シート内に散在する複数表の縦結合
このVBAマクロは、一つのシート内に散在している「表」と見なされる連続したデータ範囲を抽出し、新しいシートにそれらを一つに縦結合して貼り付けることを目的としています。


シート内に散在する複数表の縦結合するVBA
Sub AggregateTables()
Dim wsSource As Worksheet '元データがあるシート(アクティブシート)
Dim wsDest As Worksheet 'データを結合して貼り付ける新しいシート
Set wsSource = ActiveSheet 'アクティブなシートを元シートに設定
Set wsDest = Worksheets.Add '新しいワークシートを追加し、結合先シートに設定
Dim dictRegions As Object '検出した表のアドレスを格納し、重複を避けるためのDictionaryオブジェクト
Set dictRegions = CreateObject("Scripting.Dictionary")
On Error Resume Next
Dim rngData As Range '元シートでデータが入力されているセル全体
'UsedRange内の定数セル範囲を取得
Set rngData = wsSource.UsedRange.SpecialCells(xlCellTypeConstants)
'定数セル範囲と、UsedRange内の数式セル範囲を結合
Set rngData = Union(rngData, wsSource.UsedRange.SpecialCells(xlCellTypeFormulas))
On Error GoTo 0
Dim rngCell As Range 'データ範囲を検出するための単一セル
Dim rngRegion As Range '連続したデータ範囲(表)
Dim Key As Variant 'Dictionaryのキー(表のセル範囲アドレス)
Dim lngRow As Long '結合先シートの次に行を書き込む開始行番号
lngRow = 1
'データの結合処理
lngRow = 1
If Not rngData Is Nothing Then
'元シートから独立した表(rngRegion)を抽出する
For Each rngCell In rngData.Cells
Set rngRegion = rngCell.CurrentRegion
'取得した表のアドレスがDictionaryに存在しない場合に追加
If Not dictRegions.Exists(rngRegion.Address) Then
dictRegions.Add rngRegion.Address, rngRegion
End If
Next rngCell
'抽出した表を結合先シートに貼り付ける
For Each Key In dictRegions.Keys
'Key(アドレス)を使って、対応する表のセル範囲オブジェクトを取得
Set rngRegion = dictRegions(Key)
rngRegion.Copy
'結合先シートの現在行(lngRow)に貼り付け
With wsDest.Cells(lngRow, 1)
.PasteSpecial xlPasteValues
.PasteSpecial xlPasteFormats
End With
lngRow = lngRow + rngRegion.Rows.count
Next Key
End If
Application.CutCopyMode = False
End Sub
シート内に散在する複数表の縦結合するVBAの解説
UsedRange.SpecialCells(...) を基点に、以下の2種類のセルだけを抽出しています。
これは、キーボードから直接入力されたテキストや数値など、手動で設定された値を持つセルを意味します。
これは、=SUM(A1:A10)や=TODAY()などの計算式の結果を表示しているセルを意味します。
CurrentRegion プロパティがこの処理の核です。
あるセルを基準に、空白の行・列で囲まれるまでの連続したデータ範囲(つまり一つの独立した表)全体を自動で検出します。
Dictionary オブジェクトを使用し、検出した表のアドレス(例: "A1:C10")をキーとして登録します。
これにより、同じ表を何度も処理することなく、シート内の全ての独立した表を漏れなく、かつ重複なくリストアップできます。
.PasteSpecial xlPasteFormats
これにより、元の表の値だけでなく、罫線やセルの塗りつぶしなどの書式も保持したまま貼り付けが行われます。
貼り付け後、次の表が前の表の直下に来るよう、貼り付け先の行番号を貼り付けた表の行数分だけ進めることで、表を縦に連結していきます。
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