VBA練習問題
VBA100本ノック 8本目:点数の合否判定

VBAを100本の練習問題で鍛えます
最終更新日:2020-10-27

VBA100本ノック 8本目:点数の合否判定


条件により合格の文字を入れる問題です。
成績表から決められた条件で判定し合格者の行に「合格」の文字を入れます。


ツイッター連動企画です。
ツイートでの見やすさを考慮して、ブック・シート指定等を適宜省略しています。


出題

出題ツイートへのリンク

#VBA100本ノック 8本目
「成績表」シートに5教科の成績表があります。
以下の2条件を満たした者が合格となります。
・5教科合計が350点以上
・全ての科目が50点以上
G列に、合格者に対しては「合格」と出力し、不合格は空欄にしてください。

VBA マクロ 100本ノック


頂いた回答

解説

二重ループおよびループで合計する方法はどのような複雑な条件にも対応しやすいものです。
まず最初は、このような処理がすんなり書けるようになることを目指してください。
ただし、データ件数が多くなると処理時間が気になってきます。

Sub VBA100_08_01()
  Dim ws As Worksheet
  Set ws = Worksheets("成績表")
  
  Dim i As Long, j As Long, t As Long
  For i = 2 To ws.Cells(ws.Rows.Count, 1).End(xlUp).Row
    t = 0
    For j = 2 To 6
      If ws.Cells(i, j) < 50 Then
        t = 0
        Exit For
      End If
      t = t + ws.Cells(i, j)
    Next
    ws.Cells(i, 7) = ""
    If t >= 350 Then
      ws.Cells(i, 7) = "合格"
    End If
  Next
End Sub 


ワークシートにはエクセルならではの豊富な関数があります。
VBAでシート関数を使うには、WorksheetFunctionクラスを使います。
また、Intersect、Offset、Resize、これらを組み合わせることで任意のRange範囲を指定できます。

Sub VBA100_08_02()
  Dim ws As Worksheet
  Set ws = Worksheets("成績表")
  
  Dim rng As Range
  Set rng = ws.Range("A1").CurrentRegion
  Set rng = Intersect(rng, rng.Offset(1))
  rng.Columns("G").ClearContents
  
  Dim r As Range
  For Each r In rng.Rows
    With WorksheetFunction
      If .Sum(r.Offset(, 1).Resize(, 5)) >= 350 And _
        .CountIf(r.Offset(, 1).Resize(, 5), ">=50") = 5 Then
        r.Columns("G") = "合格"
      End If
    End With
  Next
End Sub


今回は、入力値が正しく数値で入力されているかの判定は省略しました。
データによっては、事前に正の整数値で正しく入力されているかの確認が重要になる場合もあります。
そのような場合についての問題は今後に。


補足

最初のVBAについては、細部はともかくとして、このようなループでの足し上げはいつでも書けるようにしておきましょう。

Intersectは、Applicationのメソッドです。
OffsetとResizeは、Rangeのプロパティです。
これらが使いこなせると、VBAの書き方が大きく変わってきます。
是非実際に使って習得してください。

合計が350点以上は、SUM関数を使えば良いですね。
全て50点以上、これはCOUNTIF(S)関数で">=50"この指定で件数を取得することができます。
5教科なので= 5で良いですね。

全て50点以上、これは最低が50点以上と読み替えることができます。
最低を求める関数はMIN関数ですね。
.Min(r.Offset(, 1).Resize(, 5)) >= 50
ただし、未受験で空欄があり得るのでは、というようなツイートもありましたので、
5科目全てに点数が付いていることを確認する必要が出てくるかもしれません。
その場合は、COUNT関数で件数確認を追加しなければならなくなります。
.Count(r.Offset(, 1).Resize(, 5)) = 5

エクセルVBAでは、ワークシート関数が使える場面では積極的に使っていくと良いです。
ワークシート関数の多くは非常に高速に動作しますので、ぜひ活用してください。


サイト内関連ページ

第16回.繰り返し処理(For Next)|VBA入門
VBAのForNextは、同じ処理を繰り返し行うためのVBA構文です。繰り返し処理はループ処理とも呼ばれます。マクロでのループ処理の記述は何通りかありますが、まず最初に覚えるべきものが、今回説明するForNextです。
第87回.WorksheetFunction(ワークシート関数を使う)|VBA入門
VBA関数以外に、Excelワークシート関数をマクロVBAで使うことが出来ます、ワークシート関数は、VBA関数よりはるかに多くの関数があるので、ぜひ活用したいところです。。ワークシート関数を使う事で、VBAコードを非常に簡潔に記述することが出来る場合が多いものです。
第82回.RangeのResizeプロパティ|VBA入門
Resizeプロパティは、指定されたセル範囲(Rangeオブジェクト)のサイズを変更します、そして、サイズが変更されたセル範囲(Rangeオブジェクト)を返します。サイズ変更は、縦方向の行数、横方向の列数の両方またはどちらか一方を指定できます。
第83回.RangeのOffsetプロパティ|VBA入門
Offsetプロパティは、指定されたセル範囲(Rangeオブジェクト)をオフセット(移動)します、オフセット(移動)したセル範囲を表すRangeオブジェクトを返します。Offsetとは、「差し引きする」意味ですが、Offsetプロパティで取得されるのは、元のRange範囲を、指定した行数・列数移動したRange範囲になります。
第102回.Intersectメソッド|VBA入門
IntersectメソッドはApplicationのメソッドで、複数のセル範囲の、重なっている部分のセル範囲を取得することが出来ます。あるセルが、特定セル範囲内にあるかどうかを判定したり、セル範囲の中から、特定の列や行の部分だけを取り出したりする場合に使います。




同じテーマ「Python入門」の記事

VBA100本ノック 5本目:セルの計算
VBA100本ノック 6本目:セルに計算式
VBA100本ノック 7本目:日付データの扱い
VBA100本ノック 8本目:点数の合否判定
VBA100本ノック 9本目:フィルターコピー
VBA100本ノック 10本目:行の削除
VBA100本ノック 11本目:セル結合の警告
VBA100本ノック 12本目:セル結合を解除
VBA100本ノック 13本目:文字列の部分フォント
VBA100本ノック 14本目:社外秘シート削除
VBA100本ノック 15本目:シートの並べ替え


新着記事NEW ・・・新着記事一覧を見る

VBA100本ノック 34本目:配列の左右回転|VBA練習問題(11月28日)
VBA100本ノック 33本目:マクロ記録の改修|VBA練習問題(11月26日)
VBA100本ノック 32本目:Excel終了とテキストファイル出力|VBA練習問題(11月25日)
VBA100本ノック 31本目:入力規則|VBA練習問題(11月24日)
将棋とプログラミングについて~そこには型がある~|エクセル雑感(11月22日)
VBA100本ノック 30本目:名札作成(段組み)|VBA練習問題(11月22日)
VBA100本ノック 29本目:画像の挿入|VBA練習問題(11月21日)
VBA100本ノック 28本目:シートをブックに分割|VBA練習問題(11月19日)
VBA100本ノック 27本目:ハイパーリンクのURL|VBA練習問題(11月18日)
VBA100本ノック 26本目:ファイル一覧作成|VBA練習問題(11月17日)


アクセスランキング ・・・ ランキング一覧を見る

1.最終行の取得(End,Rows.Count)|VBA入門
2.RangeとCellsの使い方|VBA入門
3.変数宣言のDimとデータ型|VBA入門
4.セルのコピー&値の貼り付け(PasteSpecial)|VBA入門
5.マクロって何?VBAって何?|VBA入門
6.Range以外の指定方法(Cells,Rows,Columns)|VBA入門
7.繰り返し処理(For Next)|VBA入門
8.セルに文字を入れるとは(Range,Value)|VBA入門
9.とにかく書いてみよう(Sub,End Sub)|VBA入門
10.マクロはどこに書くの(VBEの起動)|VBA入門




このサイトがお役に立ちましたら「シェア」「Bookmark」をお願いいたします。


記述には細心の注意をしたつもりですが、
間違いやご指摘がありましたら、「お問い合わせ」からお知らせいただけると幸いです。
掲載のVBAコードは動作を保証するものではなく、あくまでVBA学習のサンプルとして掲載しています。
掲載のVBAコードは自己責任でご使用ください。万一データ破損等の損害が発生しても責任は負いません。



このサイトがお役に立ちましたら「シェア」「Bookmark」をお願いいたします。
本文下部へ