他ブックを参照できる関数、他ブックを参照できない関数
他のブックを参照する関数を入れた場合、
そのブックが開いていないとエラーになってしまう関数があります。
一方、ブックが開いていなくても、正しく結果取得できる関数があります。
どの関数が使えて、どの関数がつかえないのか・・・
他ブックを参照できる関数、他ブックを参照できない関数
代表的な関数を一つずつ確認してみましょう。
以下、○×で表記します。
○ ・・・ 正しく取得できている
× ・・・ エラー(#VALUE)
SUM ・・・ ○
これは問題ないです。
これも問題ありません。
まったく問題なし。
これも問題ないです。
INDEX ・・・ ○
いやー、結構大丈夫じゃないですか。
と思いきや・・・
ダメですね。
あれれ、という感じでしょうか。
では、データベース関数ならどうか。
DCOUNTA ・・・ ×
では、とっておきのINDIRECTは、
まあ、これはそんな感じでしょうかね。
むしろ、VLOOKUPが別格な感じになります。
SUMPRODUCT関数:後日追記
実際に検証しましたが、問題なく取得できています。
SUMIFやCOUNTIFが他ブックを取得できない代替えとしてSUMPRODUCT関数を使えるという事になります。
ただし、SUMPRODUCTを使った条件集計は、配列を理解する必要があり難解な数式になりがちです。
他ブックを参照できる関数、他ブックを参照できない関数のまとめ
| 関数名 | 結果 |
| SUM | ○ |
| IF | ○ |
| COUNTA | ○ |
| SUMIF | × |
| COUNTIF | × |
| VLOOKUP | ○ |
| MATCH | ○ |
| INDEX | ○ |
| DSUM | × |
| DCOUNTA | × |
| INDIRECT | × |
| SUMPRODUCT | ○ |
他のブックを参照したい関数としては、大体この辺りでしょうか。
全ての関数を確認まではしていませんが、
上記掲載以外の関数についても、参照できるものと出来ないものがあります。
もし使う必要があるなら、実際に試して確認してください。
テーブル構造化参照では他ブックは取得できません
=SUM('パス\Book1.xlsx'!テーブル1[列1])

他ブックのテーブルは参照しないようにしてください。
テーブルでも、直接セルアドレス(B2:B11等)を指定してください。
他ブックを参照する最も簡単な方法
つまり、
=セル番地
これなら、他のブックを問題なく参照できます。
データ範囲を全て、=セル番地、これでどこかのセルに取得しておけば良いです。
そして、そのセルを使って計算するようにしておけば問題ありません。
しかし、これは、あまりにも無駄ですし、
それなら、そもそも、別ブックである必要性がないですよね。
配列数式を使って、他ブックを参照する
SUMIF
COUNTIF
このあたりの関数については、出来たら他ブック参照したいと思う方も多いでしょう。
なんとか他の関数で出来ないか・・・
SUM ・・・ ○
IF ・・・ ○
この二つの関数で何とかならないかと考えたくなります。
これらの関数の組み合わせなら参照出来るんじゃないでしょうか。
これを
{=SUM(IF(範囲=検索条件,合計範囲)}
このように書き直します。
{・・・}
この{}は、配列数式であることを意味します。
普通に関数を入力した後、
最後にCtrl+Shift+Enterで入力確定すると、
数式が、{}で囲まれて、配列数式となります。
これなら、他ブックの集計が可能です。
自身のA1セルを条件として、Book1のA列を条件範囲としてB列を集計する場合、
=SUMIF([Book1.xlsx]Sheet1!$A:$A,A1,[Book1.xlsx]Sheet1!$B:$B)
↓
{=SUM(IF([Book1.xlsx]Sheet1!$A:$A=A1,[Book1.xlsx]Sheet1!$B:$B))}
このようになります。
※[Book1.xlsx]の部分は実際のシートではフルパスで表示されます。
=COUNTIF(範囲,検索条件,合計範囲)
これを
{=SUM(IF(範囲=検索条件,1)}
つまり、条件に一致したら1にして、それを集計すれば件数になります。
一応、例としては、
自身のA1セルを条件として、Book1のA列を条件範囲として件数を数える場合、
=COUNTIF([Book1.xlsx]Sheet1!$A:$A,A1)
↓
=SUM(IF([Book1.xlsx]Sheet1!$A:$A=A1,1))
ただし、配列数式の場合、
列全体を指定すると、データ量によっては膨大な再計算時間がかかってしまう場合が出てきます。
ここでは記述を簡略化するために列全体としましたが、
配列関数を使う場合は、行数を限定するようにしたほうがパフォーマンスが良くなります。
他ブックを参照することについて
他ブックを参照できる関数、他ブックを参照できない関数として解説してきましたが、
そもそも論として、
他のブックを参照することは、あまり望ましいことではありません。
常にリンク切れの問題がつきまといます。
他ブックを参照する必要性がある場合は、
マクロVBAで処理したほうが良いでしょう。
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