オセロを作りながらマクロVBAを学ぼう№6
ExcelマクロVBAでオセロ(リバーシ)を作っていきながらマクロVBAを学ぶ第6回です。
もちろん、相手の石を挟んでいる場所は、自分の石に取り替えます。
さて、いよいよゲームらしくなっていきます。
・ダブルクリックされた位置に手番の石を置く。
(もちろん、置ける場所限定です。)
・相手の石を挟んでいたら、その相手の石を手番の石に取り替える。
・手番を交代します。
(黒→白→黒→白・・・))
ダブルクリックされた位置に石が置けるかどうかの判定と、石を置くプロシージャーが完成しています。
これらを上手く利用します。
ほんの少しだけの変更で機能を実現します。
ダブルクリックのイベントプロシージャーでは、石を置けるかどうかのメッセージを表示していました。
このメッセージ表示を石を置く処理に変更します。
標準モジュールに、「次手着手」というSubプロシージャーを作りますので、
イベントプロシージャー内のでは、これをCallするように変更します。
出に作成した、Worksheet_BeforeDoubleClickを変更します。
Private Sub Worksheet_BeforeDoubleClick(ByVal Target As Range, Cancel As
Boolean)
Unprotect
Set TargetSheet = Sheet1
Call 次手着手(Target)
Cancel = True
Protect
End Sub
is置ける全方向
is置ける1方向
この2つのプロシージャーを変更します。
石を置いたり、相手の石をひっくり返す機能を追加します。
Function is置ける全方向(ByVal Target As Range, _
ByVal isTry As Boolean) As Boolean
Dim i As Long
Dim j As Long
'既に石が置いてある場合は置けない
If Target.Value <> "" Then
is置ける全方向 = False
Exit Function
End If
'8方向を順に判定
For i = -1 To 1
For j = -1 To 1
If is置ける1方向(Target, i, j, isTry) Then
is置ける全方向 = True
End If
Next
Next
End Function
Function is置ける1方向(ByVal Target As Range, _
ByVal i As Long, _
ByVal j As Long, _
ByVal isTry As Boolean) As Boolean
Dim r As Long
Dim c As Long
Dim is置く石 As Boolean
Dim is相手石 As Boolean
Dim myRng As Range
'石を置くセルの行列位置
r = Target.Row
c = Target.Column
Set myRng = Nothing
With TargetSheet
'空白or置く石と同じ石が出てくるまで判定
Do
r = r + i
c = c + j
'空白(石が置かれていない
If .Cells(r, c) = "" Then
Exit Do
End If
'自分の石が置かれている
If .Cells(r, c).Font.Color = 置く石.Font.Color Then
is置く石 = True
Exit Do
End If
'相手の石が置かれている
If .Cells(r, c).Font.Color <> 置く石.Font.Color Then
is相手石 = True
If myRng Is Nothing Then
Set myRng = .Cells(r, c)
Else
Set myRng = Union(myRng, .Cells(r, c))
End If
End If
Loop
End With
'自分の石が置かれていて終了した時、それまでに相手の石があるか
If is置く石 = True And is相手石 = True Then
is置ける1方向 = True
If Not isTry Then
Call 石を置く(Target, 置く石)
Call 石を置く(myRng, 置く石)
End If
End If
End Function
赤太字の部分が追加箇所です。
isTry
これは、
石が置けるかどうかの判定だけしたい場合は、True
石を置いて相手の石をひっくり返す場合は、Flase
呼び出すときの引数の指定で、判定だけ・石を置く
両方の機能を持たせられるようにしています。
相手の石が見つかる度に石を取り換えるのではなく、
最後にまとめて石を取り換えるようにするためです。
Target ・・・ 新たに石を置くセル
myRng ・・・ 相手の石のセル(複数セル)
Sub 次手着手(ByVal Target As Range)
Call 共通変数設定
If is置ける全方向(Target, False) Then
Call 手番交代
Call 置ける場所表示
End If
End Sub
Sub 手番交代()
With TargetSheet
If 置く石.Font.Color = .Range("先番石").Font.Color Then
Set 置く石 = .Range("後番石")
Set 相手石 = .Range("先番石")
Else
Set 置く石 = .Range("先番石")
Set 相手石 = .Range("後番石")
End If
置く石.Copy Destination:=.Range("手番石")
End With
End Sub
次手着手
マクロ作成中では、マクロをリセットすることが度々あります。
最初に共通変数設定をCallしているのは、
この場合に、Public変数が消えているので、それを想定しての処理となります。
is置ける全方向
この中で、石が置ける場合は石を置いて、相手の石も取り替えていますので、
Trueで返ってきた場合は(石が置ける)、手番の交代と新たに石を置ける場所の表示をしています。
先番(黒石)と後番(白石)を取り換えています。
結構少ない変更と追加で実現できています。
必要なプロシージャーを効率的に作っておくことで、少ない変更と追加で機能拡張かできるようになります。
とりあえず、少しは遊べるようになりました。
ただし、黒白どちらも自分で置かなければなりまん。
人対PCの機能は、まだしばらく先になります。
石を打つ場所がない時に、パスが出来ないから先に進まない・・・
全部石が埋まっても、何も変化がない・・・
そもそも、どっちが勝っているのかもわからない・・・
次回は、これらの対策をした機能を追加していきます。
全体の目次
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