VBA練習問題
VBA100本ノック 48本目:配列と数値型

VBAを100本の練習問題で鍛えます
公開日:2020-12-16 最終更新日:2021-01-13

VBA100本ノック 48本目:配列と数値型


配列内の数値型のみ整数部に切り捨てる問題です。
配列は1次元と2次元だけに対応します。


ツイッター連動企画です。
ツイートでの見やすさを考慮して、ブック・シート指定等を適宜省略しています。

VBAテスト用のサンプルデータはご自身でご用意ください。


出題

出題ツイートへのリンク

#VBA100本ノック 48本目
引数が1次元または2次元配列の場合、以下の処理を行いVariantで返すFunctionを作成。
xxx (v as Variant) As Variant
・数値型は整数部のみにする(1.5→1, -1.5→-1)
・数値型以外(文字列、日付、その他)はそのまま
※配列以外と3次元配列以上もそのまま返してください。


VBA作成タイム

この下に頂いた回答へのリンクと解説を掲載しています。
途中まででも良いので、できるだけ自分でVBAを書いてみましょう。


他の人の回答および解説を見て、書いたVBAを見直してみましょう。


頂いた回答

解説

配列の次元数の確認はVBAに機能がありません。
UBoundでエラーになる手前が次元数として判断するのが一般的です。
変数のデータ型を判定するには、
TypeNameまたはVarTypeを使います。

Function VBA100_48_01(v As Variant) As Variant
  Dim rtn: rtn = v
  
  Dim i As Long, j As Long
  Select Case getDimension(rtn)
    Case 1
      For i = LBound(rtn) To UBound(rtn)
        If numVar(rtn(i)) Then rtn(i) = Fix(rtn(i))
      Next
    Case 2
      For i = LBound(rtn, 1) To UBound(rtn, 1)
        For j = LBound(rtn, 2) To UBound(rtn, 2)
          If numVar(rtn(i, j)) Then rtn(i, j) = Fix(rtn(i, j))
        Next
      Next
  End Select
  VBA100_48_01 = rtn
End Function

Function numVar(v As Variant) As Boolean
  numVar = False
  Select Case TypeName(v)
    Case "Single", "Double", "Currency", "Decimal"
      numVar = True
  End Select
'  Select Case VarType(v)
'    Case vbSingle, vbDouble, vbCurrency, vbDecimal
'      numVar = True
'  End Select
End Function

Function getDimension(v As Variant) As Integer
  Dim tDim As Integer
  On Error Resume Next
  Do While Err.Number = 0
    getDimension = getDimension + 1
    tDim = UBound(v, getDimension)
  Loop
  getDimension = getDimension - 1
End Function


今回は、
配列の次元数、Variantとデータ型についての理解を深める問題でした。
補足はありません。
記事にはVBAを掲載しました。


補足

補足はありません。


サイト内関連ページ

第12回.変数宣言のDimとデータ型|VBA入門
・データ型 ・変数の使い方 ・変数名の規則 ・良く使われる変数名 ・自動型変換、暗黙の型変換 ・変数宣言の必要性 ・Dim変数宣言のまとめ
第106回.Functionプロシージャー|VBA入門
プログラム(マクロVBA)内で特定の処理を実行し値を返すプロシージャーです。これはつまり、Functionプロシージャーで独自の関数をつくれるということです。Subプロシージャーとの違いは、値を返すか返さないかの違いです。
第107回.プロシージャーの引数|VBA入門
・引数の構文 ・引数の使用例 ・引数について
第111回.静的配列|VBA入門
・配列とは ・静的配列と動的配列 ・配列の宣言 ・多次元配列 ・要素の下限の変更 ・配列について
第112回.動的配列(ReDim)|VBA入門
・ReDimステートメント ・要素数の変更について ・配列について
TypeName関数|VBA関数
TypeName関数は、引数で指定された変数に関する情報を文字列で返します。TypeName関数 TypeName(varname) varname 必ず指定します。ユーザー定義型の変数を除く、任意のバリアント型(Variant)の変数を指定します。
VarType関数|VBA関数
VarType関数は、引数に指定された変数の内部処理形式を表す整数型(Integer)の値を返します。VarType関数 VarType(varname) varname 必ず指定します。引数varnameには、ユーザー定義型の変数を除く、任意のバリアント型(Variant)の変数を指定します。




同じテーマ「VBA100本ノック」の記事

45本目:テーブルに列追加

・出題 ・頂いた回答 ・解説 ・補足 ・サイト内関連ページ
46本目:名前定義に使える文字
・出題 ・頂いた回答 ・解説 ・補足 ・サイト内関連ページ
47本目:Window操作
・出題 ・頂いた回答 ・解説 ・補足 ・サイト内関連ページ
48本目:配列と数値型
49本目:条件付き書式の判定
・出題 ・頂いた回答 ・解説 ・補足 ・サイト内関連ページ
50本目:トリボナッチ数列
・出題 ・頂いた回答 ・解説 ・補足 ・サイト内関連ページ
51本目:シート一覧と印刷ページ数
・出題 ・頂いた回答 ・解説 ・補足 ・サイト内関連ページ
52本目:複数シートの一括印刷
・出題 ・頂いた回答 ・解説 ・補足 ・サイト内関連ページ
53本目:テーブルの扱いと年齢計算
・出題 ・頂いた回答 ・解説 ・補足 ・サイト内関連ページ
54本目:シートのChangeイベント
・出題 ・頂いた回答 ・解説 ・補足 ・サイト内関連ページ
55本目:他ブックのマクロを起動
・出題 ・頂いた回答 ・解説 ・補足 ・サイト内関連ページ


新着記事NEW ・・・新着記事一覧を見る

TRIMRANGE関数(セル範囲をトリム:端の空白セルを除外)|エクセル入門(2024-08-30)
正規表現関数(REGEXTEST,REGEXREPLACE,REGEXEXTRACT)|エクセル入門(2024-07-02)
エクセルが起動しない、Excelが立ち上がらない|エクセル雑感(2024-04-11)
ブール型(Boolean)のis変数・フラグについて|VBA技術解説(2024-04-05)
テキストの内容によって図形を削除する|VBA技術解説(2024-04-02)
ExcelマクロVBA入門目次|エクセルの神髄(2024-03-20)
VBA10大躓きポイント(初心者が躓きやすいポイント)|VBA技術解説(2024-03-05)
テンキーのスクリーンキーボード作成|ユーザーフォーム入門(2024-02-26)
無効な前方参照か、コンパイルされていない種類への参照です。|エクセル雑感(2024-02-17)
初級脱出10問パック|VBA練習問題(2024-01-24)


アクセスランキング ・・・ ランキング一覧を見る

1.最終行の取得(End,Rows.Count)|VBA入門
2.セルのコピー&値の貼り付け(PasteSpecial)|VBA入門
3.変数宣言のDimとデータ型|VBA入門
4.繰り返し処理(For Next)|VBA入門
5.RangeとCellsの使い方|VBA入門
6.ブックを閉じる・保存(Close,Save,SaveAs)|VBA入門
7.セルのクリア(Clear,ClearContents)|VBA入門
8.メッセージボックス(MsgBox関数)|VBA入門
9.条件分岐(Select Case)|VBA入門
10.マクロとは?VBAとは?VBAでできること|VBA入門




このサイトがお役に立ちましたら「シェア」「Bookmark」をお願いいたします。


記述には細心の注意をしたつもりですが、
間違いやご指摘がありましたら、「お問い合わせ」からお知らせいただけると幸いです。
掲載のVBAコードは動作を保証するものではなく、あくまでVBA学習のサンプルとして掲載しています。
掲載のVBAコードは自己責任でご使用ください。万一データ破損等の損害が発生しても責任は負いません。


このサイトがお役に立ちましたら「シェア」「Bookmark」をお願いいたします。
本文下部へ