エクセルの神髄
SQL入門:VBAでデータベースを使う

SQLの初心者向け入門解説、VBAからデータベースを扱うためのSQLを解説
最終更新日:2019-12-08

SQL入門:VBAでデータベースを使う


社会的にパソコンで扱うデータ量は近年急激に増えています。
これに呼応してエクセルも2003までは65536行まででしたが、2007から飛躍的に増えて1048576行となっています。
しかしエクセルで100万行扱えるといっても、データ量としては列数もありますので、
実際には100万行はおろか数十万行でもエクセルが重くなって扱いづらくなってしまいます。
このような場合、ブックを分割する等である程度は対応可能な場合もありますが、
境目のデータ取得等の問題点もあり、なかなかスムーズには扱えなくなります。


エクセルにはテーブル機能があり、まさしくデータベースとして扱えるようになっていますが、あくまでエクセルのデータでしかありませんし、データ件数の制限があります。
ユーザーが直接触れる部分にデータが存在することで、簡単に扱えるメリットはありますが、それに伴うデメリットも多くあります。
また、Power Queryでは外部データベースからデータを取得できますが、取得するだけになります。

エクセルのテーブル等として持っているデータ部分だけを外部のデータベース(DB)にすることが出来れば、
データ件数の制限もなくなりますし(DBといえども無制限ではないですが)、エクセルファイルも小さくなり動作も軽くなります。

本シリーズでは、
エクセルのマクロVBAから外部データベースを扱う方法について解説していきます。
使用するDBはSQLiteを使いますが、SQLiteの説明は環境作成にとどめ、SQLの説明を中心に進めます。
SQLiteについては必要な部分のみの説明となりますので、詳細を知りたい場合は別途お調べください。

SQLについては極力基本的なものを使うようにして、なるべくSQLiteに依存しないSQLにしていこうとは思っています。
とはいえ、全てのDBに共通するSQLにはできませんので、気が付く範囲内で補足できるものは補足していきたいと思います。


DBとはSQLとは

DBとは
データベース(DataBase)の略になります。
データベースとは、複数のデータが集まっている、まさにデータの基地です。
そこに行けば、必要なデータが全て揃うように、関係するデータを一か所に集めたものになります。

コンピュータでデータベースを運用、管理するためのシステムを、
データベース管理システム(DataBase Management System、略してDBMS) と呼びます。

RDBMSとは
本シリーズでは、
現在主流となっているリレーショナルデータベース管理システム(Relational DataBase Management System、略してRDBMS)の中から、SQLiteを使います。

SQLiteは、データの保存に単一のファイルのみを使用することが特徴となっています。
そしてインストールも簡単ですし、非常にコンパクトなため扱いやすいDBです。

リレーショナルデータベースとは、
いろいろな説明がなされますが、単純にエクセルのテーブルを思い浮かべてもらえれば良いでしょう。
横に項目が並んでいて、縦に1行1件のデータとなっているものです。
そして複数のテーブルがありテーブルとテーブルの関係性は、
IDや主キーとなる項目によって、データ同士を関連付けることができるようになっているテーブルの集まりです。

SQLとは
「structured query language」ですが、正式にはこの略称ではないらしいです。
日本語としては、「構造化問い合わせ言語」になります。

SQLは、データベースの定義や表の操作を行う言語です。
データ定義言語:DDL(data description language)
データ操作言語:DML(data manipulation language)
データ制御言語:DCL(Data Control Language)
これらに分けられます。
さらに、トランザクション制御言語:TCL(Transaction Control Language)を区別する場合もあるようですが、コンシリーズでは特に区別せずに進めます。

DDLはデータベースの定義を行うためのSQLですので、当初のテーブル作成で扱います
DMLはデータベースに対してデータの操作を行うためのSQLで、データの抽出や更新、追加、削除を行います。

DMLが本シリーズの主なテーマとなります。
DCLについては扱う予定はありません。

エクセルでは、テーブル等の表からデータを取得する場合、
SUMIF関数、COUNTIF関数、VLOOKUP関数・・・
このような関数を使っているはずですが、
SQLを使う事で、DBからデータ取得する時に、エクセルでこれらの関数を使う時と同様の考え方でデータを取得することができます。
したがって、もし上記関数について自信が無い場合は、これらの関数を先に習得してお区ことをお勧めします。

SQL入門の目次

以下の目次でリンクのないものは、今後順次(不定期)掲載を予定している内容になります。

SQLiteのインストール
SQLは単独では使えません、操作対象のデータベース(DB)とSQLを発行するアプリケーションが必要です。SQLを発行するアプリケーションはエクセルVBAを使いますので、あとはDBがあれば良いということになります。本シリーズではサンプルSQLの対象データベースとしてSQLiteを使います。

データベースに接続/切断
VBAでSQL発行するにあたり、まずはSQLを実行するデータベースに接続する必要があります。このSQL入門では、DB接続にはADOを使用します。SQLの発行とSQLの実行という言い方の違い クライアントでSQLを発行し、それを受け取ったDBサーバーがSQLを実行します。

テーブルの作成/削除(CREATE TABLE,DROP TABLE)
エクセルVBAでデータベースを扱うためのSQL入門です。前回までにデータベースを作成し、ADOで接続できるようにしましたので、今回から実際にSQLを発行して、データベースを操作していきます。テーブルを作成したり削除する場合のSQLについて解説します。

テーブル名変更と列追加(ALTER TABLE)とテーブル自動作成
エクセルVBAでデータベースを扱うためのSQL入門です。前回までにテーブルを作成したり、削除したりできるようになりました。今回は作成したテーブルの名称変更とカラム(列)を追加するSQLを解説します。そして、エクセルのシートにテーブル情報を記入して、そこからテーブルを自動作成するVBAも紹介します。

データの挿入(INSERT)と全削除
エクセルVBAでデータベースを扱うためのSQL入門です。前回までにテーブルを自由に作れるようになり、ワークシートからの自動作成も出来上がりました。今回は作成したテーブルにデータを追加(INSERT)していきます。

データの挿入:バルクインサート
エクセルVBAでデータベースを扱うためのSQL入門です。前回でデータをINSERTすることができるようになりましたが、処理時間に不満がありました。せっかくデータベースを使うのでしたら、エクセルで扱いに困ってしまうような大量データをストレスなく扱いたいところです。

データの取得:条件指定(SELECT,WHERE)
エクセルVBAでデータベースを扱うためのSQL入門です。前回で100万件のデータも高速にINSERTすることができるようになりました。これからは、INSERTしたデータをいろいろな方法で取得していきます。

データの取得:集約集計、並べ替え(DISTINKT,GROUP,HAVING,ORDER)
エクセルVBAでデータベースを扱うためのSQL入門です。前回もっとも単純なSELECT文(SELECT…FROM…WHERE)を紹介しました。これは、1行のデータはそのまま1行のデータとして、順番はDBに保存されている順で取得されるものでした。

SQL関数と演算子
エクセルVBAでデータベースを扱うためのSQL入門です。前2回でSELECTをやりましたが、その中で登場したCOUNTやSUMはSQL関数です。今回は、SQL関数と演算子について、代表的なものについて使い方を解説します。

データベースにおけるNULLの扱い方
エクセルVBAでデータベースを扱うためのSQL入門です。前回はSQL関数と演算子について解説しましたが、その中でNULLに関するものがでてきました。「NULLについては、次回詳しく解説します。」と記載、今回はNULLについて解説します。

データベースの正規化とマスタの作成
エクセルVBAでデータベースを扱うためのSQL入門です。前回までは1つのテーブルのみを扱ってきましたが、これからは複数のテーブルを扱っていきます。複数テーブルの情報を必要に応じて結合して取得できるようになると、よりデータベースおよびSQLの利便性が感じられると思います。

テーブルを結合して取得(INNER JOIN,OUTER JOIN)
エクセルVBAでデータベースを扱うためのSQL入門です。前回データベースの正規化を説明し、マスターデータとトランザクションデータとしてそれぞれのテーブルを作成しました。分割されたデータは結合しなければ必要な情報がそろいません。

複数のSELECT結果を統合(UNION,UNION ALL)
エクセルVBAでデータベースを扱うためのSQL入門です。前回のJOINでは複数のテーブルを横に結合するものでしたが、SQLではデータを縦に連結することもできます。SQLのSELECTした結果は1つのテーブルと同様に見ることができます。

データの更新(UPDATE)
エクセルVBAでデータベースを扱うためのSQL入門です。前回までにやってきたことを大きく分けると、・テーブル作成 ・データ挿入 ・データ取得 データベースにテーブルを作成し、データを入れて、そしてデータを取り出しました。これでデータベースを最低限扱う事ができるようになりましたが、一度入れたデータを変更したり、

データの削除(DELETE)
エクセルVBAでデータベースを扱うためのSQL入門です。前回までにやってきたことを大きく分けると、・テーブル作成 ・データ挿入 ・データ取得 ・データ更新 データベースにテーブルを作成し、データを入れて、データを取り出し、データを更新しました。

他のテーブルのデータで追加/更新/削除
エクセルVBAでデータベースを扱うためのSQL入門です。前回までに、データの追加/更新/削除を解説しました。・INSERT ・UPDATE ・DELETE ただし、全て単一のテーブルだけで完結しているもので、データはエクセルのシートにあるデータを使うものでした。

インデックスを作成して高速化(CREATE INDEX)
トランザクション処理

副問合せ(サブクエリ)
WIYH句:共通テーブル式


SQLを使った既存サンプル

ADO(ActiveX Data Objects)の使い方の要点
ADOはMicrosoftが提供するデータベースアクセスのためのソフトウェア部品です。OLEDBをActiveXコントロールの形で使えるようにしたプログラミングインターフェースになります。ここでは、ADOを使用したデータベースへの接続方法を解説します。

ADOでマスタ付加と集計(SQL)
VBAでADOを使用し、マスターデータよりデータ付加します。ADOではSQL文が必要になりますが、ここではSQL文の詳細については説明を料略します。自身の他シートから、マスタ情報を付加し、さらに、集計をします。

ADOでマスタ更新(SQL)
VBAでADOを使用し、マスターデータを更新します。ADOではSQL文が必要になりますが、ここではSQL文の詳細については説明を料略します。自身のブックの、他シートを更新します。シート「顧客マスタ」の、A列が顧客番号、B列が顧客名で、1行目が見出しになっているものとします。

ADOでCSV読み込み(SQL)
VBAでADOを使用し、CSVデータを読み込みます。ADOではSQL文が必要になりますが、ここではSQL文の詳細については説明を省略します。ADO以外の方法については、「CSVの読み込み方法」を参考にして下さい。



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データベースの正規化とマスタの作成|SQL入門(12月3日)
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SQL関数と演算子|SQL入門(12月1日)
データの取得:集約集計、並べ替え(DISTINKT,GROUP,HAVING,ORDER)|SQL入門(11月30日)


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