ExcelマクロVBAサンプル集
オセロを作りながらマクロVBAを学ぼう№3

ExcelマクロVBAの実用サンプル、エクセルVBA集と解説
最終更新日:2017-12-06

オセロを作りながらマクロVBAを学ぼう№3


ExcelマクロVBAでオセロ(リバーシ)を作っていきながらマクロVBAを学ぶ第3回です。


いよいよ自分の石を置いて、相手の石をひっくり返す処理に進むのですが、
その前に、そもそも自分の石を置ける場所はどこなのか・・・。
クリックしたセルは、自分の石を置いて良いセルなのかの判定が必要です。
この判定が出来なければ、ゲームが成立しません。

自分の石を置いて良いセルは、
隣接するセルに相手の石があり、その延長線上にさらに自分の石がある場所に限られます。
つまり、自分の石で相手の石を挟む形になる場所でなければ石を置くことが出来ません。
さて、これをどうやってマクロVBAでプログラミングすれば良いのか・・・

下図の局面で黒石が置ける場所は、薄緑色の場所になります。

マクロVBAサンプル画像

黒石を置ける場所を考えてみます。
下図はF7を例にしています。

マクロVBAサンプル画像

上、右上、右、右下、下、左下、左、左上

この8方向に対して、
隣に1個以上の相手石が連続しており、かつ、その連続の続きに自分の石があること
つまり、
その場所に自分の石を置くことで、相手の石を自分の石で挟めること
言い換えれば、
自分の2個の石の間が、相手の石で埋め尽くされていること

では、マクロVBAで実現するには・・・
まずは、上記の8方向に進むにはどうすれば良いかになります。
セルの記述は、Cells(i, j)として、
上方向には、
1つ上は、Cells(i - 1, j)
2つ上は、Cells(i - 2, j)
・・・
つまり、行を1ずつ減らし、列は変えないことになります。
右上方向には、
1つ右上は、Cells(i - 1, j + 1)
2つ上は、Cells(i - 2, j + 2)
・・・
つまり、行を1ずつ減らし、列は1ずつ増やすことになります。ことになります。

行列数の増減を表にまとめると、
方向
-1 0
右上 -1 +1
0 +1
右下 +1 +1
+1 0
左下 +1 -1
0 -1
左上 -1 -1

整理すると、
行は、-1,0,+1
列は、-1,0,+1
この3通りの組み合わせになっています。
つまり、
For i = -1 To 1
For j = -1 To 1
この組み合わせで良いことになります。
この組み合わせは、For~Nextをネストすれば良いことになります。


For i = -1 To 1
  For j = -1 To 1
    'ここで相手の石を挟めるかの判定をします。
  Next
Next

i=0,j=0の時は移動しないので無視して問題ありません。
これで、8方向ができましたので、
次は相手の石を挟めるかの判定になります。


1方向に向かって次々に置かれている石を判定していくことになりますが、終端が必要です。
判定の終了条件は、
・空白(石が置かれていない)
・自分の石が置かれている
空白があれば、連続が途切れたということ
(盤面の四方には、空白セル(茶色の部分)があるので盤面を超えません。)
つまり、空白で終了した場合は、相手の石を挟んでいないということ、
つまり、自分の石が出てくることが必要条件です。
そして、それまでに相手の石があれば、相手の石を挟んでいるということになります。
8方向のいずれか一つの方向だけでも相手石を挟めれば、そこに自分の石を置ける。


自分の石を置ける場所の判定の整理
・判定セルから、8方向に検査を進める
・8方向は、
 For i = -1 To 1
 For j = -1 To 1
 これをネストする
・1方向に向かって順に置かれている石を判定
 終了条件は、
  ・空白(石が置かれていない)
  ・自分の石が置かれている
 自分の石が置かれていて終了した時、それまでに相手の石があるか
・8方向のいずれか一つでも、上記条件を満たせば、自分の石が置ける


今回は、文章で思考を整理してみました。
次回は、これに基づきマクロVBAを実装していきます。


№4へ続きます。
ExcelマクロVBAでオセロ(リバーシ)を作っていきながらマクロVBAを学ぶ第4回です。石を置ける場所の定義を、前回は文章で書きました、今回は、それをもとにマクロVBAのプログラミングをしていきます。考え方は決定しているので、後はVBAに翻訳(コーディング)していくだけです。

全体の目次
はじめに
ExcelマクロVBAでオセロ(リバーシ)を作っていきながら、マクロVBAを学んで行きましょう。目的は、マクロVBAの学習であり、思考を整理しVBAでプログラミングする学習です。従って、強いソフトを作ることが目的ではありませんので、最近流行のAIなんちゃら…なんていうのは考えるつもりはありません。
№1.シートの用意と標準モジュールの挿入
ExcelマクロVBAでオセロ(リバーシ)を作っていきながらマクロVBAを学ぶ第1回です。まずはシートを用意しなければなりません、このシートの作り方で、その後の手間が随分と変わってきますので、しっかりと作ります。とはいえ、まずは一般的な感じで作ってみます、今後必要に応じて追加・変更していきます。
№2.ブックを開いたときの処理と初期配置
ExcelマクロVBAでオセロ(リバーシ)を作っていきながらマクロVBAを学ぶ第2回です。前回でシートの準備と標準モジュールを挿入しましたので、今回からは、マクロVBAをどんどん書き足していきます。まずは、イベントプロシージャーを作っていきます。
№3.自分の石を置ける場所の判定の整理
ExcelマクロVBAでオセロ(リバーシ)を作っていきながらマクロVBAを学ぶ第3回です。いよいよ自分の石を置いて、相手の石をひっくり返す処理に進むのですが、その前に、そもそも自分の石を置ける場所はどこなのか…。クリックしたセルは、自分の石を置いて良いセルなのかの判定が必要です。
№4.自分の石を置ける場所の判定の実装
ExcelマクロVBAでオセロ(リバーシ)を作っていきながらマクロVBAを学ぶ第4回です。石を置ける場所の定義を、前回は文章で書きました、今回は、それをもとにマクロVBAのプログラミングをしていきます。考え方は決定しているので、後はVBAに翻訳(コーディング)していくだけです。
№5.シート機能を拡張して今後の準備
ExcelマクロVBAでオセロ(リバーシ)を作っていきながらマクロVBAを学ぶ第5回です。前回で石を置ける場所の判定が完成しましたので、これからは、ゲームとしての機能を一つずつ追加していきます。まずは、石を置ける場所の色を変更してわかりやすくしてみます。
№6.黒石白石を交互に打って相手の石をひっくり返す
ExcelマクロVBAでオセロ(リバーシ)を作っていきながらマクロVBAを学ぶ第6回です。いよいよ今回は、黒石白石を交互に打てるようにします。もちろん、相手の石を挟んでいる場所は、自分の石に取り替えます。
№7.パス確認、終局確認、石数取得
VBAでオセロ(リバーシ)を作っていきながらVBAを学ぶ第7回です。前回までで、黒石白石を交互に打つことができるようになりましたが、まだまた不都合な点があります。石を打つ場所がない時に、パスが出来ないから先に進まない… 全部石が埋まっても、何も変化がない… そもそも、どっちが勝っているのかもわからない… つまり、
№8.石を置ける場所の表示とアニメーション
ExcelマクロVBAでオセロ(リバーシ)を作っていきながらマクロVBAを学ぶ第8回です。前回までで大分ゲームらしくなってきました。そろそろ、PC対戦の機能を入れたいところですが、今回は、はPC対戦の機能を入れる前に、気になる細かい部分を変更しておきます。
№9.PC対戦の実装
ExcelマクロVBAでオセロ(リバーシ)を作っていきながらマクロVBAを学ぶ第9回です。前回までで人が打つのであれば不自由のない機能が実装できたと思います。さて、ここからはPC対戦の機能を入れていきます。
№10.置く場所に重みを付けて少しだけ強く
ExcelマクロVBAでオセロ(リバーシ)を作っていきながらマクロVBAを学ぶ第10回です。前回は、PCが自動で打つ機能を実装しました。強さはともかく、とにかくPCが勝手に売ってくれるようになりました。
№11.相手の応手を評価してさらに強く
VBAでオセロ(リバーシ)を作っていきながらVBAを学ぶ第11回です。前回の石を置く場所に重みを付けることで、超々初心者なら勝てるかもしれないというレベルにはなりました。ですが、ある程度オセロをやった事のある人なら、まあ負けることはないでしょう 今回は、自分の打つ場所ではなく、
№12.PC対PCの対戦で強さを確認
ExcelマクロVBAでオセロ(リバーシ)を作っていきながらマクロVBAを学ぶ第12回です。前回は、相手の応手を判定して、自分の置く場所を決められるようにしました。オセロソフトとしては、そこそこの強さになりました。
№13.パラメーターと重みを調整してさらに強く
ExcelマクロVBAでオセロ(リバーシ)を作っていきながらマクロVBAを学ぶ第12回です。前回は、PC1からPC5までの5段階の状態で、総当り対戦で強さを判定しましたが、PC5が最も強い事が確認出来ました。それでもPC5では、まだまだ、ある程度オセロをやった事のある人には勝てないレベルです。
№14.やはり「待った」が欲しい
ExcelマクロVBAでオセロ(リバーシ)を作っていきながらマクロVBAを学ぶ第14回です。前回で、6段階の強さのPCオセロが完成しました、一番強いPC6でも、まだまだそれほどの強さとは言えませんが、初心者の人なら苦戦するでしょうし、私も油断すれば負けてしまうくらいの強さにはなっています。
№15.棋譜で対局を再現
ExcelマクロVBAでオセロ(リバーシ)を作っていきながらマクロVBAを学ぶ第15回です。棋譜が扱えるようになり、「待った」の実装も出来ました。棋譜が扱えるようになったので、今回は、対局を再現できるようにします。
№16.これまでを振り返りつつ全体のまとめ
ExcelマクロVBAでオセロ(リバーシ)を作っていきながらマクロVBAを学ぶ第16回です。15回に渡って、オセロ作成をしてきました、マクロVBAコードはかなりの量になっています。今回は最終回として、これまでを振り返ってみます。


ここまでのサンプルファイルのダウンロード




新着記事NEW ・・・新着記事一覧を見る

VBAでのCSVの扱い方まとめ|VBAサンプル集(11月9日)
VBAにおける変数のメモリアドレスについて|VBA技術解説(11月8日)
空文字列の扱い方と処理速度について(""とvbNullString)|VBA技術解説(1月7日)
Errオブジェクトとユーザー定義エラー|VBA入門(11月5日)
シングルクォートの削除とコピー(PrefixCharacter)|VBA技術解説(11月4日)
ユーザー定義型の制限とクラスとの使い分け|VBA技術解説(11月3日)
クリップボードに2次元配列を作成してシートに貼り付ける|VBA技術解説(11月1日)
VBAクラスを使ったイベント作成(Event,RaiseEvent,WithEvents)|VBA技術解説(10月31日)
VBAクラスのAttributeについて(既定メンバーとFor Each)|VBA技術解説(10月19日)
VBAの用語について:ステートメントとは|VBA技術解説(10月16日)


アクセスランキング ・・・ ランキング一覧を見る

1.最終行の取得(End,Rows.Count)|VBA入門
2.セルのコピー&値の貼り付け(PasteSpecial)|VBA入門
3.RangeとCellsの使い方|ExcelマクロVBA入門
4.Range以外の指定方法(Cells,Rows,Columns)|VBA入門
5.変数宣言のDimとデータ型|ExcelマクロVBA入門
6.繰り返し処理(For Next)|ExcelマクロVBA入門
7.マクロって何?VBAって何?|ExcelマクロVBA入門
8.ひらがな⇔カタカナの変換|エクセル基本操作
9.空白セルを正しく判定する方法(IsEmpty,IsError,HasFormula)|VBA技術解説
10.セルに文字を入れるとは(Range,Value)|VBA入門




このサイトがお役に立ちましたら「シェア」「Bookmark」をお願いいたします。


記述には細心の注意をしたつもりですが、
間違いやご指摘がありましたら、「お問い合わせ」からお知らせいただけると幸いです。
なお、掲載のVBAコードは自己責任で使ってください。万一データ破損等の損害が発生しても責任は負いません。




    このサイトがお役に立ちましたら「シェア」「Bookmark」をお願いいたします。
    本文下部へ