VBA入門
マクロはどこに書くの(VBEの起動)

ExcelマクロVBAの基本と応用、エクセルVBAの初級・初心者向け解説
公開日:2013年5月以前 最終更新日:2021-08-07

第4回.マクロはどこに書くの(VBEの起動)


さて、ではマクロVBAはどこに書いたらよいのでしょうか。


まずは、マクロVBAを書くための紙に相当する編集画面を出します。

このマクロVBAの編集画面をVisual Basic Editor、略してVBEと呼びます。

「Visual Basic Editor」の表示方法

Excel2007、Excel2010以降
リボンの「開発」→「Visual Basic」
Excel2003
「ツール」→「マクロ」→「Visual Basic Editor」

どのバージョンでも、ショートカットは、
Alt + F11 です。
このような画面が表示されます。

マクロVBA Excel

これが、Visual Basic Editor
略して、VBEと呼ぶ画面です。

左に表示されている部分は、プロジェクトウィンドウと言います。
この状態ではシートだけが表示されています。
一番下の、「ThisWorkbook」、これは今は気にしないで下さい。
使う時が来たら説明します。
第124回.Workbookのイベントプロシージャー
・Workbookのイベント一覧 ・イベントプロシージャー追加のVBE操作 ・Workbook_Open:Workbookのイベント ・Workbook_BeforeClose:Workbookのイベント ・Workbook_SheetChange:Workbookのイベント

ここには、まだ、マクロVBAを書く場所がありません。
マクロVBAを書く場所は標準モジュールと言います。
それでは、標準モジュールを挿入しましょう。


標準モジュールの挿入

メニューの「挿入」→「標準モジュール」 ・・・ Alt + I + M

マクロVBA Excel

または、
プロジェクト内を右クリックで「挿入」→「標準モジュール」

マクロVBA Excel

これで、以下のようになります。

マクロVBA Excel

この右の白地部分が、マクロを書く場所になります。
そして、左側に、「標準モジュール」が追加され、
その下に、「Module1」が追加されています。
つまり、「標準モジュール」というフォルダの中に「Module1」が作成され、そこにマクロを書くという事になります。

この標準モジュールは複数作成することができます。
VBAを書くためのルーズリーフのようなものだと考えてください。
必要になったら、いつでも挿入して追加できます。
今後練習してVBAを書いていったときは適宜挿入して作成してください。


「Module1」の名称変更

「Module1」という名称は、勝手にVBEが付けた名前です。

標準モジュールはいくつでも挿入できますが、
順に、「Module1」「Module2」と連番になります。

この名前を変更したい時には、プロパティウインドウで行います。

プロパティウインドウが表示されていない時は、
表示→プロパティウインドウ

マクロVBA Excel

上図の左下のプロパティウインドウの先頭の、
(オブジェクト名)
ここの右側の名称(上図では、Module1)を変更してください。
名前は、半角全角問わず使えますが、
先頭に数字は使えません。
また、記号はアンダーバー(_)のみ使えます。


「Module1」の削除

挿入したモジュールが不要になって削除したい時ですが、
削除というのは無く、解放を使います。

「Module1」を右クリック→「Module1の解放」

マクロVBA Excel

すると、

マクロVBA Excel

この応答が表示されますので、
「いいえ(N)」を選択して下さい。

「Module1」が消えましたね。

「はい(Y)」を選択すると、出力先のダイアログが表示され、フォルダを指定してOKすることで、
VBAの内容が、拡張子.basのテキストファイルとして出力されます。
マクロVBA Excel


以上が、マクロを書く場所の作成と削除になります。
マクロを書くときは、必ずこの操作から始めることになります。





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