VBA練習問題
VBA100本ノック 25本目:マトリック表をDB形式に変換

VBAを100本の練習問題で鍛えます
最終更新日:2020-11-16

VBA100本ノック 25本目:マトリック表をDB形式に変換


縦横のマトリックス表をデータベース形式の縦に展開する問題です。


ツイッター連動企画です。
ツイートでの見やすさを考慮して、ブック・シート指定等を適宜省略しています。


出題

出題ツイートへのリンク

#VBA100本ノック 25本目
画像1のように「売上」シートに横に日付と金額が入力されています。
行数・列数(日数)は増減します。
A列はセル結合されています。
画像2のようにデータベース形式に変換して「売上DB」シートに出力してください。
※「売上DB」は既存で見出しも入っています。

マクロ VBA 100本ノック

マクロ VBA 100本ノック


頂いた回答

解説

まずは、とにかくVBAを始めたらこれが書けることを目指してほしいVBAから。
最終行・列の取得方法はいろいろありますが、Endプロパティは理解しておきましょう。
そして2重ループです。
ループの中で先頭行・列からの値取得と交点の値取得、これらをしっかり制御できることが必要です。

Sub VBA100_25_01()
  Dim ws1 As Worksheet, ws2 As Worksheet
  Set ws1 = Worksheets("売上")
  Set ws2 = Worksheets("売上DB")
  ws2.Range("A1").CurrentRegion.Offset(1).ClearContents
  
  Dim i As Long, j As Long, oRow As Long
  oRow = 2
  With ws1
    For i = 2 To .Cells(.Rows.Count, 2).End(xlUp).Row
      For j = 3 To .Cells(1, .Columns.Count).End(xlToLeft).Column
        ws2.Cells(oRow, 1).Value = .Cells(i, 1).MergeArea(1).Value '部門
        ws2.Cells(oRow, 2).Value = .Cells(i, 2).Value '区分
        ws2.Cells(oRow, 3).Value = .Cells(1, j).Value '日付
        ws2.Cells(oRow, 4).Value = .Cells(i, j).Value '金額
        oRow = oRow + 1
      Next
    Next
  End With
End Sub


前記のVBAでは、ループ内で「売上」シートの1行や1列・2列といった定数値が使われています。
これがあると、もしB2から開始の表に変更になった時に修正箇所が何か所も発生してしまい、面倒かつ間違いやすくなってしまいます。
そこで、セル範囲は最初に1度指定するだけで済ませるように変更します。

Sub VBA100_25_02()
  Dim st As Double: st = Timer
  Dim ws1 As Worksheet, ws2 As Worksheet
  Set ws1 = Worksheets("売上")
  Set ws2 = Worksheets("売上DB")
  ws2.Range("A1").CurrentRegion.Offset(1).ClearContents
  
  Dim sRow As Long, eRow As Long
  Dim sCol As Long, eCol As Long
  With ws1.Range("A1").CurrentRegion
    sRow = .Item(1).Row
    sCol = .Item(1).Column
    eRow = .Rows.Count + sRow - 1
    eCol = .Columns.Count + sCol - 1
  End With
  
  Dim i As Long, j As Long, oRow As Long
  oRow = 2
  For i = sRow + 1 To eRow
    For j = sCol + 2 To eCol
      ws2.Cells(oRow, 1).Value = ws1.Cells(i, sCol).MergeArea(1).Value '部門
      ws2.Cells(oRow, 2).Value = ws1.Cells(i, sCol + 1).Value '区分
      ws2.Cells(oRow, 3).Value = ws1.Cells(sRow, j).Value '日付
      ws2.Cells(oRow, 4).Value = ws1.Cells(i, j).Value '金額
      oRow = oRow + 1
    Next
  Next
  Application.ScreenUpdating = True
  Debug.Print Timer - st
End Sub


部門なら件数は限られますが、もし件数が多かったら処理時間が気になります。
処理速度を考えるなら、セルへの入出力回数を減らす事になります。
それには、ままずは配列を使えるようになりましょう。
配列を使ったVBAと、セル範囲を一括処理するVBAを記事補足に掲載しました。


補足

出力のみ配列
Sub VBA100_25_03()
  Dim ws1 As Worksheet, ws2 As Worksheet
  Set ws1 = Worksheets("売上")
  Set ws2 = Worksheets("売上DB")
  ws2.Range("A1").CurrentRegion.Offset(1).ClearContents
  
  Dim sRow As Long, eRow As Long
  Dim sCol As Long, eCol As Long
  With ws1.Range("A1").CurrentRegion
    sRow = .Item(1).Row
    sCol = .Item(1).Column
    eRow = .Rows.Count + sRow - 1
    eCol = .Columns.Count + sCol - 1
  End With
  
  Dim ary()
  ReDim ary(1 To (eRow - sRow) * (eCol - sCol - 1), 1 To 4)
  
  Dim i As Long, j As Long, oRow As Long
  oRow = 1
  For i = sRow + 1 To eRow
    For j = sCol + 2 To eCol
      ary(oRow, 1) = ws1.Cells(i, sCol).MergeArea(1).Value '部門
      ary(oRow, 2) = ws1.Cells(i, sCol + 1).Value '区分
      ary(oRow, 3) = ws1.Cells(sRow, j).Value '日付
      ary(oRow, 4) = ws1.Cells(i, j).Value '金額
      oRow = oRow + 1
    Next
  Next
  
  ws2.Range("A2").Resize(UBound(ary, 1) - LBound(ary, 1) + 1, _
              UBound(ary, 2) - LBound(ary, 2) + 1) _
              = ary
End Sub

入力と出力を配列
Sub VBA100_25_04()
  Dim ws1 As Worksheet, ws2 As Worksheet
  Set ws1 = Worksheets("売上")
  Set ws2 = Worksheets("売上DB")
  ws2.Range("A1").CurrentRegion.Offset(1).ClearContents
  
  Dim aryIn, aryOut
  aryIn = ws1.Range("A1").CurrentRegion.Value
  ReDim aryOut(1 To (UBound(aryIn, 1) - 1) * (UBound(aryIn, 2) - 2), 1 To 4)
  
  Dim i As Long, j As Long, oRow As Long
  oRow = 1
  For i = LBound(aryIn, 1) + 1 To UBound(aryIn, 1)
    If aryIn(i, 1) = "" Then aryIn(i, 1) = aryIn(i - 1, 1) '結合セル対策
    For j = LBound(aryIn, 2) + 2 To UBound(aryIn, 2)
      aryOut(oRow, 1) = aryIn(i, 1) '部門
      aryOut(oRow, 2) = aryIn(i, 2) '区分
      aryOut(oRow, 3) = aryIn(1, j) '日付
      aryOut(oRow, 4) = aryIn(i, j) '金額
      oRow = oRow + 1
    Next
  Next
  
  ws2.Range("A2").Resize(UBound(aryOut, 1) - LBound(aryOut, 1) + 1, _
              UBound(aryOut, 2) - LBound(aryOut, 2) + 1) _
              = aryOut
End Sub

セル範囲を一括処理
Sub VBA100_25_05()
  Dim ws1 As Worksheet, ws2 As Worksheet
  Set ws1 = Worksheets("売上")
  Set ws2 = Worksheets("売上DB")
  ws2.Range("A1").CurrentRegion.Offset(1).ClearContents
  
  Dim sRow As Long, eRow As Long
  Dim sCol As Long, eCol As Long, colCnt As Long
  With ws1.Range("A1").CurrentRegion
    sRow = .Item(1).Row
    sCol = .Item(1).Column
    eRow = .Rows.Count + sRow - 1
    eCol = .Columns.Count + sCol - 1
    colCnt = eCol - sCol - 1
  End With
  
  Dim wsf: Set wsf = WorksheetFunction
  Dim ary日付
  ary日付 = wsf.Transpose(ws1.Cells(sRow, sCol + 2).Resize(, colCnt).Value)
  
  Dim i As Long, oRow As Long, rng As Range
  oRow = 2
  For i = sRow + 1 To eRow
    '入力1行分を一括で縦に展開
    Set rng = ws2.Cells(oRow, 1).Resize(colCnt)
    rng.Value = ws1.Cells(i, sCol).MergeArea(1).Value '部門
    rng.Offset(, 1).Value = ws1.Cells(i, sCol + 1) '区分
    rng.Offset(, 2).Value = ary日付 '日付
    rng.Offset(, 3).Value = wsf.Transpose(ws1.Cells(i, sCol + 2).Resize(, colCnt).Value) '金額
    oRow = oRow + UBound(ary日付, 1)
  Next
End Sub

処理速度について
・出力のみ配列
・入力と出力を配列
・セル範囲を一括

「出力のみ配列」より「入力と出力を配列」の方が確実に速くなります。
「入力と出力を配列」と「セル範囲を一括処理」では、列数(日数)により変わってきます。
日数が15日くらいまでは前者の方が速いのですが、20日くらいになると後者の方が速くなります。

結果を見れば納得いく感じですが、ではどちらが良いかという事になると難しいところです。

・難易度 ・・・ プログラム作成難易度
・保守性 ・・・ 仕様変更等、これは配列の方が融通が効き易いでしょう。
・処理速度 ・・・ 列数に依存

このあたりを判断に決めることになると思います。

なお、今回は他シート(開いている他ブックも含む)に計算式がある事を考慮していません。
計算式がある場合は、配列で一括出力する方法以外については自動計算(Application.Calculation)を止めてください。


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VBAのForNextは、同じ処理を繰り返し行うためのVBA構文です。繰り返し処理はループ処理とも呼ばれます。マクロでのループ処理の記述は何通りかありますが、まず最初に覚えるべきものが、今回説明するForNextです。
第17回.繰り返し処理(Do Loop)
繰り返し処理として、前回はFor~Nextをやりました、今回はDo~Loopです。For~Nextに比べると使用頻度は落ちますが、必ず覚える必要があるものです。For~Nextは、繰り返す回数をあらかじめ指定するものでしたが、Do~Loopは、繰り返す回数ではなく、繰り返す条件を指定するものです。
第18回.最終行の取得(End,Rows.Count)
Excelワークシートにおける表の最終行の取得は、VBAの必須技術になります、エクセルVBAにおける最終行取得の必要性 エクセルは表計算ソフトです、つまり縦横の表を扱います、データは横に項目があり、縦に項目に対するデータが入っている事が一般的です。しかし、そのデータ行数は決まった行数ではない事が普通です。
第85回.結合セルの扱い
セルが結合されていると、マクロでは時に扱いづらい事があります、セル結合されている場合に、VBAでどのように取り扱うかを解説します。そもそも、やたらにセル結合すべきではないのですが、見た目重視で作られたシートでは、セル結合が頻繁に使用されているものです。
最終行・最終列の取得方法(End,CurrentRegion,SpecialCells,UsedRange)
エクセルの表をVBAで扱う時は、データ部分の先頭から最終行までの、開始列から最終列まで処理する事が多いでしょう。開始行や開始列は、ほとんどの場合、見出し行や見出し列の次からになります。単純な話として、1行目に見出しがあれば、2行目から 1列目に見出しがあれば、2列目から では、ここで、最終行や最終列は、




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