Applicationを省略できるApplicationのメソッド・プロパティ一覧
Applicationには多数のメソッド・プロパティがありますが、
この中には、
Applicationを記述しなければならないものと、
Applicationを省略できるものとが存在します。
Applicationを省略できるかどうかの確認
グローバルに定義されているかどうかは、オブジェクトブラウザ(F2)で確認できます。
このままでは、プロパティもメソッドも全部ひっくるめてABC順になっています。
そこで、プロパティ・メソッド別にします。
メンバーを右クリックして、
そこで、下の方を見てみると、
Abs等々、これらはいわゆるVBA関数ですね。
つまり、関数とメソッドの区別が付きません、そもそも関数も広義にはメソッドですから。
関数以外にも、Application以外のメソッド・プロパティが入っているという事です。
では、Applicationのメソッド・プロパティだけにしたい時には、どうするか、、、
Applicationのプロパティまたはメソッドと分かっているものをクリック選択します。
そして、このExcel.Globalにリンクが付いています。
リンクがあるのなら、なにはともあれクリックしましょう(笑)
では非表示を表示しましょう。
「非表示のメンバーを表示(H)」をクリックします。
そして、再度、
「Excel.Global のメンバ」のExcel.Globalのリンクをクリックします。
グローバルに定義されているApplicationのメソッド・プロパティになります。
そんなに多い数ではありませんね。
Globalがそもそも非表示メンバーなので、非表示メンバーの中の非表示メンバーという事になります。
今回のApplicationのメソッド・プロパティではありません。
入っているメンバーは「Global」と同じみたいなので今回は気にしないことにします。
Applicationを省略できるApplicationのメソッド一覧
メソッド | 説明 |
Calculate | 計算を実行します。 |
DDEExecute | 指定されたDDEチャネルを経由して、他のアプリケーション内でコマンドまたは動作を実行します。 |
DDEPoke | アプリケーションにデータを送ります。 |
DDERequest | 指定されたアプリケーションの情報を返します。 |
DDETerminate | ほかのアプリケーションへのチャネルを閉じます。 |
Evaluate | 使用する名前を、オブジェクトまたは値に変換します。 |
_Evaluate | Evaluateと同様機能の非表示メンバー |
ExecuteExcel4Macro | Excel4.0マクロ関数を実行し、関数の結果を返します。 |
Intersect | 複数のセル範囲の共有セル範囲を表すRangeオブジェクトを返します。 |
Run | マクロの実行または関数の呼び出しを行います。 |
_Run2 | Runと同様機能の非表示メンバー |
SendKeys | アクティブなアプリケーションにキーコードを転送します。 |
Union | 2つ以上のセル範囲の集合を返します。 |
Applicationから書き始めている人の方が多いかもしれません。
本サイトのサンプルVBAでは省略して書いている事の方が多いです。
ただしRunについては、さすがに分かりづらいのでApplicationから書いています。
以下、これらのメソッドを使っている参考ページになります。
_(アンダースコア)付きの非表示メンバーの使い方
_Evaluate
_Run2
これらは特殊な非表示メンバーですが、これらを使う時にはVBAの書き方が変わります。
オブジェクトブラウザーで非表示メンバーを表示していれば、
非表示メンバーを表示していない時には、[]をタイピングしてください。
_(アンダースコア)付きの非表示メンバーは使うべきではないと思いますし、使う理由もないとは思いますが。
Applicationを省略できるApplicationのプロパティ一覧
名前 | 説明 |
ActiveCell | 最前面に表示されている、アクティブウィンドウ(一番手前のウィンドウ)または指定されたウィンドウでのアクティブセルを表すRangeオブジェクトを返します。 |
ActiveChart | アクティブなグラフシートまたは埋め込みグラフを表すChartオブジェクトを返します。 |
ActiveDialog | 非表示メンバー、VBA言語リファレンスに記載なし |
ActiveMenuBar | 非表示メンバー、VBA言語リファレンスに記載なし |
ActivePrinter | 有効なプリンターの名前を設定します。 |
ActiveSheet | 作業中のブック、および指定されたウィンドウまたはブックのアクティブシート(一番手前のシート)を表すオブジェクトを返します。 |
ActiveWindow | 一番手前に表示されているアクティブウィンドウを表すWindowオブジェクトを返します。 |
ActiveWorkbook | 一番手前に表示されている、アクティブウィンドウ内にあるブックを表すWorkbookオブジェクトを返します。 |
AddIns | [アドイン]ダイアログボックス([開発]タブの[アドイン]コマンド)に表示されるすべてのアドインを表すAddInsコレクションを返します。 |
Application | 対象となるオブジェクトが指定されない場合は、Excelアプリケーション(Applicationオブジェクト)を返します。 |
Assistant | 非表示メンバー、VBA言語リファレンスに記載なし |
Cells | アクティブシートのすべてのセルを表すRangeオブジェクトを返します。 |
Charts | 作業中のブックのすべてのグラフシートを表すSheetsコレクションを返します。 |
Columns | 作業中のワークシートのすべての列を表すRangeオブジェクトを返します。 |
CommandBars | Excelコマンドバーを表すCommandBarsオブジェクトを返します。 |
Creator | 現在のオブジェクトが作成されたアプリケーションを示す32ビットの整数を取得します。 |
DDEAppReturnCode | 前回受け取ったDDE応答メッセージから、アプリケーション所定のDDEリターンコードを返します。 |
DialogSheets | 非表示メンバー、VBA言語リファレンスに記載なし |
Excel4IntlMacroSheets | 指定されたブックのすべてのMicrosoftExcel4.0インターナショナルマクロシートを表すSheetsコレクションを返します。 |
Excel4MacroSheets | 指定されたブックのすべてのMicrosoftExcel4.0マクロシートを表すSheetsコレクションを返します。 |
MenuBars | 非表示メンバー、VBA言語リファレンスに記載なし |
Modules | 非表示メンバー、VBA言語リファレンスに記載なし |
Names | 作業中のブックのすべての名前を表すNamesコレクションを返します。 |
Parent | 指定されたオブジェクトの親オブジェクトを取得します。 |
Range | セルまたはセルの範囲を表すRangeオブジェクトを返します。 |
Rows | アクティブシートがワークシートのとき、そのワークシートにあるすべての行(Rangeオブジェクト)を返します。 |
Selection | Applicationオブジェクトでは、アクティブウィンドウで現在選択されているオブジェクトを返します。 |
Sheets | 作業中のブックのすべてのシートを表すSheetsコレクションを返します。 |
ShortcutMenus | 非表示メンバー、VBA言語リファレンスに記載なし |
ThisWorkbook | 現在実行中のマクロコードが記述されているブック(Workbookオブジェクト)を返します。 |
Toolbars | 非表示メンバー、VBA言語リファレンスに記載なし |
Windows | すべてのブックのウィンドウを表すWindowsコレクションを返します。 |
Workbooks | 開かれているすべてのブックを表すWorkbooksコレクションを返します。 |
WorksheetFunction | WorksheetFunctionオブジェクトを返します。 |
Worksheets | Applicationオブジェクトでは、作業中のブックのすべてのワークシートを表すSheetsコレクションを返します。 |
Applicationのプロパティの中でも、
ブック・シート・セル
これらに関するプロパティについては、ほとんどの場合Applicationは省略して書いている事と思います。
Applicationを省略してしまうと分かりづらいプロパティというのも特段に無いと思いますので、
Applicationのプロパティの中でApplicationを省略できるものは省略したほうがVBAが簡潔に済むので良いでしょう。
最後に一言
VBAでちょっとした疑問がわいたとき、まずはWEB検索します。
でも、WEB検索してもなかなか目的のものが得られない時は多々あります。
そんな時に最後に頼れるものがオブジェクトブラウザーになります。
オブジェクトブラウザーの中を探せば、必ず目的の情報の糸口がどこかにあるはずです。
オブジェクトブラウザーの世界を散歩してみると新しい発見があって楽しいかもしれませんよ。
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