VBA練習問題
VBA100本ノック 9本目:フィルターコピー

VBAを100本の練習問題で鍛えます
最終更新日:2021-06-06

VBA100本ノック 9本目:フィルターコピー


データを絞り込んで別シートにコピーする問題です。
成績表から合格者の氏名だけを別シートに列挙します。


ツイッター連動企画です。
ツイートでの見やすさを考慮して、ブック・シート指定等を適宜省略しています。

VBAテスト用のサンプルデータは、VBA100本ノックの目次ページ からもダウンロードできます。
マクロVBAを初心者向けの基本から上級者向けの高度な内容までサンプルコードを掲載し解説しています。エクセル関数・機能・基本操作の入門解説からマクロVBAまでエクセル全般を網羅しています。


出題

出題ツイートへのリンク

#VBA100本ノック 9本目
「成績表」シートに5教科の成績とG列に合否判定があります。
「合格者」シートを新規作成し、合格者の氏名だけをA列に列挙してください。
※点数は非公開なので「合格者」シートには間違っても出力しないでください。
※何度でも実行できるようにしてください。

VBA マクロ 100本ノック


サンプルファイルです。
https://excel-ubara.com/vba100sample/VBA100_09.xlsm
https://excel-ubara.com/vba100sample/VBA100_09.zip


VBA作成タイム

この下に頂いた回答へのリンクと解説を掲載しています。
途中まででも良いので、できるだけ自分でVBAを書いてみましょう。


他の人の回答および解説を見て、書いたVBAを見直してみましょう。


頂いた回答

解説

データの絞り込みにはオートフィルターが便利です。
使用する上ではいくつか注意点がありますが、VBA記述が簡単であり、速度も速いので是非習得してください。
手動でオートフィルターで絞り込みされている場合もあるので、最初にオートフィルターを解除しています。

Sub VBA100_09_01()
  Dim wsIn As Worksheet
  Dim wsOut As Worksheet
  
  On Error Resume Next
  Application.DisplayAlerts = False
  Worksheets("合格者").Delete
  Application.DisplayAlerts = True
  On Error GoTo 0
  
  Set wsIn = Worksheets("成績表")
  Set wsOut = Worksheets.Add(After:=wsIn)
  wsOut.Name = "合格者"
  
  wsIn.AutoFilterMode = False
  With wsIn.Range("A1").CurrentRegion
    .AutoFilter Field:=7, Criteria1:="合格"
    .Columns(1).Copy wsOut.Range("A1")
  End With
  wsIn.AutoFilterMode = False
End Sub


「合格者」シートはどうせ削除するならOn Errorを設定した上でとにかく削除してしまえ、という発想にしています。
もちろん、ループで確認したほうが良いとは思います。
こちらはシートがあればそれを活用し無ければ挿入するFunctionのサンプルです。
※名前の妥当性はチェックしていません。

Function getSheet(ByVal Name As String, _
         Optional ByVal Before As Object, _
         Optional ByVal After As Object) As Worksheet
  For Each getSheet In Worksheets
    If getSheet.Name = Name Then
      getSheet.Cells.Clear
      Exit Function
    End If
  Next
  
  If Not Before Is Nothing Then
    Set getSheet = Worksheets.Add(Before:=Before)
  ElseIf Not After Is Nothing Then
    Set getSheet = Worksheets.Add(After:=After)
  Else
    Set getSheet = Worksheets.Add
  End If
  
  getSheet.Name = "合格者"
End Function


前ツイートのFunctionを使いオートフィルター以外で合格者氏名を抽出するVBAサンプルを補足に掲載しました。


補足

手動でオートフィルターをかけていた場合、AutoFilterを使うと元のフィルター状態が消えてしまいます。
手動のオートフィルターの状態を保存しておいて後で回復させようなどとは考えない方が良いでしょう。
VBA作成の労力が見合うとは思えません。
どうしてもオートフィルターを解除したくないのであれば、別の方法を検討してください。
シートをコピーしてコピー先のシートでAutoFilterを使うとか、
以下のようにAutoFilterを使わずに抽出する方法を検討してください。

エクセルVBAでは基本中の基本です。
「成績表」シートを上から順にみていき、「合格」のA列の氏名を「合格者」シートに順にコピーします。
Sub VBA100_09_02()
  Dim wsIn As Worksheet
  Dim wsOut As Worksheet
  Set wsIn = Worksheets("成績表")
  Set wsOut = getSheet(Name:="合格者", After:=wsIn)
  
  Dim ary
  ary = wsIn.Range("A1").CurrentRegion
  
  Dim i As Long, j As Long
  wsOut.Range("A1") = "氏名"
  j = 1
  For i = LBound(ary) + 1 To UBound(ary)
    If ary(i, 7) = "合格" Then
      j = j + 1
      wsOut.Cells(j, 1) = wsIn.Cells(i, 1)
    End If
  Next
End Sub

aryは2次元ですが、LBound,UBoundでは次元数を省略しているので1が指定されたものとなります。


速度対策としては配列を使うのが良いでしょう。
以下は、配列を使った少し変わった方法で書いてみました。
Sub VBA100_09_03()
  Dim wsIn As Worksheet
  Dim wsOut As Worksheet
  Set wsIn = Worksheets("成績表")
  Set wsOut = getSheet(Name:="合格者", After:=wsIn)
  
  Dim ary1, ary2
  ary1 = Intersect(wsIn.Range("A1").CurrentRegion, wsIn.Columns("A"))
  ary2 = Intersect(wsIn.Range("A1").CurrentRegion, wsIn.Columns("G"))
  
  Dim i As Long
  For i = LBound(ary2) + 1 To UBound(ary2)
    If ary2(i, 1) <> "合格" Then
      ary1(i, 1) = ""
    End If
  Next
  
  wsOut.Range("A1").Resize(UBound(ary1) - LBound(ary1) + 1) = ary1
  On Error Resume Next
  wsOut.Cells.SpecialCells(xlCellTypeBlanks).Delete Shift:=xlUp
End Sub

先のFunctionではシート名の妥当性チェックを行っていません。
挿入可能なシート名の判定はかなり面倒です。
新規挿入可能なシート名の判定|VBA技術解説
・シート名として使える文字列か判定 ・シートの存在確認:存在すればシートのオブジェクトを返す ・シートの挿入:存在すればシートのオブジェクトを返す


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第113回.配列に関連する関数
・LBound関数とUBound 関数 ・Array関数 ・IsArray 関数 ・Join関数 ・Filter関数 ・Eraseステートメント




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