VBA練習問題
VBA100本ノック 8本目:点数の合否判定

VBAを100本の練習問題で鍛えます
公開日:2020-10-26 最終更新日:2021-02-22

VBA100本ノック 8本目:点数の合否判定


条件により合格の文字を入れる問題です。
成績表から決められた条件で判定し合格者の行に「合格」の文字を入れます。


ツイッター連動企画です。
ツイートでの見やすさを考慮して、ブック・シート指定等を適宜省略しています。

VBAテスト用のサンプルデータは、VBA100本ノックの目次ページ からもダウンロードできます。
マクロVBAを初心者向けの基本から上級者向けの高度な内容までサンプルコードを掲載し解説しています。エクセル関数・機能・基本操作の入門解説からマクロVBAまでエクセル全般を網羅しています。


出題

出題ツイートへのリンク

#VBA100本ノック 8本目
「成績表」シートに5教科の成績表があります。
以下の2条件を満たした者が合格となります。
・5教科合計が350点以上
・全ての科目が50点以上
G列に、合格者に対しては「合格」と出力し、不合格は空欄にしてください。

VBA マクロ 100本ノック


サンプルファイルです。
https://excel-ubara.com/vba100sample/VBA100_08.xlsm
https://excel-ubara.com/vba100sample/VBA100_08.zip


VBA作成タイム

この下に頂いた回答へのリンクと解説を掲載しています。
途中まででも良いので、できるだけ自分でVBAを書いてみましょう。


他の人の回答および解説を見て、書いたVBAを見直してみましょう。


頂いた回答

解説

二重ループおよびループで合計する方法はどのような複雑な条件にも対応しやすいものです。
まず最初は、このような処理がすんなり書けるようになることを目指してください。
ただし、データ件数が多くなると処理時間が気になってきます。

Sub VBA100_08_01()
  Dim ws As Worksheet
  Set ws = Worksheets("成績表")
  
  Dim i As Long, j As Long, t As Long
  For i = 2 To ws.Cells(ws.Rows.Count, 1).End(xlUp).Row
    t = 0
    For j = 2 To 6
      If ws.Cells(i, j) < 50 Then
        t = 0
        Exit For
      End If
      t = t + ws.Cells(i, j)
    Next
    ws.Cells(i, 7) = ""
    If t >= 350 Then
      ws.Cells(i, 7) = "合格"
    End If
  Next
End Sub 


ワークシートにはエクセルならではの豊富な関数があります。
VBAでシート関数を使うには、WorksheetFunctionクラスを使います。
また、Intersect、Offset、Resize、これらを組み合わせることで任意のRange範囲を指定できます。

Sub VBA100_08_02()
  Dim ws As Worksheet
  Set ws = Worksheets("成績表")
  
  Dim rng As Range
  Set rng = ws.Range("A1").CurrentRegion
  Set rng = Intersect(rng, rng.Offset(1))
  rng.Columns("G").ClearContents
  
  Dim r As Range
  For Each r In rng.Rows
    With WorksheetFunction
      If .Sum(r.Offset(, 1).Resize(, 5)) >= 350 And _
        .CountIf(r.Offset(, 1).Resize(, 5), ">=50") = 5 Then
        r.Columns("G") = "合格"
      End If
    End With
  Next
End Sub


今回は、入力値が正しく数値で入力されているかの判定は省略しました。
データによっては、事前に正の整数値で正しく入力されているかの確認が重要になる場合もあります。
そのような場合についての問題は今後に。


補足

最初のVBAについては、細部はともかくとして、このようなループでの足し上げはいつでも書けるようにしておきましょう。

Intersectは、Applicationのメソッドです。
OffsetとResizeは、Rangeのプロパティです。
これらが使いこなせると、VBAの書き方が大きく変わってきます。
是非実際に使って習得してください。

合計が350点以上は、SUM関数を使えば良いですね。
全て50点以上、これはCOUNTIF(S)関数で">=50"この指定で件数を取得することができます。
5教科なので= 5で良いですね。

全て50点以上、これは最低が50点以上と読み替えることができます。
最低を求める関数はMIN関数ですね。
.Min(r.Offset(, 1).Resize(, 5)) >= 50
ただし、未受験で空欄があり得るのでは、というようなツイートもありましたので、
5科目全てに点数が付いていることを確認する必要が出てくるかもしれません。
その場合は、COUNT関数で件数確認を追加しなければならなくなります。
.Count(r.Offset(, 1).Resize(, 5)) = 5

エクセルVBAでは、ワークシート関数が使える場面では積極的に使っていくと良いです。
ワークシート関数の多くは非常に高速に動作しますので、ぜひ活用してください。


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