VBA技術解説
印刷範囲の設定・印刷範囲のクリア

ExcelマクロVBAの問題点と解決策、VBAの技術的解説
最終更新日:2020-06-08

印刷範囲の設定・印刷範囲のクリア


印刷に不必要なデータが含まれているワークシートの場合、適切なセル範囲を印刷範囲として設定します。


VBA マクロ 印刷範囲の設定 印刷範囲のクリア

印刷範囲を設定するには、WorkSheetオブジェクトのPageSetupオブジェクトのPrintAreaプロパティを使用します。
VBAでの印刷およびPageSetupオブジェクトの詳細については以下を参照してください。
第71回.印刷(PrintOut)|VBA入門
シートの内容をマクロVBAで印刷する場合は、PrintOutメソッドを使用します。このPrintOutメソッドが使える対象オブジェクトは複数あります、ブック、シート、セル、それぞれにPrintOutメソッドが存在するので、印刷範囲によって使い分けてください。
第72回.印刷プレビュー(PrintPreview)|VBA入門
VBAで印刷プレビューを表示するには、PrintPreviewメソッドを使用する方法と、PrintOutメソッドを使用する方法があります。PrintPreviewメソッドとPrintOutメソッドが使える対象オブジェクトは複数あります。ブック、シート、セル、それぞれにPrintPreviewメソッドとPrintOutメソッドが存在します。
第139回.エクスポート(PDF/XPS)|VBA入門
シートの内容をPDF/XPS出力するには、VBAではExportAsFixedFormatメソッドを使用します。このメソッドが使える対象オブジェクトは複数あります、ブック、シート、セル、それぞれにExportAsFixedFormatメソッドが存在するので、印刷範囲によって使い分けてください。
第73回.ページ設定(PageSetup)|VBA入門
VBAで印刷のページ設定をするには、PageSetupオブジェクトのプロパィを設定することで行います。基本的には、事前に印刷するシートのページ設定をしておくことが望ましいのですが、VBAで作成したシート等、事前にページ設定することができない場合はマクロVBAで印刷のページ設定をします。


印刷範囲の設定

印刷範囲を設定するには、PrintAreaプロパティにセル範囲のセルアドレスを代入します。
設定する値は、印刷するセル範囲をA1形式の文字列で設定します。



ActiveSheet..PrintArea = ”A1:F30"

印刷範囲がRangeオブジェクトに入っている場合は、Addressプロパティで取得したセルアドレスを使用します。
Addressプロパティは、セル範囲(Rangeオブジェクト)の参照範囲を表す文字列の値を返します。引数により、参照方法($の付いた絶対参照)や形式(R1C1形式)を指定できます。Addressは、VBAの中で処理の一環として使う事はあまり多くないかもしれませんが、VBA作成過程ではRangeオブジェクト変数のアドレス確認に使う事もあり、

Dim myRange As Range
Set myRange = Range("A1:F30")
ActiveSheet.PageSetup.PrintArea = myRange.Address

印刷範囲の取得

PrintAreaプロパティの設定値を取得することができます。

Debug.Print ActiveSheet.PageSetup.PrintArea

イミディエイト ウィンドウに印刷範囲のセルアドレスがA1形式で出力されます。
印刷範囲が設定されていない場合は空文字""が出力されます。

印刷範囲を増減させるVBAサンプル


Sub setPrintArea(ByVal ws As Worksheet, _
         ByVal addRows As Long)
  '印刷範囲が未設定の場合はUsedRangeを設定する
  If ws.PageSetup.PrintArea = "" Then
    ws.PageSetup.PrintArea = ws.UsedRange.Address
    Exit Sub
  End If
  '現在の印刷範囲を引数で指定された行数増減させる
  Dim myRange As Range
  Set myRange = ws.Range(ws.PageSetup.PrintArea)
  Set myRange = myRange.Resize(RowSize:=myRange.Rows.Count + addRows)
  ws.PageSetup.PrintArea = myRange.Address
End Sub

引数で指定されたWorkSheetの印刷範囲を取得し、引数で指定された行数を増減させています。
現在の印刷設定のセルアドレスでRangeオブジェクトを作成し、Resizeで行数を変更しています。
使い方は、以下のようになります。

Sub sample()
  Call setPrintArea(ActiveSheet, 3)
End Sub

現在の印刷範囲を3行増やしています。

印刷範囲のクリア

PrintAreaプロパティに""代入することで印刷範囲をクリアできます。

ActiveSheet.PageSetup.PrintArea = ""

Falseを代入することでも印刷範囲をクリアできます。

ActiveSheet.PageSetup.PrintArea = False



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