印刷範囲の設定・印刷範囲のクリア
印刷に不必要なデータが含まれているワークシートの場合、適切なセル範囲を印刷範囲として設定します。

VBAでの印刷およびPageSetupオブジェクトの詳細については以下を参照してください。
印刷範囲の設定
設定する値は、印刷するセル範囲をA1形式の文字列で設定します。
ActiveSheet.PageSetup.PrintArea = "A1:F30"
印刷範囲がRangeオブジェクトに入っている場合は、Addressプロパティで取得したセルアドレスを使用します。
Dim myRange As Range
Set myRange = Range("A1:F30")
ActiveSheet.PageSetup.PrintArea = myRange.Address
印刷範囲の取得
Debug.Print ActiveSheet.PageSetup.PrintArea
イミディエイト ウィンドウに印刷範囲のセルアドレスがA1形式で出力されます。
印刷範囲が設定されていない場合は空文字""が出力されます。
Sub setPrintArea(ByVal ws As Worksheet, _
ByVal addRows As Long)
'印刷範囲が未設定の場合はUsedRangeを設定する
If ws.PageSetup.PrintArea = "" Then
ws.PageSetup.PrintArea = ws.UsedRange.Address
Exit Sub
End If
'現在の印刷範囲を引数で指定された行数増減させる
Dim myRange As Range
Set myRange = ws.Range(ws.PageSetup.PrintArea)
Set myRange = myRange.Resize(RowSize:=myRange.Rows.Count + addRows)
ws.PageSetup.PrintArea = myRange.Address
End Sub
引数で指定されたWorkSheetの印刷範囲を取得し、引数で指定された行数を増減させています。
現在の印刷設定のセルアドレスでRangeオブジェクトを作成し、Resizeで行数を変更しています。
使い方は、以下のようになります。
Sub sample()
Call setPrintArea(ActiveSheet, 3)
End Sub
現在の印刷範囲を3行増やしています。
印刷範囲のクリア
ActiveSheet.PageSetup.PrintArea = ""
Falseを代入することでも印刷範囲をクリアできます。
ActiveSheet.PageSetup.PrintArea = False
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