerPointを使う準備と保存終了 ・表(セル範囲)をPowerPointへ貼り付けるVBAの解説 ・グラフをPowerPointへ貼り付けるVBAの解説 ・貼り付け時のエラー対応 ・既にパワーポイントを開いている場合
フォルダ(サブフォルダも全て)削除する、Optionでファイルのみ削除
VBAでフォルダを削除するにはRmDirステートメントを使いますが、サブフォルダやファイルが入っている場合は、RmDirはエラーとなります。そこで、サブフォルダやファイルがある場合は、FileSystemObjectを使います。以下のサンプル使用時には、「ツール」→「参照設定」で、「MicrosoftScripti…
Shift_JISのテキストファイルをUTF-8に一括変換
本サイトの文字コードは開設当初からShift_JISでしたが、昨今の事情を考えてUTF-8に変更することにしました。そこで既存記事全てを一括で変換することになり、これをVBAでやりましたので、その時のマクロVBAコードを掲載しておきます。以下のVBAコードはサイトのUTF-8変更にあたり急遽作成したものですが、
VBAコードの全プロシージャー・プロパティ一覧を取得
・セキュリティについて ・VBAコードの全プロシージャー・プロパティ一覧を取得するVBAコード ・使用する場合のVBAサンプル


新着記事NEW ・・・新着記事一覧を見る

ブール型(Boolean)のis変数・フラグについて|VBA技術解説(2024-04-05)
テキストの内容によって図形を削除する|VBA技術解説(2024-04-02)
ExcelマクロVBA入門目次|エクセルの神髄(2024-03-20)
VBA10大躓きポイント(初心者が躓きやすいポイント)|VBA技術解説(2024-03-05)
テンキーのスクリーンキーボード作成|ユーザーフォーム入門(2024-02-26)
無効な前方参照か、コンパイルされていない種類への参照です。|エクセル雑感(2024-02-17)
初級脱出10問パック|VBA練習問題(2024-01-24)
累計を求める数式あれこれ|エクセル関数応用(2024-01-22)
複数の文字列を検索して置換するSUBSTITUTE|エクセル入門(2024-01-03)
いくつかの数式の計算中にリソース不足になりました。|エクセル雑感(2023-12-28)


アクセスランキング ・・・ ランキング一覧を見る

1.最終行の取得(End,Rows.Count)|VBA入門
2.セルのコピー&値の貼り付け(PasteSpecial)|VBA入門
3.RangeとCellsの使い方|VBA入門
4.ひらがな⇔カタカナの変換|エクセル基本操作
5.繰り返し処理(For Next)|VBA入門
6.変数宣言のDimとデータ型|VBA入門
7.ブックを閉じる・保存(Close,Save,SaveAs)|VBA入門
8.並べ替え(Sort)|VBA入門
9.セルのクリア(Clear,ClearContents)|VBA入門
10.Findメソッド(Find,FindNext,FindPrevious)|VBA入門




このサイトがお役に立ちましたら「シェア」「Bookmark」をお願いいたします。


記述には細心の注意をしたつもりですが、
間違いやご指摘がありましたら、「お問い合わせ」からお知らせいただけると幸いです。
掲載のVBAコードは動作を保証するものではなく、あくまでVBA学習のサンプルとして掲載しています。
掲載のVBAコードは自己責任でご使用ください。万一データ破損等の損害が発生しても責任は負いません。


このサイトがお役に立ちましたら「シェア」「Bookmark」をお願いいたします。
本文下部へ