CVar関数
CVar関数は、引数をVariant型(バリアント型)に変換します。
CVar関数
CVar(expression)
expression
任意の文字列式または数式を指定します。
この引数は必ず指定します。
この引数は必ず指定します。
CVar関数の使用例
実務としての有効な使い道があるかが不明です。
かなり特殊な用途になり、汎用的なサンプルVBAが思いつきませんので省略します。
Variant型(バリアント型)への変換は、Variant型(バリアント型)変数へ代入します。
ここでは、Variant型についての説明を記載しておきます。
かなり特殊な用途になり、汎用的なサンプルVBAが思いつきませんので省略します。
Variant型(バリアント型)への変換は、Variant型(バリアント型)変数へ代入します。
バリアント型 (Variant)について
データ型を明示的に宣言しない変数は、バリアント型 (Variant) になります。
数値および文字列の基本的なデータ型以外に、日付、ユーザー定義型、Empty、Error、Nothing、Nullなどの特別な値を持つことができる特別なデータ型です。
ただし、固定長文字列データは格納できません。
バリアント型 (Variant) は数値を格納する場合、16バイトの格納領域を持ち、10進型 (Decimal) の範囲までのデータを格納することができます。
数値範囲としてはDoubleの範囲まで格納できます。
文字列を格納する場合は、22バイト(64 ビット システムでは 24 バイト)に文字列の長さを足した格納領域を持ち、任意のテキストを格納できます。
数値Variantデータは元のデータ型でVariant内に保持されます。
整数をVariantに代入した場合はIntegerとして扱われます。
ただし、Byte、Integer、 Long、または Singleを格納しているVariant対して算術演算を実行し、結果が元のデータ型の範囲を超えた場合はVariant内で次に大きいデータ型に昇格されます。
Byte は Integer へ、Integer は Long へ、Long と Single は Double へ昇格されます。
Currency、Decimal、Double の値が格納されている Variant変数がそれぞれの範囲を超えると、エラーが発生します。
バリアント型 (Variant) の変数に格納されている値がどのように扱われるかは、VarType関数で調べることができます。
ただし、固定長文字列データは格納できません。
数値範囲としてはDoubleの範囲まで格納できます。
整数をVariantに代入した場合はIntegerとして扱われます。
ただし、Byte、Integer、 Long、または Singleを格納しているVariant対して算術演算を実行し、結果が元のデータ型の範囲を超えた場合はVariant内で次に大きいデータ型に昇格されます。
Byte は Integer へ、Integer は Long へ、Long と Single は Double へ昇格されます。
VarType関数は、引数に指定された変数の内部処理形式を表す整数型(Integer)の値を返します。VarType関数 VarType(varname) varname 必ず指定します。引数varnameには、ユーザー定義型の変数を除く、任意のバリアント型(Variant)の変数を指定します。
データ型変換関数一覧
関数名 | 戻り値の種類 | 引数の範囲 |
CBool関数 | Boolean | 任意の有効な文字列式または数式を指定します。 |
CByte関数 | Byte | 0 から 255。 |
CCur関数 | Currency | -922,337,203,685,477.5808 ~ 922,337,203,685,477.5807。 |
CDate関数 | Date | 任意の有効な日付式。 |
CDbl関数 | Double | 負の値の場合は -1.79769313486231E308 ~ -4.94065645841247E-324 正の値の場合は4.94065645841247E-324 ~ 1.79769313486232E308。 |
CDec関数 | Decimal | ゼロスケールの値 (小数部分がない値) の場合は 79,228,162,514,264,337,593,543,950,335 です。 小数点以下が 28 桁の値の場合は 7.9228162514264337593543950335 です。 0 以外で可能な最小値は 0.0000000000000000000000000001 です。 |
CInt関数 | Integer | -32,768 から 32,767。 小数点以下は丸められます。 |
CLng関数 | Long | -2,147,483,648 から 2,147,483,647。 小数点以下は丸められます。 |
CLngLng関数 | LongLong | -9,223,372,036,854,775,808 から 9,223,372,036,854,775,807。 小数点以下は丸められます (64 ビット プラットフォームのみで有効)。 |
CLngPtr関数 | LongPtr | 32 ビットのシステムでは -2,147,483,648 ~ 2,147,483,647 64 ビットのシステムでは -9,223,372,036,854,775,808 ~ 9,223,372,036,854,775,807。 32 ビットと 64 ビットのどちらのシステムでも、小数部分は丸められます。 |
CSng関数 | Single | 負の値の場合は -3.402823E38 ~ -1.401298E-45 正の値の場合は 1.401298E-45 ~ 3.402823E38。 |
CStr関数 | String | CStr の戻り値は、引数に依存します。 |
CVar関数 | Variant | 数値の場合はDoubleと同じ範囲です。 数値以外の場合はStringと同じ範囲です。 |
マクロVBA関数の一覧と解説です、どんな関数があるかは一度は確認しておくとをお勧めいたします。どんな関数があるだけでも知っておけば、詳細の使い方は実際に使うときに調べても良いでしょう。文字列操作…34 分岐…3 型変換…14 データ判定…10 日付時刻…20 配列…6 ファイル操作…14 数学/財務…28 その他……
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