Googleスプレッドシート応用
QUERY関数を使って条件付き集計

Google スプレッドシートの応用編です
最終更新日:2021-04-14

QUERY関数を使って条件付き集計

Googleスプレッドシートで、QUERY関数を使って条件に合致したデータを集計します、


QUERY関数は、クエリ言語を使用してクエリを実行しデータを取得します。

使われるクエリ言語は、Google Visualization API のクエリ言語になります。


以下の二つのシートを使います。

スプレッドシート 参考画像

Google スプレッドシート 画面


部署別集計に、売上明細を部署別に集計します。


QUERY関数

構文
QUERY(データ, クエリ, [見出し])

データ
クエリを実行するセルの範囲です。
データの各列に指定できるのは、ブール値、数値(日付/時刻を含む)、文字列の値です。

クエリ
Google Visualization API のクエリ言語で記述されたクエリです。
クエリの値は二重引用符で囲むか、適切なテキストを含むセルへの参照にします。

見出し
データの上部にある見出し行の数です。

省略した場合や -1 と指定した場合は、データの内容に基づいて推測されます。

使用できる関数
avg() ・・・ 平均
count() ・・・ 件数
max() ・・・ 最大値
min() ・・・ 最小値
sum() ・・・ 合計


A4セルに入れる数式

全体としては、
=QUERY('売上明細'!A:D,"クエリ",1)

このような数式になります。

このクエリに入れるクエリ文は、
select B,SUM(D) where A>=date '2016-09-01' and A<=date '2016-09-03' group by B

これを、""の中に入れます。
列の指定は、A,B,C,・・・と、列記号で指定します。

'2016-09-01''2016-09-03'の部分は、
A2セルとB2セルをTEXT関数で編集します。
'"&TEXT(A2,"yyyy-mm-dd")&"'
'"&TEXT(B2,"yyyy-mm-dd")&"'

完成する数式は、※以下の数式は改行しています。
=QUERY('売上明細'!A:D,
"select B,SUM(D) where A>=date '"&TEXT(A2,"yyyy-mm-dd")&"' and A<=date '"&TEXT(B2,"yyyy-mm-dd")&"' group by B"
,1)



となります。

whereは、
数値であれば、A>=1200
文字であれば、A='ABC'
のように指定すれば良いのですが、
日付の場合は、A>= date '2016-09-01'
のように指定しなければなりません。


結果

スプレッドシート 参考画像

見出しが自動的に作成されます。
エイリアス(AS句)が指定できないようで、
見出し名称の変更方法が分かりませんでした。
変更できるようなら、いずれ追記します。

表示件数は、データに応じて自動で増減されます。

※後日追加
見出し名称の変更は、label句で可能です。
※以下の数式は改行しています。
=QUERY('売上明細'!A:D,
"select B,SUM(D) where A>=date '"&TEXT(A2,"yyyy-mm-dd")&"' and A<=date '"&TEXT(B2,"yyyy-mm-d")&"' group by B
label SUM(D) '金額合計'",1)
これで、見出しが「合計金額」と表示できるようになります。


Excelなら、マクロでADO(ActiveX Data Object)を使って、ほぼ同様の事が出来ます。
Googleスプレッドシートは、標準の関数で出来るところは素晴らしいと思います。
ExcelでADOを使う場合に比べて、かなり手軽に使う事が出来ます。
ただ、クエリ言語が少々癖がありますし、使用できる関数が少ないのは不満です。
もう少し、SQLに近い方が良かったかなーと言うのは贅沢な要望でしょうか。




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