VBAエキスパート対策
シートの操作

Excel VBAエキスパート対策です
最終更新日:2019-08-25

シートの操作


・シートを挿入する
・シートを削除する
・シートに関連する基本的な操作


【ここでのポイント】

シートの操作は、実務では頻繁に使われるものです。
頻繁というより、必ず何らかの形でシート操作が必要になります。

従って、試験問題としても必ず出題されてくるだろうとは思います。
しかし、シートの操作自体は極めて簡単なものなので、他の事と合わせて出題されることも予想されます。
つまり、応用的な使い方を問われる可能性もあるのではないかという事です。

応用力を付けるには、まずはしっかりと基本を学ぶことです。
ここの内容は、全ての項目について漏れることのないように学んでください。

シートを挿入する

シートを挿入するには、
Worksheetsコレクション
または、
Sheetsコレクション
Addメソッドを使います。


WorksheetsコレクションSheetsコレクションの違いは、
ワークシート以外のシートを含むかどうかになります。

Worksheetsコレクションは、ワークシートだけのコレクションです。
Sheetsコレクションは、全てのシート(グラフシート等を含む)のコレクションです。

Sheets.Addメソッド、Worksheets.Addメソッド

Sheets.Add Before, After, Count, Type

Worksheets.Add Before, After, Count, Type

Before 指定したシートの直前に、新しい シートを追加します。
After 指定したシートの直後に、新しいシートを追加します。
Count 追加するシートの数を指定します。既定値は 1 です。
Type ワークシートの種類を指定します。
既定値は xlWorksheet です。
xlChart グラフ
xlDialogSheet ダイアログ シート
xlExcel4IntlMacroSheet Excel バージョン 4 International Macro シート
xlExcel4MacroSheet Excel バージョン 4 マクロ シート
xlWorksheet ワークシート

戻り値
新しいワークシート、グラフ シート、またはマクロ シートを表すオブジェクト型 (Object) の値

Before、After
ともに省略すると、アクティブシートの直前に挿入されます。

Count
複数シートを同時に追加すると、その後のマクロが書きづらくなりますので、
複数シートを追加する場合でも、1シートづつ追加するようにした方が良いでしょう。

使用例.
Sheets.Add

アクティブシートの直前にワークシートが追加されます。

WorkSheets.Add After:=WorkSheets(WorkSheets.Count)

ワークシートの最後にワークシートが追加されます。

シートを削除する

シートを削除するには、
Worksheetオブジェクト
Deleteメソッドを使います。

Worksheet.Deleteメソッド
式.Delete

式は、WorkSheetオブジェクトです
Sheets(インデックス)
Worksheets("シート名")
オブジェクト変数(Worksheet型)
等になります。

使用例.
Worksheets(1).Delete

先頭のシートが削除されます。

しかし、シートを削除すると、
以下のメッセージが表示され、マクロが中断します。

MOS VBA 画像

このメッセージはマクロ実行時には邪魔になります。

Application.DisplayAlerts = False

これを入れる事で、このメッセージが出なくなります。

Application.DisplayAlerts = False
Worksheets(1).Delete

このように使います。

Application.DisplayAlerts = Falseは、
Worksheets(1).Deleteより前に実行されれば、場所はどこでも大丈夫です。

シートに関連する基本的な操作

シートの名前変更

シートのオブジェクト.Nameプロパティ
シートのオブジェクト.Name = "名前"

シートのオブジェクトは、
Sheets(インデックス)
Worksheets("シート名")
オブジェクト変数(Worksheet型)
等々になります。

使用例.
Worksheets(1).Name = "名前"

公式テキストでは、同一シート名があるかについて、かなりのスペースを割いていますが、
以下のVBAコードが読めれば大丈夫でしょう。

Dim i As Long
For i = 1 To Worksheets.Count
  If Worksheets(i).Name = "test" Then
    MsgBox "testシートは存在します。"
    Exit For
  End If
Next


コピー・移動

コピー
式.Copy Before, Afte

移動
式.Move Before, After
式は、WorkSheetオブジェクトです。
Sheets(インデックス)
Worksheets("シート名")
オブジェクト変数(Worksheet型)
等になります。

Before コピーしたシートを特定のシートの直前の位置に挿入するときに、そのシートを指定します。
ただし、引数 After を指定すると、引数 Before を指定することはできません。
After コピーしたシートを特定のシートの直後の位置に挿入するときに、そのシートを指定します。
ただし、引数 Before を指定すると、引数 After を指定することはできません。

備考
引数 Before と引数 After の両方を省略した場合は、

新規ブックが自動的に作成され、シートはそのブック内にコピー・移動されます。

エクセルの操作で、シートの「移動またはコピー」で、新規ブックを選んだ事と同じです。

使用例.
Worksheets(1).Copy

Worksheets(1)だけの、新規ブックが作成されます。

Sheets("シート名").Move After:=Sheets(Sheets.Count)

Sheets("シート名")が、シートの最後に移動されます。


シートの非表示

Worksheet.Visibleプロパティ

設定値

xlSheetHidden ユーザーがメニューで再表示できるワークシートを非表示にします。
xlSheetVeryHidden オブジェクトは非表示になります。
このプロパティに再び xlSheetVisible を設定しない限り、オブジェクトは表示されません。
また、ユーザー側でオブジェクトを表示することはできません。
xlSheetVisible シートを表示します。

xlSheetHidden
通常の非表示です。

xlSheetVeryHidden
通常の操作では、表示する事が出来なくなります。
ユーザーに、絶対に触れてほしくないシートの場合に使用します。

xlSheetVeryHiddenに設定したシートは削除できません

シート削除するには、
xlSheetHiddenまたはxlSheetVisibleに設定する必要があります。

注意
ブックが保護されている場合は、Visibleプロパティの変更はエラーとなります。

使用例
ThisWorkbook.Unprotect
Worksheets(1).Visible = xlSheetVisible
ThisWorkbook.Protect

ブックの保護を解除してから、
シートを表示し、
またブックを保護に戻しています。


以下は、出題範囲に明記されていませんが、
この章で学んでおいた方が良いと思われるものになります。


WorkSheetオブジェクトのメソッドとプロパティ

WorkSheetオブジェクトには、多数のメソッドとプロパティがあります。


WorkSheetのプロパティ、メソッド、イベント一覧

どのくらい沢山あるかを知る意味で、一度見るだけは見ておくと良いでしょう。

試験範囲にも、公式テキストにも書かれていないもので、極めて重要なものがあります。
それは、印刷です。
印刷自体は、WorkSheetオブジェクトだけにあるものではありませんが、
普通に考えて、印刷する時はシートをしていして印刷することがほとんどなはずです。

第71回.印刷(PrintOut)
シートの内容をマクロVBAで印刷する場合は、PrintOutメソッドを使用します。このPrintOutメソッドが使える対象オブジェクトは複数あります、ブック、シート、セル、それぞれにPrintOutメソッドが存在するので、印刷範囲によって使い分けてください。
第72回.印刷プレビュー(PrintPreview)
VBAで印刷プレビューを表示するには、PrintPreviewメソッドを使用する方法と、PrintOutメソッドを使用する方法があります。PrintPreviewメソッドとPrintOutメソッドが使える対象オブジェクトは複数あります。ブック、シート、セル、それぞれにPrintPreviewメソッドとPrintOutメソッドが存在します。

印刷と、印刷プレビューについては、一通り目を通しておいてください。
試験の出題としては、
PrintOutメソッドのPreview指定と、PrintPreviewメソッド
どちらでもプレビューできるという事は押さえておいた方が良いでしょう。

【業務改善の実務】

実務では、ワークシートの操作とセルの操作は避けて通れません。
と言いますか、その為にマクロを書いているといっても良いでしょう。

試験にでる内容だけでは実務ではかなり不足します。
その為に、試験に受かっても実務で使えないという事の原因にもなっています。

第88回.並べ替え(Sort)
並べ替えは、データ処理の基本中の基本です、乱雑なデータを並べ替えることは、データ処理の第一歩です。マクロVBAで並べ替えを実行するには、シート操作の「並べ替え」の機能を使用することになります。そもそもデータを並べ替えるという事は、そのデータのキーが何かを考えるという事です。
第89回.オートフィルタ(AutoFilter)
オートフィルタはExcelのデータベースとしての非常に強力な機能を提供してくれています、VBAで、必要なデータだけに絞り込んで他のシートにコピーしたり、不要なデータを一括で削除したりする場合は、とても高速に処理することができます。VBAでオートフィルタを操作するには、以下のメソッド・プロパティおよびオブジェクトを使用します。

このあたりは、試験としては出しづらい内容なのですが、
実務では必須になりますので、必ず学んでおいてください。

【本サイト内の関連ページ】

第37回.ブック・シートの指定
ここまでのVBA入門では、アクティブブックのアクティブシートだけを扱ってきました。アクティブブックのアクティブシートとは、一番手前に表示されているブックの選択しているシートで、通常、手作業で操作しているシートの事になります。手作業では、アクティブブックのアクティブシートしか扱えませんが、(作業グループで複数のシートに同時に操作するのは別の話として) アク…
第65回.シートの追加、名前の変更(Add,Name)
VBAでシートを挿入(新規追加)したり、名前を変更する場合の解説です。シートを挿入すれば、大抵の場合はシート名も変更することになりますので、シート挿入→シート名変更、この一連のVBAをセットで覚えておきましょう。シートの挿入 VBAでシートを総に優するには、Sheets.Addメソッド、Worksheets.Addメソッドを使います。
第66回.シートのコピー・移動・削除(Copy,Move,Delete)
シートをコピーや移動をしたり、また削除する場合の説明です、VBAでは、雛形シートをコピーして使ったり、不要なシートを削除することは頻繁にあります。シートのコピー・移動には、Worksheet.Copyメソッド、Worksheet.Moveメソッド これら、WorkSheetオブジェクトのメソッドを使用します。
第68回.シートの保護、ブックの保護(Protect)
せっかく作ったExcelシートを間違って壊してしまったり、Excel操作に慣れない人が壊してしまったりしたら困ります。無用な改変、意図しない変更からシートを保護するには、ワークシートを保護します。ただしシートの削除は、シート保護では守れません、シートの保護に対応するには、ブックの保護が必要です。
第69回.シートの非表示(Visible)
ユーザーが操作・閲覧する必要のないシートは非表示にする事で、使い易いExcelブックにします。マスタ情報やマクロでのみ使用するデータが入っているシート等で、通常使用者が変更することがなく、見る必要もないのであれば、シート保護をするより非表示にしてしまった方が、ユーザーにとっては使いやすいものとなります。

第17回.セルにブック・シートを指定する
ExcelマクロVBAで自動化する時に、シートが1つという事はむしろ稀でしょう。多くの場合は複数のブック、複数のシートを扱う事になります。そうなると、どのブックのどのシートか、どのシートのどのセルか、これらを指定する必要が出てきます。
第18回.シートをコピー・挿入・削除する
VBAで同形式のシートを大量に作るときは、事前に雛形としてのシートを作成しておき、それをコピーして複数シートを作成します、また、新規シートを挿入したり、不要になったシートを削除したりと、VBAではシートを操作することがとても多いものです。シートのコピー シート名を右クリックすると、ここで、「移動またはコピー」このダイアログ画面での指定方法により、

シートの追加・削除(Add,Delete)
マクロVBAでいろいろ処理する場合、作業用のシートを追加し、そのシート上で処理した結果を他シートに反映させる等は良く使うテクニックです。このような場合に使う、シートの追加と削除についてのVBA例文です。シートの追加・削除の基本および文法については、以下を参照してください。
シートの複数選択(Select)
複数のワークシートを選択方法です。いわゆる作業グループになります。手動では作業グループはかなり注意が必要ですが、VBAではシートのコピーや印刷等で必要になる場合もでてきます。複数シートの印刷(PrintOut) 以下では、シート名は、「Sheet1」「Sheet2」「Sheet3」として、VBAサンプルを記載しています。
複数シートの印刷(PrintOut)
複数シートをVBAで印刷する方法です。ワークシートが「Sheet1」「Sheet2」「Sheet3」…があるものとします。そのような場合に、指定のワークシートのみ印刷する場合です。以下では、テスト実行しやすいように、Preview:=True これでプレピュー表示にしています。

VBAエキスパート公式テキスト

2019/5/30発売リニューアル版


2019/7/26発売リニューアル版

こちらは必須として購入した方が良いでしょう。
ちょっと高いなーとは思いますが、
書籍を購入することで、学習用データが提供されています。
・サンプルブック
・VBAエキスパート模擬問題
これらが使えるようになります。
このシリーズでは、テキストを読みながら学習していることを前提とします。



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