VBAエキスパート対策
シートの操作

Excel VBAエキスパート対策です
最終更新日:2018-02-26

シートの操作


・シートを挿入する
・シートを削除する
・シートに関連する基本的な操作


【ここでのポイント】

シートの操作は、実務では頻繁に使われるものです。
頻繁というより、必ず何らかの形でシート操作が必要になります。


従って、試験問題としても必ず出題されてくるだろうとは思います。
しかし、シートの操作自体は極めて簡単なものなので、他の事と合わせて出題されることも予想されます。
つまり、応用的な使い方を問われる可能性もあるのではないかという事です。

応用力を付けるには、まずはしっかりと基本を学ぶことです。
ここの内容は、全ての項目について漏れることのないように学んでください。


シートを挿入する

シートを挿入するには、
Worksheetsコレクション
または、
Sheetsコレクション
Addメソッドを使います。


WorksheetsコレクションSheetsコレクションの違いは、
ワークシート以外のシートを含むかどうかになります。

Worksheetsコレクションは、ワークシートだけのコレクションです。
Sheetsコレクションは、全てのシート(グラフシート等を含む)のコレクションです。

Sheets.Addメソッド、Worksheets.Addメソッド

Sheets.Add Before, After, Count, Type

Worksheets.Add Before, After, Count, Type

Before 指定したシートの直前に、新しい シートを追加します。
After 指定したシートの直後に、新しいシートを追加します。
Count 追加するシートの数を指定します。既定値は 1 です。
Type ワークシートの種類を指定します。
既定値は xlWorksheet です。
xlChart グラフ
xlDialogSheet ダイアログ シート
xlExcel4IntlMacroSheet Excel バージョン 4 International Macro シート
xlExcel4MacroSheet Excel バージョン 4 マクロ シート
xlWorksheet ワークシート

戻り値
新しいワークシート、グラフ シート、またはマクロ シートを表すオブジェクト型 (Object) の値

Before、After
ともに省略すると、アクティブシートの直前に挿入されます。

Count
複数シートを同時に追加すると、その後のマクロが書きづらくなりますので、
複数シートを追加する場合でも、1シートづつ追加するようにした方が良いでしょう。

使用例.
Sheets.Add

アクティブシートの直前にワークシートが追加されます。

WorkSheets.Add After:=WorkSheets(WorkSheets.Count)

ワークシートの最後にワークシートが追加されます。


シートを削除する

シートを削除するには、
Worksheetオブジェクト
Deleteメソッドを使います。

Worksheet.Deleteメソッド
式.Delete

式は、WorkSheetオブジェクトです
Sheets(インデックス)
Worksheets("シート名")
オブジェクト変数(Worksheet型)
等になります。

使用例.
Worksheets(1).Delete

先頭のシートが削除されます。

しかし、シートを削除すると、
以下のメッセージが表示され、マクロが中断します。

MOS VBA 画像

このメッセージはマクロ実行時には邪魔になります。

Application.DisplayAlerts = False

これを入れる事で、このメッセージが出なくなります。

Application.DisplayAlerts = False
Worksheets(1).Delete

このように使います。

Application.DisplayAlerts = Falseは、
Worksheets(1).Deleteより前に実行されれば、場所はどこでも大丈夫です。


シートに関連する基本的な操作


シートの名前変更

シートのオブジェクト.Nameプロパティ
シートのオブジェクト.Name = "名前"

シートのオブジェクトは、
Sheets(インデックス)
Worksheets("シート名")
オブジェクト変数(Worksheet型)
等々になります。

使用例.
Worksheets(1).Name = "名前"


公式テキストでは、同一シート名があるかについて、かなりのスペースを割いていますが、
以下のVBAコードが読めれば大丈夫でしょう。

Dim i As Long
For i = 1 To Worksheets.Count
  If Worksheets(i).Name = "test" Then
    MsgBox "testシートは存在します。"
    Exit For
  End If
Next


コピー・移動

コピー
式.Copy Before, Afte

移動
式.Move Before, After
式は、WorkSheetオブジェクトです。
Sheets(インデックス)
Worksheets("シート名")
オブジェクト変数(Worksheet型)
等になります。

Before コピーしたシートを特定のシートの直前の位置に挿入するときに、そのシートを指定します。
ただし、引数 After を指定すると、引数 Before を指定することはできません。
After コピーしたシートを特定のシートの直後の位置に挿入するときに、そのシートを指定します。
ただし、引数 Before を指定すると、引数 After を指定することはできません。

備考
引数 Before と引数 After の両方を省略した場合は、

新規ブックが自動的に作成され、シートはそのブック内にコピー・移動されます。

エクセルの操作で、シートの「移動またはコピー」で、新規ブックを選んだ事と同じです。

使用例.
Worksheets(1).Copy

Worksheets(1)だけの、新規ブックが作成されます。

Sheets("シート名").Move After:=Sheets(Sheets.Count)

Sheets("シート名")が、シートの最後に移動されます。


シートの非表示

Worksheet.Visibleプロパティ

設定値

xlSheetHidden ユーザーがメニューで再表示できるワークシートを非表示にします。
xlSheetVeryHidden オブジェクトは非表示になります。
このプロパティに再び xlSheetVisible を設定しない限り、オブジェクトは表示されません。
また、ユーザー側でオブジェクトを表示することはできません。
xlSheetVisible シートを表示します。

xlSheetHidden
通常の非表示です。

xlSheetVeryHidden
通常の操作では、表示する事が出来なくなります。
ユーザーに、絶対に触れてほしくないシートの場合に使用します。

xlSheetVeryHiddenに設定したシートは削除できません

シート削除するには、
xlSheetHiddenまたはxlSheetVisibleに設定する必要があります。

注意
ブックが保護されている場合は、Visibleプロパティの変更はエラーとなります。

使用例
ThisWorkbook.Unprotect
Worksheets(1).Visible = xlSheetVisible
ThisWorkbook.Protect

ブックの保護を解除してから、
シートを表示し、
またブックを保護に戻しています。


以下は、出題範囲に明記されていませんが、
この章で学んでおいた方が良いと思われるものになります。


WorkSheetオブジェクトのメソッドとプロパティ

WorkSheetオブジェクトには、多数のメソッドとプロパティがあります。


WorkSheetのプロパティ、メソッド、イベント一覧

どのくらい沢山あるかを知る意味で、一度見るだけは見ておくと良いでしょう。

試験範囲にも、公式テキストにも書かれていないもので、極めて重要なものがあります。
それは、印刷です。
印刷自体は、WorkSheetオブジェクトだけにあるものではありませんが、
普通に考えて、印刷する時はシートをしていして印刷することがほとんどなはずです。

第71回.印刷(PrintOut)
シートの内容をVBAで印刷する場合は、PrintOutメソッドを使用します。このPrintOutメソッドが使える対象オブジェクトは複数あります、ブック、シート、セル、それぞれにPrintOutメソッドが存在します。Excelマクロの基礎と応用、エクセルVBAの入門・初級・初心者向け解説
第72回.印刷プレビュー(PrintPreview)
VBAで印刷プレビューを表示するには、PrintPreviewメソッドを使用する方法とと、PrintOutメソッドを使用する方法があります。PrintPreviewメソッドとPrintOutメソッドが使える対象オブジェクトは複数あります。Excelマクロの基礎と応用

印刷と、印刷プレビューについては、一通り目を通しておいてください。
試験の出題としては、
PrintOutメソッドのPreview指定と、PrintPreviewメソッド
どちらでもプレビューできるという事は押さえておいた方が良いでしょう。


【業務改善の実務】

実務では、ワークシートの操作とセルの操作は避けて通れません。
と言いますか、その為にマクロを書いているといっても良いでしょう。

試験にでる内容だけでは実務ではかなり不足します。
その為に、試験に受かっても実務で使えないという事の原因にもなっています。

第88回.並べ替え(Sort)
並べ替えは、データ処理の基本中の基本です、乱雑なデータを並べ替えることは、データ処理の第一歩です。並べ替えは、Excel2007から大きく変わってしまいましたので、Excel2003までの並べ替えと、Excel2007以降の並べ替えの両方を紹介します。Excelマクロの基礎と応用
第89回.オートフィルタ(AutoFilter)
オートフィルタはExcelのデータベースとしての非常に強力な機能を提供してくれています、VBAで、必要なデータだけに絞り込んで他のシートにコピーしたり、不要なデータを一括で削除したりする場合は、とても高速に処理することができます。VBAでオートフィルタを適用したり解除,Excelマクロの基礎と応用

このあたりは、試験としては出しづらい内容なのですが、
実務では必須になりますので、必ず学んでおいてください。


【本サイト内の関連ページ】

第37回.ブック・シートの指定
今までは、アクティブブックのアクティブシートを扱ってきました、アクティブブックのアクティブシートとは、一番手前に表示されているブックの選択しているシートで、通常、手作業で操作しているシートの事になります。手作業では、アクティブブックのアクティブシートしか扱えませんが、Excelマクロの基礎と応用
第65回.シートの追加、名前の変更(Add,Name)
マクロVBAでシートを新規追加したり、名前を変更する場合の説明です、シートを挿入すれば、大抵の場合はシート名も変更することになります。シートの挿入 Sheets.Addメソッド、Worksheets.Addメソッド Sheets.AddBefore,After,Cou,Excelマクロの基礎と応用
第66回.シートのコピー・移動・削除(Copy,Move,Delete)
シートをコピーや移動したり、また削除する場合の説明です、マクロVBAでは、雛形シートをコピーして使ったり、不要なシートを削除することは頻繁にあります。シートのコピー・移動には、、Worksheet.Copyメソッド、Worksheet.Moveメソッド これら、Wor,Excelマクロの基礎と応用
第68回.シートの保護、ブックの保護(Protect)
せっかく作ったExcelシートを間違って壊してしまったり、Excel操作に慣れない人が壊してしまったりしたら困ります、無用な改変、意図しない変更から保護するには、ワークシートを保護します。ただしシートの削除は、シート保護では守れません、シートの保護に対応するには、ブッ,Excelマクロの基礎と応用
第69回.シートの非表示(Visible)
ユーザーが操作・閲覧する必要のないシートは非表示にする事で、使い易いエクセルにします。マスタ情報等で、通常使用者が変更することがなく、見る必要もないのであれば、シート保護をするより非表示にしてしまった方が、ユーザーにとっては使いやすいものとなります。Excelマクロの基礎と応用

第17回.セルにブック・シートを指定する
ExcelマクロVBAで自動化する時に、シートが1つという事はむしろ稀で、多くの場合は複数のブック、複数のシートを扱う事になります、そこで、どのブックのどのシートのセルかを指定する必要が出てきます。RangeやCellsでセルを指定するだけでは
第18回.シートをコピー・挿入・削除する
VBAで同形式のシートを大量に作るときは、事前に雛形としてのシートを作成しておき、それをコピーして複数シートを作成します、また、新規シートを挿入したり、不要になったシートを削除したりと、シートを操作することが結構多くあります。■シートのコピー シート名を右クリッ,マクロが覚えられないという初心者向けに理屈抜きのやさしい解説

シートの追加・削除(Add,Delete)
マクロでいろいろ処理する場合に、作業用のシートを追加し、このシート上で処理した結果を、他シートに反映させる等は良く使うテクニックです。以下、シートの新規追加です。ExcelマクロVBAの実用サンプル、エクセルVBA集と解説
シートの複数選択(Select)
複数のシートの選択方法です。シート名は、「Sheet1」「Sheet2」「Sheet3」とします。ExcelマクロVBAの実用サンプル、エクセルVBA集と解説
複数シートの印刷(PrintOut)
複数シートの印刷方法です。シートは、ワークシートが「Sheet1」「Sheet2」「Sheet3」があり、その他で、グラフシートもあるとします。ExcelマクロVBAの実用サンプル、エクセルVBA集と解説





同じテーマ「VBAエキスパート対策」の記事

セルの操作
ステートメント
ブックの操作
シートの操作
デバッグデの基礎
マクロの実行
VBAベーシック試験対策まとめ
プロシージャ
イベント
ステートメント(スタンダード)
関数

新着記事NEW ・・・新着記事一覧を見る

クラスとCallByNameとポリモーフィズム(多態性)|VBA技術解説(4月6日)
VBAでのタイマー処理(SetTimer,OnTime)|VBA技術解説(4月3日)
クラスとイベントとマルチプロセス並列処理|VBA技術解説(4月2日)
エクセルの日付と時刻のまとめ|エクセル関数超技(3月6日)
Excelシートの複雑な計算式を解析するVBA|VBAサンプル集(2月18日)
VBAクラスの作り方:独自Rangeっぽいものを作ってみた|VBA技術解説(2月16日)
VBAクラスの作り方:列名のプロパティを自動作成する|VBA技術解説(2月14日)
VBAクラスの作り方:列名の入力支援と列移動対応|VBA技術解説(2月11日)
クラスを使って他ブックのイベントを補足する|VBA技術解説(2月6日)
Excelアドインの作成と登録について|VBA技術解説(2月3日)

アクセスランキング ・・・ ランキング一覧を見る

1.ひらがな⇔カタカナの変換|エクセル基本操作
2.最終行の取得(End,Rows.Count)|VBA入門
3.セルのコピー&値の貼り付け(PasteSpecial)|VBA入門
4.Range以外の指定方法(Cells,Rows,Columns)|VBA入門
5.RangeとCellsの使い方|ExcelマクロVBA入門
6.変数とデータ型(Dim)|ExcelマクロVBA入門
7.マクロって何?VBAって何?|ExcelマクロVBA入門
8.繰り返し処理(For Next)|ExcelマクロVBA入門
9.とにかく書いて見よう(Sub,End Sub)|VBA入門
10.セルに文字を入れるとは(Range,Value)|VBA入門



  • >
  • >
  • >
  • シートの操作

    このサイトがお役に立ちましたら「シェア」「Bookmark」をお願いいたします。


    記述には細心の注意をしたつもりですが、
    間違いやご指摘がありましたら、「お問い合わせ」からお知らせいただけると幸いです。
    なお、掲載のVBAコードは自己責任で使ってください。万一データ破損等の損害が発生しても責任は負いません。






    このサイトがお役に立ちましたら「シェア」「Bookmark」をお願いいたします。

    本文下部へ