VBA再入門
第19回.ブックを開く・閉じる・保存する(Workbooks,Open,Close,Save,SaveAs)

マクロが覚えられないという初心者向けに理屈抜きのやさしい解説
最終更新日:2019-12-13

第19回.ブックを開く・閉じる・保存する(Workbooks,Open,Close,Save,SaveAs)


VBA ファイルを開く

ExcelマクロVBAで最も便利に感じるのが、
他のブックからデータを取得したり、他のブックのデータを変更したりする場合でしょう。
関数では出来ない完全自動化のシステムが作成できます。


ブック(Excelファイル)のパス(場所)を特定する

ブック(Excelファイル)を扱う上で一番の問題は、
そのファイルがどこにあるか、つまりどこのフォルダに入っているかを特定しなければならない点です。
PCのフォルダはPCごとに違うため、どのPCでも動くマクロVBAを作るためには、
ファイルの入っているフォルダを決めなければなりません。
しかし、固定の指定、例えば
C:\Excel専用\test\sample.xls
※ルートディレクトリ(Cドライブ等)からの全てのフォルダの道順を記したものを、フルパスと言います。
このように決め打ちした名前では、なにかと不便な事が多くなります。
そこで、
マクロVBAの書かれている、つまりマクロ自身のファイルが入っているフォルダを取得し、
そのフォルダからの位置関係で全てのフォルダを指定するようにします。

ThisWorkbook.Path

これが、マクロVBAの書かれているファイルが入っているフォルダになります。

ExcelマクロVBA サンプル コード

実際に書いて実行してみて下さい。
以下では、このThisWorkbook.Pathを使ったVBAサンプルコードにしています。

ブックを開く

ブックを開くには、

Workbooks.Open "フルパス&ファイル名"

文法的にはこれだけです。
そこで、上に書いたようにマクロ自身のいるパスを使って、以下のように書きます。

Workbooks.Open ThisWorkbook.Path & "\test.xlsx"


マクロ自身のブックと同じフォルダにある、test.xlsxを開きます。
ThisWorkbook.Pathとファイル名の間に"\"を忘れないようにして下さい。
文字列をつなげるには、&(アンパサンド)を使います。
これは、ワークシートの関数と同じです。
開いた後、そのブックのシート・セルを扱うには、ブック名が必要になります。
test.xlsxの先頭シートのA1セルに"テスト"と入れる場合、

Workbooks("test.xlsx").Worksheets(1).Range("A1") = "テスト"

このようになりますが、"test.xlsx"という名前を複数個所に書くのは効率が悪いので、
以下のように、Setで変数に入れるか、Withで指定するようにします。

ExcelマクロVBA サンプル コード

ExcelマクロVBA サンプル コード

このように、
Setで変数に入れたりWithで指定する場合は、引数となるファイルのパス部分は()の中に書くようになります。
これは、VBAの文法としての決まりですので、そのように書くものだと理解してください。

上記はどちらでも同じですが、
複雑な(さらに多くのブックを扱う等の)マクロVBAの場合は、一旦Setで変数に入れた方が良いでしょう。

ブックを閉じる

開かれているブックを閉じるには、

Workbooks("ブック名").Close

これでブックは閉じられるのですが、ブックに何らかの変更が発生しているときは、

エクセル マクロVBA 参考画面

このようなメッセージが出ます。
マクロVBAで自動化するには、保存するか保存しないかをはっきりさせる必要があります。

・変更があれば保存して閉じる場合
Workbooks("ブック名").Close savechanges:=True

・変更があっても保存しないで閉じる場合
Workbooks("ブック名").Close savechanges:=False

ここまで、
Workbooks("ブック名")
と書いてきましたが、通常はブックを開いたときに、
Setで変数に入れるか、Withで受けるているはずなので、VBAコードは以下のようになります。

ExcelマクロVBA サンプル コード


ExcelマクロVBA サンプル コード

上記のどちらでも書けるように、実際に書いて練習しましょう。

上書き保存

開かれているブックを上書き保存するには、

Workbooks("ブック名").Save

これでブックは上書き保存されます。
しかし、ブックは開かれたままですので、普通は閉じることになります。
ブックを閉じるのは前述のとおりですので、
Workbooks("ブック名").Close savechanges:=True
これが使えれば、この上書き保存のSaveを使う事は少なくなります。
ただし、念のための意味も含めて、

ExcelマクロVBA サンプル コード

このように書くことも結構ありますし、これはこれで良いと思います。

名前を付けて保存

新規作成したブックを名前を付けて保存、または、開いたブックを別ファイルとして保存するには、

Workbooks("ブック名").SaveAs フルパス&ファイル名.拡張子

このように書きます。
保存するブックが、どのように開かれたか、どのように作成されたかによって、
いくつかのパターンがあります。

追加した新規ブックを保存する時
ExcelマクロVBA サンプル コード

シートを新規ブックとしてコピーし保存する時
マクロ 入門 VBAコード


開いたブックを別ファイルで保存する時
ExcelマクロVBA サンプル コード

保存形式(ファイルの種類)について

エクセルでは、色々なファイル形式で保存できます。

名前を付けて保存する時に選べるファイルの種類

エクセル マクロVBA 参考画面

マクロVBAで特に何も指定しなければ標準のファイル形式になります。
ただし、拡張子を指定する必要があます。
マクロ無ししなら.xlsx、マクロ有りなら.xlsm
拡張子が違うと正しく保存できませんので結構難しい部分もあります。

他のファイル形式にしたい場合も含めて、マクロの記録をしてみましょう。
ただし、マクロが保存できないファイル形式(CSV等)を開いている状態の場合は、
通常のエクセルを選択してマクロの記録を開始してから、対象のブック(CSV等)に移動して保存操作をしてください。

ExcelマクロVBA入門の対応ページ

第14回.文字の結合(&アンパサンド)と継続行(_アンダーバー)
あるセルの文字と、あるセルの文字をくっつけて、別のセルに表示する、よくある事例であり、頻繁に行われることです。A1セルに"abc" B1セルに"123" この時に、C1セルに"abc123"を入れるような場合のマクロVBAになります。

第51回.Withステートメント
Withステートメントを使う事で、Withに指定したオブジェクトに対してオブジェクト名を再度記述することなく、プロパティやメソッドを記述することができます。文章で例えて言えば、主語を一度書いたら、その後は主語を省略するような書き方になります。

第52回.オブジェクト変数とSetステートメント
変数のデータ型の説明において、Object…オブジェクト型 というのがあった事を覚えているでしょうか。数値や文字ではなく、オブジェクトを入れる変数がオブジェクト変数です。オブジェクトと言っても、いろいろなものがあります。

第53回.Workbookオブジェクト
Workbookオブジェクトは、ワークブックそのものです。1つのワークブックは、1つのExcelファイルです。マクロVBAで複数のブックを扱う場合や、ブックを読込んだり保存したりする場合は、Workbookオブジェクトをしっかり意識しつつVBAを記述しなければなりません。

第63回.ブックを開く(Open)
他のブックを開く方法です、しかし、これが結構いろいろあるのです。Excelで開くことが出来るファイルはCSV等のテキストファイルもありますが、ここではエクセルファイル限定で説明します。テキストファイルやCSVについては、別の記事を参考にして下さい。

第64回.ブックを閉じる・保存(Close,Save,SaveAs)
ワークブックを閉じる場合や保存する場合のVBAの説明です。閉じる時に保存するか保存しないかを指定できます、また、ブックを保存するにも、上書きなのか別ファイルにするのか等によってVBAの記述がそれぞれ違ってきます。ブックを閉じる ブックを閉じるには、WorkbookのCloseメソッドを使用します。



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